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回復期看護のカテゴリ記事一覧

以前は脳神経外科(脳卒中)の急性期病棟で勤務していました。読めば役立つ、現役ナースだから書ける旬な情報。看護師だけでなく一般の方も分かりやすく為になる記事です。

カテゴリ:回復期看護

【大失敗】看護師国家試験本番前夜にやっちまった話

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さて、2020年2月16日は看護師国家試験の日です。

看護学生さんはドキドキしているんじゃないでしょうか。

看護師国家試験会場はそんなにないんですよね。

各都道府県に一か所もありません。

そうなんです。ちなみに京都には試験会場がありません。

本当に少ないんですね。

だから、会場の近くに住んでいない人は大変です。

看護学校(看護大学)ではクラス全員を会場の都道府県のホテルを借ります。そして当日の朝はホテルから貸し切りバスで会場に向かいました。

そうしないと怖いですよね。

もし遅刻したらアウトですから。

さて、私の時は黒歴史でした。

大事な国家試験前夜にやってしまったんです。


◆ 本番前日に「絶対してはいけない」と
言われていることをやりました。



どんな学校やネット情報でも同じことを言っています。

前日ははしゃいで夜更かしをするなとか、お酒は飲むなとか、願掛けで「かつ丼」を食べるとか(油でお腹を壊す場合がある)、滞在先のホテルでそそうをしないとか、絶対言われています。


そのすべてをやりました(笑)


はい、すみません。

私の通っていた看護学校では大阪のリーガロイヤルホテルに前日からクラス全員が泊っていました。

けっこういいホテルなんです。

そこで、どんちゃん騒ぎ(爆)


はい、すみません。

ほぼ徹夜


もうめちゃくちゃ。


ダメですからね。

悪い例ですからね。


特に私は社会人から看護学校に入ったので、その当時は37歳。

絶対落ちるわけにはいかない!

なのに、これヽ(^o^)丿


看護学生さん、前日にこのようなどんちゃん騒ぎは絶対にしないように。

気になって眠れないかもしれませんが、なるべく早く寝ましょうね。


◆ でも本番は頭シャキッとしたよ



さすが元ビジネスマン。

お酒の席は慣れている。

翌朝は寝起きから頭はシャキッとしていた。

(でも、ダメだからね!)

昨夜のどんちゃん騒ぎで散らかり放題の部屋を後にして(これも最低)、クラスメイトと一緒に貸し切りバスで会場の近畿大学へ向かいました。


やはり一世一代の試験となると頭は緊張するものです。

昨夜のどんちゃん騒ぎはすっかり忘れて、頭は試験モードに。


結果は無事合格しましたが、本番前日の過ごし方は0点です(笑)


看護学生の皆さん、ツイッターからこの記事を読みに来てくれていると思いますが、

くれぐれもお腹を壊すようなものは食べないように。

前日はたっぷり睡眠をとりましょう。

いまさら慌てて勉強しても、変わりません。


いつも問題を解いているようにやれば大丈夫です。

あっ、マークシートの記入は、一行ズレて●しないようにね。

トイレは早めに済ませましょう。特に女子はめちゃくちゃ混みますから。


国試が終ったら、次はいよいよ看護師デビュー前の心構えにどうぞ






それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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【93%が女子】看護師のバレンタインってどんなの?男性看護師は超モテってホント⁈

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オイオイ!

今年の新人男性看護師が手作りチョコを持ってきたって?!

しかも一個一個かわいいラッピングをしてぇ??!!

病棟スタッフの人数分作ってきたって!

どんだけ女子力高いんだよ[ぴかぴか(新しい)]

ホント、ホントの話。


で、男性看護師って職場でものすごく数が少ないじゃないですか。

男性看護師って看護師全体の約7%なんです。

93%は女性!

そう!看護師の正解は圧倒的に女性の世界なのです。

そんな女子世界のバレンタイン状況って、どんだけー!?(*'ω'*)


◆ 【93%が女子】看護師のバレンタインってどんなの?
男性看護師は超モテってホント⁈



看護師の世界って93%が女子。

そんな世界のバレンタインデーって気になるでしょ?

バレンタインチョコを解禁している病院では、男性看護師は

めちゃくちゃチョコをもらいます!

今まで平凡に暮らしていた男子が看護師になったら、

おそらく過去最高にもらいます。

ジャニーズにはかないませんが、チョコを配るのがOKな病院では、たしかに男性看護師はたくさんもらいます。


義理チョコと分かっていても、たくさんもらえるとなぜか嬉しい男心。

単純だねぇ。


用意されるチョコは、

一つ一つラッピングされているものや、大きなケースでボンッ!と机に置いとかれるものや、他の部署(薬剤師や臨床検査技師など)からこっそりもらえる場合も。


病院は全体的に女性が多く働いているので、男子はモテやすいかも。


ただし、チョコ配りをしない病院だと、ガラッと変わります。

当然チョコなし、ということです。

まあ、それでも個人的にこっそり貰うこともありますが。なにか?


◆ ホワイトデーのお返しはどうしているの?



これも気になりますよね。

バレンタインデーにチョコをたくさんもらったので、当然お返しもします。

よくやるのが、数少ない男性看護師が集まってお金を出し合って誰かが買ってくる。

または、一人一人がそれぞれ貰った分を買ってきてもらった女性に返す。


たくさんもらうとお返しもたくさんになります。

だから、買いに行くのが大変だし、誰からもらったのかをメモしておかないと分からなくなってしまいます。


最近はバレンタインチョコを禁止している職場が増えてきましたので、病院によってはそんなの関係ねぇーということですが、バレンタインチョコを解禁している病院もたくさんあります。


老健だとおばちゃんナース率が高いので、数は少なくても確実にもらえるでしょう。

おばちゃんナースからもらえなくても、介護士さんからもらえたりします。


「チョコなんて別にいらねーよ」

と強がっている男子諸君も、もらえれば内心はうれしい。


さて、明日はバレンタインデー。


しまった!トラックを用意するのを忘れてた!


ホワイトデー、お返しにどぞー。



京都のスイーツは喜ばれますえ。



今から目を付けておくのができる男の証。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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回復期看護は、これから始まる長いリハビリの旅を支える仕事

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急性期、回復期、生活期と人の病気の段階は大まかに分けて、この3つに分かれています。

それぞれの段階で専門家とともに、患者さんは治療やサポートを受けることになります。


回復期看護というのは、あらゆる知識が結集しないと成り立たない奥深い領域です。

だから面白いし、やりがいがあります。


◆ 回復期看護は、これから始まる長いリハビリの旅を支える仕事



リハビリというのは、すぐに成果が出ないものです。

たまに急激に回復する人がいますが、そういう人は若さやダメージの部位などたまたまラッキーが重なったと考えられます。

思うように成果が出ない人からすると、そういう人ばかりを見ていても自信がなくなりますよね。


早く良くなりたいという焦りが生じますが、リハビリは一歩一歩着実に継続していくことが大事です。

そして試行錯誤と創意工夫を続けていくこと。


理学療法士などセラピストが直接患者さんにリハビリを指導していきますが、実は病棟の看護師も大きな役割を持っています。

看護師はチーム医療のコーディネーター役です。

患者さんの日常生活を一番よく知っている存在です。

主治医や担当リハビリスタッフの考えていることも把握しています。

患者さん本人の思いだけでなく、家族の思いも知っています。

社会福祉士(相談員)の思いや苦労も知っています。

なので、回復期看護はすべての知識や情報を一元管理し、リハビリ入院中やその後の生活を見据えた援助をしていくことになります。


だから、回復期ってすごく勉強しないと分からないことだらけなのです。


再発予防は超重要ですが、それを患者さんや家族に指導するときは、病理から栄養学から予防医学から急性期の知識といった膨大な知識が必要です。

退院後の社会資源の活用にしても法律から福祉政策まで幅広いですよね。

もちろんすべてを回復期看護師がやるわけではありませんが、ある程度知っておかないとチーム医療のコーディネーター役は務まらない。

自分がどう助言をしたり、アドバイスをしたり、提案をしたらいいのか分からないですし、次に自分はどう動くべきかが予想できなくなります。


したがって回復期ってすごく学べるし、いろんな分野の知識がつくので物知りになれます。


これらはすべて患者さんとその家族のためです。


リハビリ病院を退院してからが本当の旅の始まりです。


旅の途中にあきらめないように、くじけないようにコツを教える。

患者が自分の病気について詳しく理解してもらう。

リハビリはただ闇雲にやればいいというわけではありません。

セラピストの指導と一緒に患者が回復するための最善の方法を考えていきます。


◆ ときには厳しく、ときには優しく



患者さんのこれからを考えると、ときには厳しく接することがあります。

この意図が正しく伝わらなくて、患者さんが怒ることがあります。

しかし、怒ろうが厳しくするときは、厳しくします。

退院したらもう私たち看護師やセラピストはそばにいません。

この現実をしっかり理解しない患者さんは、あとから痛い目にあいます。

私たちはそれを分かっているので時に厳しく接します。


厳しい指導というのは、愛情の裏返しなのです。

退院後に患者さんが困らないようにしているのです。


憎くて言っているわけではありません。


サービス業だと認識している患者さんはもっと優しくもっと細やかにやってほしいと思うでしょうが、何でもかんでもスタッフが手を出すのは間違いです。もっと手を出してほしいと思っている患者さんがいるのなら、それは患者さんが認識を変える必要があります。


入院当初は病棟スタッフがあれこれ手助けをしていたが、リハビリが進んでくると手助けをすることがなくなってきた。患者さんが自分でできることが増えてきた。看護師もそれほど手を出すことがなくなってきた。これが理想です。

看護師が必要ないということは、患者さんにとって良いことなのです。

まずはそれを目指しましょう。


◆ 発症から何年経ってもリハビリ効果は出る



昔は一度壊れた脳は元にもどらない。したがってリハビリには限界があると言われていました。

ところが、最新の研究では脳には可逆性があって、発症から何年経ってもリハビリの効果が出ると言われています。

これほど患者を勇気づける研究はありません。


脳卒中でリハビリ入院期間は六ヶ月。


昔はこの六ヶ月を過ぎたらもう回復はしないと言われていました。発症からすぐにリハビリを始めて、その後は徐々にリハビリ効果は落ちてくる。六ヶ月を過ぎることには、もうがんばっても回復はしないと言われていました。

でも違います。

発症から何年経ってもリハビリ効果は出ます。

90歳でもちゃんとリハビリをすれば筋力が付きます。

だから継続することが大事です。


患者さんも家族も、継続することが大事ということを学んでいただきたいと思います。


回復期看護は、再発予防も関係して非常に幅広い知識と情報が必要です。

リハビリは患者さんしか分からない苦労があります。苦しみがあります。

そして、長い長い旅になります。

一緒に悩んで考えて、サポートをしていきます。

医療や福祉、リハビリについて誰に相談していいか分からない時は、とりあえず看護師にご相談ください。

看護師はチーム医療のコーディネーターですから、必要があれば各専門家に連携をとります。



リハビリ後はしっかりと自分をメンテナンスしましょう。
≫ 運動後のジョイントメンテ&リカバリーケアドリンク【ランショット】




それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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新人看護師はいつまでつらいの?

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新人看護師はつらいよ。

今どきの若い看護師さんは知らない人が多いかもしれませんが、映画「男はつらいよ」で主人公の寅さんが「それを言っちゃあ、おしめえよぉ」とよく言っていました。

新人看護師さんは先輩から「それを言っちゃあ、おしめえよぉ」という元も子もない言葉をいっぱい浴びせられたと思います。

でも自分がまだまだ未熟なのも知っている。

言い返せるほどのスキルや知識もない。

だから、歯を食いしばって耐えていたはずです。

何度泣いたことか。

そう、新人看護師さんはこの最初の一年はとてもつらくて大変です。

つらい、つらい、このつらさっていつまで続くの?…

長くて暗いトンネルは永遠に続くように感じますよね。

そのトンネルの出口はざっくりいうともうすぐです。

あと、もう少し! だからがんばって!


◆ 新人看護師はいつまでつらいの?



2年目になるまでです。

これは本当にざっくりですが、多くの場合、2年目になると1年目より先輩からガミガミ言われなくなります。

まったく言われないわけではありません。減ります。

4月になると新人が入っていきます。先輩はそっちに多く関わりますので、2年目は後回し。

なので、2年目に入ると今よりも立場が変わりますので、今のつらさはかなり無くなるはずです。


でも中にはどんくさ過ぎて2年目でも先輩看護師からガミガミ言われるかもしれません。

その内容がパワハラだったり、人としてどうかという内容なら、遠慮なく上司に相談するか、転職をしましょう。

自分にとって害しかない人たちに囲まれた環境では、あなたも本来の力が出せません。


◆ ヒトは環境に大きく左右される



環境は自分では変えられないことがほとんどです。

でも1年目、2年目という「立場」は変っていきます。

立場が変われば周りの接し方も変わります。

今がつらいと思っているあなたも、2年目になれば先輩たちの接し方が変わったことを実感することでしょう。


こういう現象?は、私は数多く経験してきました。

私自身もそうでしたし、毎年新人さんを見ていてそう思います。


やはり毎年同じ境遇ということのほうが少ない。

自分自身もなんだかんだで成長していますし、明らかに1年目よりもいい意味で変っています。

働いていると、常に変化の波に自分を置いていることになります。

世の中は常に変化しています。

もしかしたら、4月から先輩が異動になるかもしれませんし、あなたが異動するかもしれません。

そうしたら、絶対新境地に身を置きますから、心機一転で働きやすいということがあります。


どれも未来のことで不確かだと思うかもしれませんが、不確かなのが未来です。

だから今の環境が変わると自分も変わりますよ。


◆ 自分を強くする方法



新人の一年というのは、怒涛の一年です。

「働くというのはこんなに大変なのか」

「お金を稼ぐというのはこんなに大変なのか」

「自分の親や、世間の労働者はみんなこんな大変な思いをして働いているのか」

ひしひしと感じた年だったことでしょう。

そうです。働くのは大変なこと。

でも大変だからこそ、自分を大きく成長することができます。

今は、まだそういう将来的なことは考えられないかもしれませんが、新人だからこそ、しっかり勉強しましょう。

勉強は、自分が弱点をつぶして強くなるためにするのです。

誰でも苦手なことってあるでしょ?弱い分野ってあるでしょ?

それをちょっとでも無くすと自分自身に自信が持てます。

さらに、自分が好きな分野を伸ばすとさらに自信が持てます。

これが自分を強くすることです。


周りの環境は変えられなくても、自分を変えることはできます。

これは自分が動かないと変われません。

変るためには、行動しかありません。

いまから行動しましょう。


新人のころ、どんくさ過ぎて先輩からあきれられていた私も今やそこそこできるナースになった(と自分では思っている)から、大丈夫です。

そう、きっとあなたも変われます。




もっと元気が欲しい、言葉に癒されたい、共感したい、

そういう人はここ。私のTwitterをフォローすること。

どんな壁も乗り越えられる言葉の力がタダで手に入ります。








それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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【認知症ケア】夕暮れ症候群を知っていますか?

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夕方になると、家に帰りたくなる。

これ、家にいるのに「家に帰ろう」と思って、家から出てしまうという認知症の症状の一つです。

入院中だと、「帰らなきゃ」と思って勝手に病院から出て行こうとされるし、高齢者施設に入居している人も帰ろうとして一人で施設から出て行こうとされます。

こうした「家に帰りたい」と強い気持ちが芽生えていることを「帰宅願望」といいます。

では、どうしてこのような強い思いが生まれて、病院や施設のスタッフはどう対応したらいいのでしょうか?


◆ 【認知症ケア】夕暮れ症候群を知っていますか?



認知症の症状には中核症状と周辺症状という大きく分けて2つの群があります。

中核症状とは、記憶障害など認知症になるとほとんどの人に現れる症状です。

周辺症状とは、異食、暴言暴力、もの盗られ妄想など人によって出たり出なかったりする症状です。


夕暮れ症候群は人によって出たり出なかったりします。すべての認知症に出るわけではありません。

なので周辺症状の一つとしてとらえられます。


この夕暮れ症候群は夕方になると、「家に帰る」と言って本当に家に帰ろうとします。

入院していようが、施設に入居していようが、自宅にいようが。

本人には本人の言い分があります。

「家で家族が待っているから」

「子どものためにご飯を作らなきゃ」

「ここは知らない所だから、家に帰ろう」

など、その人なりの理由があって、「ここにいてはいけない」と思い帰ろうとされます。


看護や介護の世界では「帰宅願望」という表記をされることもあります。


実際にこうした症状が出る方は非常に多くて、私も数えきれないくらい接してきました。

入院中の患者さんにこうした症状が現れると、本当に荷物をまとめ始めて帰る準備をします。その時点でスタッフに気付かれて諭されるのですが、諭したところで本人が納得することはまずありません。

ほとんどが振り切って帰ろうとされます。

それくらい本人にとっては真剣であり、こんな知らないところにいるのは忌々しきことなのです。


家に居るのに「家に帰る」と言って外に出ようとする行動は、どういうことなのでしょうか?

それは、自分の居場所がどこにいるのか分からなくなるからです。不安なんです。「ここは本当に私の家か??」と。ある種の混乱している状態です。

それと、他の理由もあります。たとえば、家族との関係が悪くて「おじいちゃん!また汚して!」「何度同じことを聞くんだ!」とかガミガミ怒鳴られる環境だと、ここは居心地が悪いと思って出ていこうとする。

つまりいづれにしても、「ここは自分の居場所じゃない」という理由で自宅にいるのに出て行こうとするとされています。


実際にこうした場面に遭遇するとびっくりする人がいますが、本人はいたって真剣です。

ここでよくやりがちなのが、正論を諭して相手を納得させようという手段です。


◆ 夕暮れ症候群は正論が通用しません。



ついやってしまいがちですが、ほとんどの場合正論は通じません。

なぜなら、「家に帰る」ことが本人にとって揺るぎない正論だからです。

それ以外は邪論というわけです。

なるほど、たしかに私は何度も正論を振りかざして相手を納得させようとしましたが、ことごとく失敗しました。

ほかのスタッフも同じように正論で諭しましたがダメ。

まあ、認知症の本に「正論では通用しない」と書いてあるんですけどね。

つい、言ってしまいがちなのです。


正論がダメなら「それでも家に帰る」と言ってきかない患者さんに、根気よく付き合うしかありません。

なので、夕暮れ症候群の症状が出てくると、スタッフが付きっきりになるので現場は大変です。

出口をもとめて、あっちへ行きこっちへ行き。気が済むまで建物内を歩きます。

なかにはすごく気性の荒い方がいるので、しかたなく家族に電話して家族から説得してもらうとか。

家族は病院や施設でこんなことになっているとは知りませんから、夕暮れ症候群になっていることを聞いて驚かれることがあります。


大事なことは、こちらが否定してもあまり効果はないということです。

実体験としてもそう思いますし、専門書にもそう書いてある通りです。


◆ ドイツではニセのバス停を置いている。





どこの国でもこうしたことはあるようで、ドイツではニセのバス停を施設の前に置いているそうです。

ニセのバス停だから当然バスは来ません。

「家に帰る」と言ってきかない入居者がいると、スタッフが「家に帰るバスが来るので、ここで待ちましょう」と言って偽バス停に連れて行きます。入居者は「そうか、ここで待っていれば家の方向へ行くバスが来るんだな」と思って大人しくバス停のベンチに座って待っています。でもバスは来ません。しばらくして、離れたところから見守っていたスタッフが寄ってきて、「バスが遅れているそうです。今バス会社から連絡があったんです。ここは寒いので中で待ちましょう」というと施設の中に入るそうです。

また、ベンチに座って待っている内にどうしてここに座っているのかを忘れてしまうこともあるそうです。

写真の中に移っている黄色のHマークは、ドイツのバス停のマークです。


認知症は記憶障害という中核症状があると前述しました。

「忘れる」ということが症状としてあります。

認知症ケアはこの「忘れる」ということを上手く利用するのも一つの方法です。

忘れることはなんだか悲しい感じがしますが、本人がケロッとしていればそれでよしとすることです。

あれだけ「帰る!帰る!」と大騒ぎしていたのに、いまは他の入居者さんと談笑しているなんてザラにあります。


認知症になっても本人が笑顔で暮らしていけるように、スタッフや家族とっいった周りの人たちが上手にサポートしていける体制をつくっていきたいものです。





この本は認知症を学ぶのに外せないですね。




それではれでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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【使える】回復期リハ病棟での看護実習目標ベスト5 - これで記録書けるよ。

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今回の記事は看護学生向けです。

看護学生は病院に実習に行きます。

その時、自分の受け持ち患者さんの「看護目標」を考えて、それに沿った看護プランを作成し実践していきます。

で、学生は毎回「看護目標」で悩むわけです。

何時間、紙に向かって「うーん」と悩むことか…。

他にも予習や今日の実習記録などやらなきゃいけないことが目白押しなのに、「あーっ、もう!」ってなります。

そこで、回復期リハビリテーション病棟に実習に来られる看護学生向けに、おすすめ看護目標をお教えします。

くれぐれも、看護学校の教員には内緒だよ!(笑)


❚ 回復期リハ病棟で使える看護目標ベスト5



【1位】転倒予防

王道中の王道。

受け持ち患者さんによりますが、たいていはこれを書いとけばOK。


回復期リハではまだまだ歩行が不安定な患者さんが大勢いらっしゃいます。

つまり、転倒がいつ起こってもおかしくないのです。

病棟の看護師もそのへんはとてもナーバスになっていますので、転倒予防策を考えるといい看護につながるでしょう。

なんといっても、安全第一でいきましょう。


例)

看護目標【転倒することなくリハビリ入院生活を送ることができる】

「片麻痺による移乗、移動時の転倒リスクに関連した身体損傷リスク状態」


【2位】環境調整

1位の転倒予防を目標に挙げたのなら、これも挙げときましょう。

これで2つ書けましたね。

転倒を予防するには、ベッド周りの環境を整えることが大切です。

例えば、ベッド横に置いてある車いすはブレーキをちゃんとしてあるか?

車椅子を置いている位置はベッドから患者さんの手が届きやすいか?

荷物がごちゃごちゃ置いてあって、足を引っかけたりしないか?

よく使うものはすぐに手が届く場所に置いてあるか?

など、患者さんが物を取ろうとしてバランスを崩して転倒しないように、安全第一を考えましょう。


例)

看護目標【安全に移動ができるように患者自らがベッド周囲の環境を整えることができる】

「起き上がり介助にともなうベッド周囲の環境調整に関連したセルフケア不足」


【3位】 口腔ケア

口腔ケアは看護学生もできます。やらせてもらえる病院は多いんじゃないでしょうか。

食後に食べ残しがないか、口腔内を観察して怪我しているところはないか、チェックしましょう。

あと、入れ歯がきちんと洗えていない場合があります。看護学生は入れ歯の手入れもできますので、やらせて貰えるのなら、やってみるとポイント高いかも。水洗いでもいいし、あまりに汚れがひどい時はポリデントに浸けて、実習が終る前に洗ってケースに戻しておきましょう。


さらにポイントが高いのは、食前の口腔ケアです。

これは現場の看護師もなかなかできていないことが多い。いや、ほとんどできていないでしょう。

本当は、食後よりも食前の口腔ケアのほうが大事とまで言われています。

食べる前に口腔ケアをすることで、誤嚥性肺炎の予防になります。

口の中の雑菌が気管に入りにくいですし、嚥下の筋肉のいい準備体操になりますから。

なので、必要性のある患者さんでしたら、これも取り入れるといいと思います。


例)

看護目標【毎食前後の口腔ケアをおこない誤嚥性肺炎の発症を抑えることができる】

「嚥下障害による誤嚥性肺炎リスクに関連した口腔ケアセルフケア不足」


【4位】 不安の軽減

患者さんはいろんな不安を抱えて入院しています。

「はやく家に帰りたい」

「仕事は大丈夫だろうか」

「体が元に戻るんだろうか」

ほんとに千差万別です。

認知症の方で「なぜここにいるのか分からなくなる」時があります。

そうすると「帰る、帰る」とソワソワされる場合がよくあるんです。

そうした時に、傍で患者さんの話を親身に聞いてくれたら、安心されるんですね。

学生さんは「ええ、そうですよね」と、相手の話すことをひたすら聞く。それだけで「あ、この人は話を最後までちゃんと聞いてくれるいい人だ」となりますので、傾聴は大事です。

ズバリ、不安の軽減は「相手の話を親身になって聞くこと」


例)

看護目標【見当識障害にともなう不安の軽減ができ、安心して入院生活を送ることができる】

「帰宅願望にともなう焦燥感に関連した不安」


【5位】褥瘡予防

「え、回復期リハ病棟で褥瘡ってあるの?」

と思ったかもしれませんが、あります。

基本的に自分で動かれる方は褥瘡(床ずれ)は発生しにくい。

だからリハビリをしている患者さんには床ずれは発生しないんじゃないかと思いますよね。

ところが、車いすに長時間座っているだけで褥瘡はできたりするんです。

また、麻痺のある方でしたら、足に装具をつけて歩かれる場合、装具が足の皮膚にこすれて傷ができることがあります。

また、下痢が続いている患者さんでしたら、おしりの皮膚が脆弱になって皮膚トラブルの原因になります。

こうしたことは回復期リハ病棟でもよくあるのです。

もし受け持ち患者さんがこうした状況にあるのでしたら、褥瘡予防をプランに入れてみましょう。


例)

看護目標【定期的な除圧をおこなうことで褥瘡の発生がなく入院生活を送ることができる】

「自己による臀部除圧不足にともなう長時間の車いす座位に関連した皮膚統合性障害」


❚ まとめ



回復期リハ病棟でおこなう実習は「老年看護」でしょう。

そう、回復期に入院している患者さんのほとんどは老年期の患者さんです。

なので、老年期のからだの特徴をしっかり勉強しましょう。

たとえば転倒したときの骨折好発部位とか。誤嚥性肺炎についてとか。便秘。認知症。浮腫。不眠など。

リハビリを見学する機会も多いと思いますので、MMTとか、装具の名前や特徴、血圧基準値も押さえておきましょう。


看護目標や看護問題の例を出しました。

これをベースに自分の受け持ち患者さんの状態を考えてアレンジしてください。


そのまま書いてしまうと、患者さんの実態に合わない変な目標や看護問題になるでしょうから、そこはしっかりと考えてくださいね。


さて、実習には気力と体力を使います。

怖い教官、指導ナースが現場にいるかも知れません。

ですが、所詮2週間程度です。

なので、踏ん張りましょう。

あと、風邪を引くとか、体調不良になって休んでしまうと、あとで単位がめんどくさいことになりますから、できるだけ休まないようにしっかり体調管理をしましょう。
これ超重要です。


お菓子ばっかり食べてない?≫ ファイバーリッチ ナッツグラノーラ

自家製ヨーグルトで体調を整えて!≫ 手作りケフィアヨーグルトの種菌


最後に、持っていると実習に役立つ本のご紹介です。

私が実際に使ってよかったものです。しかも、晴れて看護師になってからも超使える!


回復期だけでなく急性期でもOK。ポケットサイズで持ち運び便利。しかもコンパクトなのに中身が充実しているのでお値段以上の価値あり。一番おすすめ。


買う前にどんなのか知りたい人にレビューもあるよ
≫ 関連記事:「脳神経ケアと早期離床」- おすすめ本 レビュー




気持ちが弱ってきた時の起爆剤。私、ピストンのTwitterをフォローする。
これで元気が復活します。≫ ピストンのTwitterをもうちょっと見てみる



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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【教育担当者】新人看護師の教育でやりがちな3つの失敗とは?

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2010年4月から「保健師助産師看護師法(保助看法)」「看護師等の人材確保の促進に関する法律(人確法)」の改正により、新人看護職員の卒後臨床研修が努力義務化となりました。

それにともない、各病院では新人看護師を対象とした各種勉強会や到達リストなどさまざまな教育たプログラムを組んでいます。

こうした「新人看護師を教育していこう」ということ自体は歓迎すべきだと思います。

ただ、新人看護師をつぶしてしまうケースはどこの病院にもあり、新人教育に携わる人はけっして他人事ではありません。

せっかく苦労して看護師になったのに、最初の一年で潰されてしまうというのは、本当に悲しいことであり、大きな損失です。なんとか改善していかなくてはいけないと考えています。

そこで新人看護師を教育していくうえで、やってしまいがちな失敗があります。

新人看護師が挫折したり、ココロが折れてしまったりするのを今まで嫌というほど見てきて、これはまずいと思ったことがあります。

今回は「新人看護師の教育でやりがちな3つの失敗とは?」という内容でお話をしていきます。


【失敗その① 意味のない課題を大量に与える】



看護師は新人といえども専門職なんです。

なので自分で知識やスキルの向上を目指して日々努力をしないといけないんですね。

これは一般会社に勤めているサラリーマンでも同じことがいえるはずです。

看護師は自己学習を特に求められます。


ところが新人看護師教育の現場では、ルーズリーフに手書きで調べたことを書いてこいということがよくあります。

手書きでルーズリーフに書いてくること自体を完全に否定はしませんが、これは時間を消耗するだけで、あまり学習効果がありません。

なぜなら、「ルーズリーフに書いてくることが目的」になってしまっているからです。

とにかく書いてくれば先輩は怒りません。

そこにフォーカスしてしまうんです。


勉強は自分が成長するためにするものです。

新人とはいえ専門職になっているわけですから、やはり自分で足りないところを学習するのが理想です。


とはいえ、家で勉強しない看護師は大勢います。

仕事がハードだからつい寝てしまうというケースもあるでしょう。

課題はそういう場合は少しは有効かもしれませんが、単に一回だけルーズリーフに参考書をそのまんま書き写すだけでは、ものになりません。


勉強は復習が大事なのです。

人は忘れる生き物ですから、何度も復習しないと身に付かないからです。


結局、課題を出してもそれを提出することだけが目的となってしまいますから、あまり意味がありません。

それよりも、現場で実際に薬や医療器機を目の前にして教育したほうが有益な学びができると考えます。


【失敗その② 教えない】



分からない事を先輩に聞いても、なかなかちゃんと教えない看護師が非常に多いです。

もちろん、1から100までなんでも全部教えなさいというわけではありません。自分で調べて分かろうとすることはとっても大事です。

しかし、そういう自己学習とは別に、現場では「いじわる」といっていいレベルの対応がよく見かけます。

新人が先輩に分からないから分かろうとして質問します。


「はあ⁈、なんでそんなこと聞くの?じゃああなたはどう思うの?」

「じゃあこれはどうなの?これは何?これはどうやるの?」

「そんなの知らないでやるつもりなの?勉強してきて。それからやらせてあげる」


これじゃあ、聞く側も聞く気にならないです。

先輩に聞くと、なにか小言や追及がセットでついてくる。

で、結局聞きたいことを教えてくれず、「もっと勉強してこい。話はそれからだ」という態度で終わる。


私がここで言いたいのは、「いいから教えろ」ということです。

業務に関することなんです。人体の解剖生理のことや病理のことではなく、業務のこと。

それはいじわるせずにすぐに教えましょう。

だって、仕事が進まないし、業務が覚えられないでしょう。

仕事を覚えてくれないと先輩も困るし、患者さんも困る。みんな困る。


こういうことは看護の現場では日常茶飯事にあります。

職場で先輩から教えてもらう事って、本質のほんの一部なんです。

看護技術にしても疾患にしても薬の知識にしても、先輩が教えることってほんの一部分に過ぎないんですよね。

だから、先輩に聞いて「ハイ、終わり」ではないのは新人でも分かっています。


目の前に患者さんがいるわけですから、「今、知っとかないと困る」のです。

そうじゃないですか?今、患者さんに点滴とか何か処置をするわけですから、「家で勉強してから」なんて言ってられないですよね。今、教えないと。患者さんに被害がいくかもしれないですよ。なんでこれが分からないのかなー。

言葉は悪いかも知れませんが、患者さんという最高の教材が目の前にいるわけですから、今教えないなんてもったいない。


先輩が教えることはほんの一部だけなので、それを踏まえて足りない部分を自己学習するのが一番いいと考えます。


ビジネスマン時代は先輩から「今日疑問に思ったことは、今日のうちに解消しろ。明日も顧客に会うんだから」とよく言われたものです。

また、「分からないことは何度でも聞け。分かるまで食い下がれ」とも言われました。

それが自分の成長につながるし、相手も安心しますよね。ちゃんと分かろうとしているんですから。分からないままでいようとしていないんですから。

「行ってきます!」と玄関を出た自分よりも、「ただいまー」と玄関に戻った自分のほうが成長している。これがいい労働だと思うのです。


看護師はこの視点が足りていないと思います。

何度もいいますが、自分で足りていない所を自己学習することは否定しません。むしろ大事です。

でもそこばかりにフォーカスするあまり、現場で必要なことも教えない風潮があります。


もし医療事故が発生して会見をしたとき、マスコミから「どんな新人教育をしていたのですか?」と質問されたらどう答えるのでしょう?

「自分で調べろと言いました」と答えるつもりでしょうか。

「それって、『教えなかった』ということですね」とマスコミからツッコまれるでしょう。


【失敗その③ ちょっと失敗しただけでもうやらせない】



これも非常に看護界に蔓延しています。

「やらせない」という教育方針です。

ちょっとミスがあったり、ミスが続くと、その新人看護師に業務を「やらせない」ようにします。


これはとても重大なミスをやってしまって、一旦それをするのをストップするというレベルではなく、大したことないミスでも、「今後やらせない」ということがよくあります。


重大なミスや事故をやったのなら、命にかかわることなら、まだ分かります。


しかしそうでないことですぐ「やらせない」を選択することがなんと多いことか!


たとえば、ガーゼの当て方が下手、ベッドから車いすへの移乗の仕方が下手とか、そういうのを先輩が見ると「あの子は危なっかしい。もうやらせない」という判断をされることがあります。

どう考えてもおかしいです。


「やらないと、上手くならない」


この思考が完全に抜けている看護師が非常に多い。

なにも命に関わる重大なミスをしたわけでもないのに、「風が吹けば桶屋が儲かる」方式を導入するからよくないのです。


「やらせない」を選択する先輩看護師は決まってこう言います。

「だって大きな事故になるかもしれないじゃないか」


まったく分かっていません。

何度も何度も繰り返しやらないから上手くならずに、大きな事故につながるのです。


人は何度もやらないと上手くならないんです。

上手くならないと怖いでしょう?

だったら、やらないと。下手なら、もっともっとやらせないとダメ。大きな事故にならないように、先輩がついているんですから、もっともっとやらせないと。

そうでしょう?なんのために先輩が傍にいるのか。「やらせない」って、どういうこと?

その子はいつまで経っても上手くならない。いつまで経っても先輩ナースが言う「あぶない」ままなのです。


自転車を初めて乗ってコケて怪我したら、もう乗せないのですか?

料理を初めてやって、真っ黒に焦げてしまったら、もう料理させないのですか?


違うでしょう。うまくなるためにはそれでもやらないと。試行錯誤し、考え、もっと上手くなりたいと思いながら、やるでしょう?それでうまくなっていくんです。

なんでもそうです。

ブログだって最初の記事は文章力もなく、ひどいもんですが、それでも継続していくうちに文章が書けるようになってくるんです。

なんでもそう。


看護師はすぐに「命にかかわるから」と言いまますが、私から言うと、「それは大袈裟。ミスの本質が分かっていない。まったく命にかかわることじゃない。というか先輩のあなたはいったい何をしていたのか?」ということです。

本当に命に関わるようなミスじゃないのに、「ほれみろ、危ない危ない!あの子は危ない。もうやらせない」ということが非常に多い。


私は、看護師の仕事は一歩間違えば命に関わるということを骨身に染みて分かっています。

その私が現場の新人教育を見てて思うに、理不尽な新人教育が多すぎます。

先輩看護師に教育スキルが無さすぎるのです。


新人を一人前に教育するスキルがないから「もうやらせないでおこう。これで少なくとも事故は発生しない」というわけ?


【まとめ :看護師は教育のド素人。これを認識すべし】



看護師は教育の勉強してきていませんから、教育に関してはド素人です。

「人を健康にするためには」ということは学んでいますが、「人を成長させるためには」ということは学んでいません。

これは大学や専門学校でそういう看護教育プログラムに沿って勉強をしているので、仕方がないことだと思います。

まずは「看護師は教育に関しては素人」ということを認識しましょう。

これを解決する一つの案として、外部から教育専門家を導入するということも必要なのではないかと考えます。

外部からセミナー講師を招いて新人教育をしている先輩看護師に教育をするのです。

これを継続しておこなっていく。

看護師の教育係研修は現在もあります。あるんですが、研修から病院に帰ってくると、伝統的な上記の失敗パターンになってしまうのです。


それくらい現場の伝統というのは根深い。


数週間や数か月研修を受けたくらいでは、なかなか現場が変わらないというのを痛感しています。


あと、新人看護師も「自分は専門家なんだ」という自覚が必要です。

新人であろうが、世間は「一人の看護師に違いない」と見ます。

専門家ゆえに勉強は継続してやらないと、すぐにレベルが落ちてしまいます。


新人教育に携わる先輩看護師は、まず自分の知識やスキルに自信を持つこと。

人に教えるということは、その10倍は自分が知っておかないと教えられない。

細かいところまで知っておかないと、質問されたときに答えられない。

教える側こそ勉強がめちゃくちゃ必要なのです。


とはいえ、私は新人看護師はどんな人でも成長すると信じています。

新人を取り巻く環境はとても大事です。

成長できる環境を整え、先輩も後輩も一緒に成長できたらいいですよね。




それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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新人看護師がつらいと感じたらやるべき3つのこと。

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新人看護師が「つらい」と感じることの原因はいくつかあります。

なかでも最も多いのが「人間関係」です。

他のサイトを見ると、「知識がないから」「技術が未熟だから」などが書いてあります。また、日本看護協会の調査で「新人看護職員の離職理由」に、「基礎教育終了時点の能力と現場で求める能力とのギャップが大きい」「現代の若者の精神的な未熟さや弱さ」が1位・2位になっています。≫ 日本看護協会 「新人看護職員研修の現状について」


ですが、それは根本的なつらさではありません。この資料の裏を読まないと真実が見えてこないんですね。

最も多くて深刻なのが「人間関係のつらさ」なのです。


◆ あなたの悩みは「対人関係の悩み」です。



アドラー心理学をご存知でしょうか?

大ベストセラー本「嫌われる勇気」なら聞いたことがあるかも知れませんね。

アドラーは、フロイト・ユングと並んで三大心理学者の一人です。世界的に超有名な心理学者なんです。

そのアドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」と言っています。

対人関係、これは人間関係の悩みといえるでしょう。


究極的なことを言うと(現実ではあり得ませんが)、この世に自分しかいないのなら、すべての悩みが消えるというものです。

たとえば、顔とかの容姿にコンプレックスを抱えて悩んでいる人は、この世に自分しかいなかったら悩みは消えます。他に誰もいないので、容姿を気にする必要がないからです。

また、売り上げが悪い、成績が悪いという悩みも消えます。

お金がないという悩みも消えます。自分一人だけだと払う必要がないし、そもそもお金が不要になります。

病気の悩みも消えるとアドラーは言います。これからの人生を気にする必要もなくなるし、自分が死ぬと人類史は終了するのでそもそも歴史を振り返ることもない。何か手柄を立てる必要もなくなる。

人はいろいろな悩みを持っていますが、それらは「対人関係」があるゆえに悩みが生まれています。

他者の存在があるから、悩みが生まれるということです。


つまり、「すべての悩みは対人関係の悩み」に行きつくというのがアドラー心理学です。


考えてみましょう。

職場の悩みはまさにそうじゃないですか?


上司に悩んでいる人、いませんか?先輩に悩んでいる人、いませんか?

患者との関係に悩んでいる人、いませんか?


たしかに看護技術が未熟が原因で悩む新人は多いでしょう。私もそうでした。

でも、よくよく考えてみると、やっぱり対人関係(人間関係)の悩みなんですよね。

看護技術が未熟だと患者さんを不安にさせたり、危険な目に遭わせたりしますよね
→ 患者さんとの人間関係にある悩みです。

未熟でミスをすると先輩や上司から怒られたり、嫌な陰口を言われたりする 。自分の評価が気になる。
→ 先輩・上司との人間関係にある悩みです。


「学校卒業時点の能力と現場が求める能力とのギャップが大きい」というのも、対人関係の悩みです。

しかし、これはちょっと私はおかしなことだと考えています。

看護学生は免許がないので実践できる看護技術はほとんど素人レベルなのです。そもそも医療行為ができないので、練習するにも限度があります。やりたくてもできないんです。

演劇やフィギアスケートでいうと、本番さながらの通しを一切しないまま本番当日を迎えるようなものです。
看護師は仮免もないので、自動車免許でいうと、教習所で仮免許をとって走ったことが無い人が免許を手に入れて、いきなり公道で初めて運転するようなものです。

これで「現場とのギャップが大きい」って、そりゃそうでしょ。

教習所でシュミレーションばかりやってて、免許をとったらいきなり本物の車で公道を走るんですから。

車の運転も医療行為も、どちらも命に関わることですよね?


でも新人看護師はこんな状況でもがんばって精進しています。がんばっているんですが、やっぱり上手くできなくて悩みますし、周りからは低い評価を受けるので、余計つらいんですよね。


看護協会の調査を見て、「ああ、そんなんだ」で終わらせるもはもうやめて、ここまで問題の本質を考えないといけないでしょう。


新人看護師がつらいと感じることの本質は、「対人関係の悩み」にあることが分りました。

ではこうした悩みを解消するためにどういう行動をとればいいのでしょうか。

私が考える解消法は3つあります。


◆ 【やるべきこと その①】自己啓発本や優しさにたっぷり触れる。



学生だった頃の悩みと社会人になってからの悩みはちょっと違います。

新人看護師は看護師一年目であると同時に、社会人一年目でもあります。

なので、大人のコミュニケーション能力を養っていかないといけません。また働いているとトラブルは付き物です。これに対処する手段やメンタルを持つことも大切です。


どんな仕事もそうですが「お金を稼ぐ」ということは非常に大変なことなのです。

自分が働くようになって、親の大変さや世の中の大人たちの苦労が身に染みて分かる。


あのビルで働く人も、あのお店で働く人も、今通り過ぎた営業車を運転する人も、みんなそれぞれ悩みを持って今日も仕事をしています。


社会人になった今、世の中の先輩が残した役立つノウハウや考え方にたくさん触れましょう。

自分では気付かなかった考え方やノウハウが世の中にたくさん出回っています。

また、読めば希望や勇気を与えてくれる本があります。

できるだけたくさんの考え方に触れてください。

苦しい状況を打破するためには、それなりのメンタルが必要です。

また、どんな状況も自分のとらえ方一つで意味付けが変わってきます。

不幸ととらえるか、勉強になったととらえるか。

人生経験がまだ浅い新人さんは、自分の置かれた状況を客観的に見ることができない人がいます。

極端な発想しかできない、多様な発想ができないといったことがよくあります。

こうした人は自己啓発の本をたくさん読んで、自分と違った視点に触れるようにしましょう。

本屋に行ってもどれがいいか分からないかもしれません。

そういう時は、ちょっと立ち読みして「これいいこと書いてあるなぁ」と思ったら何でもいいので買いましょう。「タイトルが気に入ったから」でもいいです。とにかく最初はたくさんの本に出会いましょう。たくさん読むうちにだんだんと本の見極めができるようになります。

今、大事なのはどの本を選ぶかではなくて、自分と違った視点や考え方にたくさん触れるということです。

とはいうものの、最近私が読んだ本のなかで「これはいい!」と思った本があります。

脳科学と心理学で根拠ある解説をして話を進めてくれるのがうれしい。

なんと、著者は看護師なんです。だから本の内容も看護師の悩みやつらさに対処する方法が書いてあります。

これはマジで買ってよかった。

自己肯定感を高く持つことはとても大切です。

読めばもっと自分を肯定できるようになりますよ。




つらい時ほど、人の優しさにたっぷり触れてください。
自分自身をケアすることが大事です。

最近の新人看護師さんはほとんどがSNSをやっています。

私の周りの新人さんもほとんどがSNSをやっています。そういうもんなのです。

でも友人関係とかアイドルとかのフォローしかしていない人がけっこういて、ちょっともったいない。

それもいいんですが、世の中はもっと広い。いい事をたくさん発信している人がいます。

たとえば私がおすすめするインフルエンサーを2人ご紹介します。

1人目は「Testosterone」さん。

「筋肉は裏切らない」で有名なフォロワー数96万人のTwitter界の有名人。著書もあります。

とにかく彼のツイートを読んでほしい。

気持ちよすぎ。人生肯定しすぎ。勇気とユーモアにあふれた彼の言葉を浴びましょう。

きっと「あれ?私なんであんなことで悩んでいたんだろう」ってなるから!









もう一人は、このブログでもご紹介した「小池一夫」さんのツイート。

人生の生き方の参考になります。しかも話口調がとても優しい。

読めば癒されるし、自分も優しい気持ちになれます。








まだまだ世間は捨てたもんじゃない。

世の中にはね、優しさもたくさん転がっているんですよ。


◆ 【やるべきこと その②】得意を伸ばす。



これは私がいつも新人看護師に言っている言葉です。

自分の得意分野を持ちましょう。

得意分野を伸ばしましょう。

これからの時代はスペシャリストにならないといけません。

なんでもできるゼネラリストが良かったのは昔のことです。

こらからはどこの職場にいってもやっていける、スペシャリストがとっても大事になります。

どこの病院に行っても通用するスキルを身に付けろ、ということです。

だから自分の得意を持つこと。これ、めっちゃ大事です。


働いていて何かつらいことがあっても、腹立つことがあっても、その得意分野があなたを助けてくれます。


たとえ相手からバカにされても、怒られても、責められても、「これだけは誰にも負けない」というものを持っていれば、再び立ち上がりやすくなります。


「何も得意がない」という人は、新しいことに挑戦しましょう。

挑戦すると、きっと失敗します。ミス連発。必ずうまくいくとは限りません。

たくさん恥をかくことになると思います。

でもそれでいいんです。

恥をかいたということは、挑戦したということです。

特に若いときの恥はいっぱいかきましょう。

その時は恥ずかしいと思うかもしれませんが、たくさん恥をかくと慣れてきます。

大丈夫です。若い時の恥なんて、大したことありません。

それよりたくさん恥をかいちゃいましょう。



◆ 【やるべきこと その③】転職する



「どうしても嫌で嫌で仕方がない」

「八方塞がりで、にっちもさっちもいかない」

「ときどき、消えてしまえばいいんだと思う」


こういう状況なら、またはこれに近い状況なら思い切ってその職場から去りましょう。

はっきり言いますが、会社はあなたを守ってくれません。

いらなくなったら、ポイなのです。

これを厳しいと考えるか、それなら忠誠を誓うのはやめようと考えるか。


看護師免許があれば、転職先なんて山のようにあります。

自分が壊れる前に、去りましょう。

以前、大手広告会社「電通」で過労による自殺者が出ました。これはニュースで大きく報道されましたね。

この一件で、電通が支払った賠償金は「50万円」です。

たったの50万円ですよ。従業員が超過勤務までして会社で身を粉にして働いたのに、精神まで壊しておいて、たったの50万円で済むんです。

従業員はボロボロになって亡くなりました。一方会社はいまだ業界トップで君臨しています。


これが現実なんです。

だからあなたがボロボロになっても、会社は助けてくれません。


なのでここまでくると、環境を変えることをおすすめします。

一年目で辞めると言うと、「そんなんじゃどこも雇ってくれない」「一年目で転職なんてできっこない」「もっとここでスキルを磨いてから転職したほうがいい」このように上司から言われるでしょう。


これ、全部ウソですから!

余裕で転職できますから。転職経験豊富な私が言うから間違いありません。そんな新人、ゴロゴロいますから。何も知らない新人をいいことに、こんなウソを平気で言ってきますからご注意を。


自分がつぶれるくらいなら、サッサと去りましょう。


患者さんを元気にするためには、まず自分が元気でないとね!


◆ まとめ



もう一度言いますよ。

あなたの悩みの本質は、人間関係がつらいと感じていることです。

そんなあなたがやるべきことは、

① 自己啓発本や世の中の優しさにたっぷり触れましょう。

② 得意分野を持って、伸ばしましょう。

③ 転職してもOK


毎日がつらいと、どんどん孤独に陥ってしまいます。

そのうち、誰にも相談できずにますます泥沼にはまってしまうことがあります。

先輩からキツく言われているのは恥ずかしいことじゃないです。

できない自分は否定される存在ではないです。

人は環境によって大きく左右される生き物。

もしかしたら環境があなたをそうさせているのかもしれません。





つらい時は、そのつらさを出していいんです。

なにも恥ずかしいことではありません。


最後に言いたいことがあります。

あなたはこんなもんじゃない。もっともっと輝けるさ。



【あなたの心を潤し、奮い立たせてくれる、おすすめ本】



すべての人は幸せになれる。読んで損なし。というか読むべし。




それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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新人看護師でも老健は大丈夫か?

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病院にはあまり興味がなくて、できれば老健とか高齢者施設で働きたい。

病院はもう嫌。次は病院じゃない老健で働きたい。

こう思う新人看護師は意外と多いはず。

でも私の答えは、これ。

「ちょっと待って。大丈夫じゃないよ」


◆ 新人看護師でも老健は大丈夫か?



大丈夫じゃない。

全然、大丈夫じゃないですよ。


私は急性期、回復期、老健、デイサービス等いろいろ経験を積んできましたが、やってみた経験から言えます。


「新人看護師には荷が重い」


病院と比べると老健てなんだかゆったりしていて、高度な医療もなく、病院が苦手な自分でもやっていけそうな感じがするから、新人看護師でもできそうな気になるのかもしれません。

それは、ぶっちゃけ甘いです。


新人看護師で老健に就職したいと考えている方にとってはうれしくない回答ですが、やはりもう少し看護師経験を積んでからのほうがいいと考えます。

老健で看護師をするということはどういうことなのか?

なぜ私が「大丈夫じゃない」と考えるのか?

次にお話します。


◆ 老健は看護師のスキルが求められる職場です。



老健に入居している方はほぼ全員が慢性疾患を抱えています。

糖尿病、心不全、脳卒中、認知症、などさまざまな疾患があり、しかも70歳~100歳の方が多いように准高齢者から超高齢者です。

たしかに症状は安定しているのですが、これほどの高齢になると、いつ悪化して急変してもおかしくはありません。

急変はもちろんあります。

徐々に弱っていかれる方もいます。

でも老健は病院ではありませんので、救急カートすらないんです。

そんな状況でどうやって利用者さんの命を守るのか?


異常の早期発見しかありません。


老健では急変時対応ができません。ほとんど何もできないと言っていいです。

なので、いち早く病院へ搬送することが重要です。

急変時対応ができないといっても、救急車で搬送するまでにどうすればもっとも安全で安楽になるか?

命を救うためにできることはなにか?

これを知っておかないと老健の看護師は務まりません。


つまり、フィジカルアセスメント能力が身に付いていないと、命を守れないということです。


しかも夜勤は看護師は一人です。あとは介護職ばかり。
夜間の急変で救急車に同乗して対応するのも看護師です。
救急車が到着するまで医療行為は自分一人しかできないので、なんとかがんばらないといけません。


さらに、最近の老健は「看取り」までやります。エンゼルケア(死後処置)もします。
死期が近づいてきた利用者さんができるだけ最後まで安楽に過ごせるにはどうしたらいいのか?
いよいよという時にどういう対応をするのか?
もしそれが夜間だった場合、看護師は自分一人だけです。医師との連携は?エンゼルケアは?

これらは病院勤務で経験を積んでおかないとできません。

新人看護師はまだまだこうした経験が浅いので、もしくはまったく遭遇したことがない人も多いはずですから、対応に苦慮すると思います。


胃ろうや経鼻経管栄養の方もいる。

あと、看護師は比較的年配の方が多いので、20代30代の若い人はほとんどいない。自分と同年代がいない可能性が高いです。人によってはこれも辛く思うもの。


どうです?新人には荷が重くないですか?


高度な医療器機以外は、病院看護がギュッと詰まっています。


◆ ある女性入居者さんの看取りを経験。老健はここまでします。



ある90歳代の女性入居者Aさん。

ご家族の要望で老健での看取りを希望されました。

だんだんと体力が落ちてきて、ご飯が自分で食べられなくなりました。胃ろうや経鼻経管栄養は希望されなかったので、食べられるギリギリの時期まで食事介助をしながらなんとか口から食べていました。

やがてそれも不可能になり、点滴栄養になりました。

呼吸がだんだんと浅くなり、酸素投与が開始されました。

そして最後を迎えられました。

心電図モニターで心拍がないことを証明し、主治医が死亡確認し、エンゼルケアをしました。


こうした一連の流れはもちろん介護職のスタッフと連携をしながらケアをおこなっていきます。しかし死期が近づいてくると看護師の観察力が求められるようになります。

生きるか死ぬかの瀬戸際になってくると医療的な側面が強くなるからです。


◆ まとめ



新人看護師でも老健は大丈夫とは言い難いですね。

「老健は楽」と短絡的に考えていると、入ってみて思っていたのと違うということになります。


でも、実は、私は新人看護師で老健に就職した方を知っています。その看護師は40代の女性で社会人経験を積んでから看護師になった方です。

病院勤務も同じ職場だったのでよく知っているのですが、非常に優秀な方です。

彼女は新人でも老健でしっかりやっていけていました。

つまり、自分のスキルを向上しようと努力している方は、たとえ新人であってもやっていけるという良い例です。

もちろん合う合わないがありますから、新人でも「老健が楽しい。やりがいがある」と思うのであれば働く価値は充分にあると思います。

自分に合った老健を見つけたいとお考えの方に、老健求人情報も豊富な転職エージェントをご紹介しておきますね。
≫ 看護師の求人件数全国最大級。【ナース人材バンク】で安心のお仕事探し。


とはいえ、老健は高度な医療器機がない分、看護師のフィジカルアセスメント能力がものをいいます。

病院勤務等でしっかりスキルを磨いてから老健で働くことをおすすめします。




それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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【努力の一年目】新人看護師はがんばっているよ。

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新人看護師の最初の一年は怒涛の一年になります。

とにかく覚えることや課題がとても多いので、ただでさえ仕事でクタクタなのに、追い打ちをかけるように疲労が襲ってきます。

そんな大変な一年生ですが、苦労だけじゃなく喜びややりがいも経験する貴重な一年になります。

新人看護師はどんな最初の一年を過ごしているのでしょうか?


◆ 基本的な看護技術ができるように努力の一年。



看護師は観察のプロです。

すぐれた観察力を持つことが求められる専門職と言えます。

この観察のあとに必要となるのが、看護技術です。

たとえば呼吸がつらそうな患者さんがいて、呼吸音から痰が多量にあると判断すれば、「吸引」をして痰を取り除きます。

まず正確な「観察」、次にそれに適した「看護技術」。この流れが基本的な看護師の動きです。看護技術を使うのは、使う理由があるのです。


新人看護師の最初の一年はできるだけ看護技術を習得することから始めます。

看護学校で生身の人間に行った看護技術は限られています。

ほとんどが看護師になって最初の職場で経験することになります。当然初心者です。

だからたくさん失敗します。

ちなみに私が一年目のときは、どれほど先輩たちから呆れられたことか…(涙)


とくに注射、点滴系が苦手な新人が多い傾向があります。

無理もありません。看護学校ではほとんどしませんから。本を読むだけでは、モデル人形を使って練習するだけでは、うまくなりません。

でも大丈夫です。





あと、骨髄穿刺などそれほど頻繁に遭遇しない介助があります。

こうした「遭遇する頻度の低い看護技術」は、おこなうとなれば貪欲に見学なりやらせてもらうなり、野次馬根性を出しましょう。

次はいつ遭遇するか分からないからです。


看護技術がうまくなるためのコツはこれ。

新人看護師が看護技術を使うときは、生身の人間にするのでとても緊張します。

無理もないことですが、まずは「数をこなす」ことです。

正確性を求められるのは承知していますが、まずはたくさんやること。上手くなるには相当の数をこなすことが必要です。

場数を踏むということです。

そのうえで、自分に不十分なところを潰すのに勉強を同時並行していきましょう。またうまい先輩のやり方を真似ることもアリです。


看護技術は徐々にうまくなってきます。やればやるほど、技術は向上します。

先輩ナースからいろいろと指摘されて、へこむこともあるでしょうが、少しずつ成長していきます。

臆せず、どんどんやりましょう。


◆ 生活リズムを修正するのに努力の一年。



実家暮らしをしている新人ナースも、社会人になるとリズムが崩れることがよくあります。

特に一人暮らしを始めた新人は、時間管理や体調管理をすべて自分一人でしないといけませんから大変です。

慣れない職場や不安だらけの毎日に押しつぶされそうになっているかもしれません。


そうした時に体を壊しがちです。

休みの時はしっかりリフレッシュしましょう。

「リフレッシュ」ですよ。休みの日に休んでばかりいると余計にダメになります。

これはよく勘違いしている人がいるのですが、休日に一日中ベッドでゴロゴロしているとかえってよくありません。
休みだからといって、休んでばかりいては気分が良くならない。

思い切って外に出ましょう。何かリフレッシュになることをしましょう。


社会人になって何がしんどいって、勤務時間に自分の生活が縛られることが挙げられます。

今までの自分の生活リズムが職場のスケジュール中心に変わる。

自分の思い通りの生活リズムができなくなるので、そういうストレスが溜まります。


明日の朝起きるのがつらいのに、夜更かしをしてしまう。

つらいことが多すぎて、眠れない。

一人暮らしで自由な分、生活が荒れ始めてきた。

など、あとで不調の原因になりますので、なるべく意識して修正していきましょう。


これは看護師だけでなく、他の職業の新人さんにも言えることです。

しかし明日も明後日も仕事があるので、自分をその生活スタイルに合わすしかありません。

生活リズムを修正して、体を慣らしていく一年になります。



◆ 喜びと挫折を経験する大人の階段を上る一年。
 自分の安全地帯を持とう。



看護師一年目は喜びと挫折の連続です。

国家試験に合格して無事に看護師になれた喜び。患者さんが回復していく喜び。

思っていたほど自分の力が出しきれずに挫折する日々。

医療現場のすさまじさに圧倒される日々。


看護師は医療の最前線に立ちますから、血を見ますし、叫ぶ患者の傍にいますし、便や尿を扱うし、患者の局部を見るし触るし、家族対応をするし、チームの連携をとるし、とにかく今までの人生で経験しなかったことを経験します。


時に不安に押しつぶされそうになることがあるでしょう。

そういうときは、自分の「安全地帯」に行きましょう。自分にとっての安全地帯。親、兄弟、親友、先生、そして同期の仲間たち。

とくに同期の存在は大きいです。



看護師一年目だけでなく、社会人一年目でもあります。

社会人として身に付けておくべきマナーを知らないために恥をかくこともあるでしょう。

医療業界特有のルールに戸惑うこともあるでしょう。


しかしそれでも殻に閉じこもるのではなく、たくさん経験をして自分の引き出しを多く持ちましょう。

とにかく「やってみる」こと。

チャレンジを忘れずに、なんでもやってみるくらいの気持ちでちょうどいいのです。

医療だけでなく社会を知らない新人は、これくらいの貪欲さが欲しい。



いい事ばかり続きませんし、悪い事ばかりも続きません。

挫折をするのは、もっと成長したい気持ちがあるから。

自分の安全地帯を確保しつつ、あきらめずにチャレンジをしましょう。


◆ まとめ



基本的な看護技術を習得に力を入れていく一年。
社会人として生活リズムを整える一年。
喜びと挫折を味わう濃い一年。

でも「看護っていい仕事じゃん」って思ってくれたらうれしい。


本当に濃い一年になると思います。

患者さんから多くを学ぶ一年です。

自分の安全地帯をうまく利用してセルフケアをしっかりしましょう。

患者さんを健康にするのなら、まずは自分が健康でないといけません。


自分をケアしつつ、一年目を乗り越えましょう。

こわい先輩にやられたら、その悔しさをバネに勉強しましょう。意外とその先輩も勉強していないものです。

または私のツイッターへようこそ。

この記事を投稿している2020年1月6日時点で、フォロワー数4,100人超え。
開始13ヶ月でここまで爆増しています。
フォローすると有益な情報とお局に負けないメンタルと癒しが得られます(笑)
≫ 1年でフォロワー数4,000人超え:ピストンのツイッター


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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