
衆議院選挙がいよいよ終板ですね。
各政党は財政支出政策を発表していますが、財源はどう確保するのかを理解することから始めましょう。
各政党は財政支出を言っていますが、それは可能です。
しかし、今まで実現できなかったのは、財務省が緊縮財政をしているから。
財務省は国会議員に盾突くほど、力が強い。
緊縮財政を突っ走る根本原因は、日本にだけプライマリーバランス規律があるからです。
◆ プライマリーバランス規律を断ち切ること
旧民主党の菅直人政権のときに閣議決定されたこの悪夢。
政府の財政収支を黒字化するという決定は、そのあと歴代内閣が継承しています。
プライマリーバランス規律とは、国債発行をしないということ。
プライマリーバランス規律とは、税収の範囲内で国の運営をしていくこと。
この足かせがあるために思い切った財政支出が不可能なのです。
さすがにリーマンショックやコロナで国債発行は増えましたが、これぐらいのよっぽどのことがない限り国債発行を渋る政策をとっています。
税収だけで国の運営は不可能ですので毎年国債発行はしていますが、それはギリギリの水準です。
できるだけ赤字を減らし、黒字化したいのです。
財務省のもっとも重要なことであり、悲願です。
財務省はなんとしても国債発行を抑えて、場合によっては増税してでも、国の収支を黒字化したい。
だから矢野財務事務次官があんなデタラメは論文を出したのです。
だから消費増税のとき「リーマンショック級のことが起きないかぎり増税する」と言ったのです。
しかし国が黒字になってはいけません。
絶対にいけない。国はいつも赤字であるべきなのです。
政府の赤字は、国民の黒字です。
「国債発行をしない」というプライマリーバランス規律を断ち、国債発行をしなければ日本の明るい未来はないと言えます。
◆ 国は赤字であるべき
国の収支が赤字であるべきということを知らない国民が多数います。
「でも赤字ってよくないでしょ」と思うのでしょう。
「将来の子どもたちにツケを回すなんてよくない」と思うのでしょう。
財務省はわかっているんです。そういう言い方をしたら国民は「やっぱ赤字ってよくないよね」と思うって。
国は一般家庭のお金の感覚に訴えるから我々国民は「借金って膨らむとよくない、こわい」と思います。
国は分かっていて、あえて一般家庭のお金の感覚で言っている。
だめですよ。だめだめ。
国と家庭とでは財務の考えは全然ちがいますから。
「国の借金が増えるー。財政破綻するー」と言われたら怖いですよね。
それは多くの国民が家庭の収支と国の収支を同じように考えるからです。
財務省は知っているんです。
だから、あえてずっと「国の赤字がこんなにあります」「いづれ財政破綻する」と言っています。
嘘、大嘘です。
財務省自身が「自国通貨建て国債で債務不履行はない」と言っています。
財務省自身が「債務不履行はない」と公式発表≫ 財務省公式ホームページ
誰かの赤字は誰かの黒字。
誰かの負債は誰かの資産。
国債は貨幣発行。
国債は貸借関係で無から生まれる。
国債を発行するのに税金は関係ない。
国債はインフレ率が許すかぎり無限に発行できる。
国債は日本銀行が買い取ればチャラになる。
国債は100%日本円建てなので、財政破綻しない。
そもそも貨幣発行ができる政府が借金して破綻するわけがない。
国債を発行しても金利は暴騰しない。
国民は国債を返す必要はない。
国債は国民の銀行預金から政府が借りているわけではない。
政府の赤字は国民の黒字。
政府の負債は国民の資産。
だから政府は常に赤字であるべきであり、赤字は増えていくべきです。
◆ 国債発行は脅威でも悪でもない
国債は貨幣発行なので、国債を発行すると国民の銀行預金が増えます。
(去年、一人10万円支給のために13兆円の国債発行をすると、国民の銀行預金が増えました)
政府は税金に頼らず、国民の資産を増やしてくれました。
政府が負債を負ったおかげで、国民の資産が増えました。
誰かの負債は誰かの資産。
あまりに国債発行をすると市中にお金が溢れるのでインフレ率があがります。
それを調整するのが税であり、税で世の中のお金を回収して調整します。
もしくは国債発行を減らしてインフレ率を抑えます。
いま衆議院選挙がスタートし、各党は財政支出のことを政策として掲げています。
そして国債発行をしても財政破綻しないという事実を知らない国民は、
「そんなの絵にかいた餅だ」「できっこない」
「財源はどうするんだ!」
と言っています。
しかし、何度も言うように、日本は財政破綻しないのだから財源は問題ではない。
財務省自身が「自国通貨建て国債で債務不履行はない」と言っています。
財務省自身が「債務不履行はない」と発表≫ 財務省公式ホームページ
「国債発行をしない」というプライマリーバランス規律を破り、国債発行を十分にやって政策実現をしてもらいたい。
プライマリーバランスは日本だけです。
こんな足かせを早く取り、海外のように国債発行をして経済成長をしないと!
ちなみにイギリスも中国もアメリカも、赤字のほうが多いんです。
それでいいんです。
それでみんな経済成長しているでしょ。
しっかり多額の国債発行をしているから成長しているんです。
自国通貨建て国債では、財政破綻しないのだから当然です。
関連記事≫ 【脱財政破綻論】医療の充実には財政出動が必要
◆ 貨幣観を改める必要がある
貨幣は貸借関係があって初めて生まれる。
貨幣は誰かが借りる、誰かが貸すという瞬間に生まれる。
読者のみなさんが銀行でお金を借りるとき、そのお金はどこからくるのでしょう。
皆さんから集めた預金から銀行は貸してくれるのでしょうか?
もしくは銀行は日銀からお金を借りて、それを貸してくれるのでしょうか?
いいえ、違います。
銀行は預金通帳に〇〇〇万円と書くだけです。
昔は「万年筆マネー」と言われていました。
事実、本当に、通帳に数字を記入するだけでお金は生まれます。
本物の紙幣という担保は要りません。ただし信用は要りますが。
数字を書くだけでお金は生まれています。
去年、一人10万円支給をした際、銀行は皆さんの銀行通帳に指示どおりに100,000円と記入しただけです。
あのとき、大量の本物の紙幣が日本全国中を移動しまくって、各銀行に移ったわけではありません。
通帳に書くだけでお金は生まれます。
政府の支出は、国民の収入です。
実際に10万円の収入になりましたね。
政府は貨幣発行権があるので、負債が増えても問題なし。
自国通貨建て国債で、財政破綻はありえません。
そして日本は、100%円建ての国債です。
お金は貸借関係で生まれると言いました。
政府が国債という借金をすると、反対側にいる国民にお金という資産が増えます。
この貨幣は、税金ではなく、貸借関係で生まれたので文字通り「万年筆マネー」です。
税金は税源でなありません。
税金を使わないで、国民を豊かにできるのが国家なのです。
国債とは貨幣発行のことです。
貨幣を発行したにすぎません。
実際に貨幣を発行されましたよね?
赤字国債とは、いままでの貨幣発行の累計です。
そりゃあ年々増えるに決まっています。そういうものです。
明治時代と令和とでは、ビルや道路など近代化は全然規模が違うでしょう。
だから、昔と比べて貨幣発行が多くなっているんだから、そりゃあ赤字国債は増えます。
しかし、それがどうしたというのでしょう。
先進国ではみんなこうなっています。
政府は赤字でいいのです。成長のためには貨幣発行が必要だからです。
貨幣発行をして国が破綻しますか?
財政破綻論者にだまされないようにしましょう。
バラマキだと批判する人は家庭の収支と国の収支を同じに考えているからです。
家庭と政府とでは財務の考えがまったく違います。
まんまと財務省に引っかかっています。
矢野財務事務次官にだまされています。
こんなデフレで停滞している日本では、たとえバラマキでもいいので国民の所得を増やすことが重要です。
そもそも国債なら税金とは関係ないので、やったらいいのです。
しかも財政破綻しなんだから。
なにが問題というのか。
国民もこれを知らないから「バラマキだ」「できもしないのに」「財源はどうするんだ」と言う。
え?いいんすか、現状で?
日本は給料が増えていない。
GDPが増えていない。
GDPは所得の合計なので、国民の給料が増えないとGDPも増えない。
こんなの先進国では日本だけです!
アメリカではコロナ禍でも経済成長をしていて、
2020年度の新卒者の年収は585万円!日本は272万円!
アメリカでは新卒初任給で40万~50万円。
経済成長とはこういうことです。
日本は経済成長していないから給料が変わっていない。
National Association of College and Employers(NACE)が新卒給与データをまとめているので、それを参考に見ていきたい。
まず1990年の米国の新卒年収は2万7526ドルだった。90年の平均為替レート1ドル145円で換算すると約399万円となる。
一方2000年の新卒年収は、3万9296ドルと90年から約43%増している。2000年の平均為替レート1ドル107円で換算すると420万円ほど。
そして2020年、コロナ禍多くの感染者と死者を出した米国だが、驚くことに新卒給与は過去最高水準を記録したのだ。 まず新卒年収の全体平均は5万5260ドル。2020年の平均為替レート1ドル106円で換算すると585万円ほどとなる。同年の日本の新卒年収は272万円だった。2倍以上の差があるのだ。(AMP)
みんな豊かになりたいでしょ。
なりましょうよ。海外のように。
プライマリーバランス規律を撤廃し、国債発行をして財政支出をする。
国債発行=貨幣発行だから。
公共事業をやる。お店や企業の補償を十分にやる。
経済的理由で自殺するなんてことは、ゼロにしましょうよ。
やれることはやる。
できますから。
消費税減税や廃止もできます。夢じゃないから。
プライマリーバランスを凍結することが、海外のような経済成長のために絶対に必要です。
これが分かる議員さんや国民がまだまだ少ないのが悩みの種です。
だって本当に「このままだと財政破綻する」と信じているんだもん。
ボクの友人知人家族にプライマリーバランスを知っている人は誰もいない…。
自国通貨建て国債では財政破綻しないということを知っている人は誰もいない…。
政府は赤字であるべきだということを知らない…。
財務省は省庁のなかで最も力を持っています。
国会議員もかないません。
だから先進国のなかで日本だけGDPが増えない。経済成長していません。
しかし、国民が貨幣の事実を知って、財政破綻はありえないのだと気付くことが必要と考えます。
日本は国債発行をおそれるあまり、未来への投資をおろそかにしています。
国債はインフレ率さえ気にしていれば、理論的に無限に発行できます。
各政党の財政支出をうたった政策は、デフレを脱却し経済成長に必要と思います。
財源はあるのに、「財政破綻する」という嘘を言って財務省が使わせないという悪夢を断ち切るには、多くの国民が貨幣観を改めることが必要です。
財務省の緊縮財政の考えを変えるにはどうしたらいいのかは、ボクには分かりません。
せめて、「国債発行は脅威ではない」ということを発信するだけです。
はやくデフレを脱却し、経済成長をする国になれと願うばかりです。
関連記事≫ 【脱財政破綻論】医療の充実には財政出動が必要
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
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