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回復期リハビリテーション病棟は、

急性期の治療を終えた患者さんが、まだ自宅で生活が困難であるために訓練するところです。

急性期ではテレビの医療ドラマのように生死に関わることが次から次へと起こり、

それに対処するというイメージしやすい職場です。

当然、高度な医療技術を習得しやすい環境ですね。

じゃあ回復期ってどうなの?

そこで働く看護師はどんな学びを得ることができるのでしょうか?


◆ 回復期リハビリテーション病棟で看護師が得られる5つの学び



① 人間の回復過程をじっくり学べる


急性期病院では2週間ほどで転院、もしくは退院となります。

目の前の患者さんがまだ不十分な回復過程であれば、回復期病院へ転院することがあります。

ボクが急性期病院で勤務していたとき、目の前の患者さんが今後どのような経過をたどるのか?非常に興味がありました。

患者さんによりますが、脳卒中や廃用症候群など、長期のリハビリが必要な患者さんの場合、

急性期では回復過程がみることができません。

回復期ではそれがみれます。


ボクは急性期から回復期へ転職して、ほんとうに貴重な経験をしていると感じています。

リハビリが進むにつれて患者さんができることが増えてきている。

入院時はストレッチャーで運ばれていたのに、いまでは杖歩行ができる。

こんなドラマチックな現場はありません。

回復期リハビリテーション病棟では、こうした患者さんの回復過程を学ぶことができます。


② チーム医療を深く学べる


今の医療はチーム医療が主流です。

急性期病院でもチーム医療はおこなわれています。

ですが、回復期では急性期以上にチーム医療にどっぷりハマります。


急性期では生死に関わることが多く、処置やオペや観察が絶えず必要になることが多いです。

しかし回復期ではそうした状態を脱しているため、がっつりした処置や医師による治療が必要ありません。

1日のおもなスケジュールは「リハビリ」になります。

そのため、リハビリ職の活躍は急性期の比ではありません。


入院中に退院に向けて社会福祉士や介護士、ケアマネージャーなど在宅サポートチームと連携をします。

多くの職種とともに看護師は仕事をします。

急性期でもやりますが、その関わり具合は回復期では圧倒的です。

毎日が他職種との連携といっていいでしょう。

回復期リハビリテーション病棟では、チーム医療について深く学ぶことができます。


③ 社会福祉について学べる


看護師はチーム医療のコーディネーター役です。

「この問題を相談するのはあの職種だ」

「この情報はあの職種にとって役立つはずだ」

と、各医療福祉スタッフの役割を知っておく必要があります。

おのおのがどの領域のスペシャリストなのか。自分はどういうことにコミットすればいいのか。

これを正しく把握する必要があります。

また、自宅退院をする患者さんの場合、退院後の問題を整理するのに看護師も福祉制度をある程度知っておく必要があります。

何にも知らないでいるとカンファレンスやミーティングで意見や提案をすることはできません。

有意義なチーム医療と患者さんのために、看護師は社会福祉についてある程度知っておくのです。

回復期リハビリテーション病棟では、社会福祉について学ぶことができます。


④ 認知症の対応に強くなる


いまやどこの病院も入院患者の多くは高齢者です。

60代、70代なんてザラ。80代以上の患者が大半を占めます。

認知症は年齢を重ねるごとに発症するリスクが高くなります。

75歳以上から認知症になる確率がぐんと上がります。


回復期では疾患によりますが、最大6ヶ月入院します。

一人の認知症の患者さんを半年も看ることになります。

半年も一人の認知症患者と接していると、だんだんと落ち着くために対応がわかってきます。

つまり、看護師は認知症の対応がうまくなります。


病棟では一人だけじゃなく何人も認知症患者がいます。

冒頭でも述べたように、入院患者の多くは高齢者だからです。

認知症は、いまや全国どこの病院に行っても必ず関わることになります。

それぐらい認知症患者は多いのです。認知症を学ぶことは今後どの領域で働くにしても役に立ちます。

回復期リハビリテーション病棟では、認知症について学ぶことができます。


⑤ 家族対応に強くなる


入院期間が最大6ヶ月ということは、患者本人だけじゃなく、その家族との関わりも6ヶ月間持つということです。

面会やカンファレンスで来られた家族と会話をするし、家族の想いを聞くことになります。

今後はどうしたいのか?

過去にどんなことがあったのか?

いろんな想いを聞き、看護師はそれを各専門スタッフに伝達したり、自ら行動したりします。

自宅で介護をする場合、家族にオムツ交換や吸引の仕方などを教育します。

注意事項も伝えます。

家族がなるべく困らないように最善を尽くします。

回復期リハビリテーション病棟では、信頼される家族対応を学ぶことができます。


◆ まとめ



【回復期リハビリテーション病棟で看護師が得られる5つの学び】
①人間の回復過程をじっくり学べる。
②チーム医療を深く学べる。
③社会福祉について学べる。
④認知症の対応に強くなる。
⑤家族対応に強くなる。

回復期はあらゆる領域の総合商社のようなものです。

あらゆる分野に関わることができます。

入院患者は高齢者ゆえ、急変もあります。

いろんなことが起きます。

急性期にいると回復期は落ち着いたところのように思うのですが、

実際はとてもドラマチックです。

回復期で学ぶことは多肢にわたります。

ボクは急性期と回復期と両方を経験していますが、

回復期は本当に学ぶことが多いし、勉強になります。

回復期に興味があるのなら、一度ドアを叩いてみてはいかがでしょうか。


ボクの関連動画もあります。回復期ってどんなの?が分かります





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それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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