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親が認知症ということを認めない子どもがいます。


◆ 親の認知症を認めない子ども



90代の父親が入院して、その娘さんは

「父はボケてません!しっかりしているんです!」

と言い張ります。


ですが、

認知症のテストMMSEが30点満点中4点。

なんどやっても一桁です。

さらに話が通じません。つじつまが合わないのです。

そして、すぐ怒るし、怒鳴るし、話になりません。


認知症の特徴そのままな90代の患者さんです。

しかし、娘さんはかたくなに信じません。

「父はしっかりしています!ボケてない!」と。


こういう親の認知症を認めない子どもはけっこういます。

今までにたくさんいらっしゃいました。


◆ まずはちょっと変と思うように



自分の親がボケたということを認めたくない心理があるのか、

または本当にボケていると分かっていないのか。


だいたい90代になれば、全員とはいいませんが、

ほとんどの人はなんらかの認知低下があるんです。

そういうもんなのです。

しかも認知症のテストで何度も一桁ですから。

でも子どもは信じないんです。


娘さんは

「父にマスクをするように言って下さい」

「父にしっかりリハビリするように言って下さい」

「父にパジャマに着替えるように言って下さい」

と、看護師に依頼してきます。


いやいやいや、

本当に親がしっかりしていると信じているのなら、

看護師に依頼せずに親に直接言ったらいいじゃないですか。

しっかりしているんでしょ?

話しが通じるんでしょ?

ボケてないんでしょ?


看護師に依頼してくる時点で、

父はちゃんとやらないかもしれないと思っているんでしょ?


よくわからない娘さんですが、

こういう子どもさんはけっこういますね。




それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。





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