高齢者の入浴は本当に危ないです。


◆ 高齢者の入浴は危険ということを知る



厚生労働省の人口動態統計によりますと、

交通事故死亡者は

2019年に3,215人

入浴にかかわる死亡者数は

推定19,000人もいます。


このうち5,138人が家庭での浴槽における死亡者数で、

さらに9割が65歳以上の高齢者です。



入浴時間にも注意です。

東京都健康長寿医療センターの資料によりますと、

高齢者がお風呂でおぼれるのは、

18時から23時の間がほとんどです。


つまり18時以降にお風呂に入ることは、

高齢者のお風呂事故を増やします。

とはいっても、多くの人は夜にお風呂に入るでしょう。

そこで、16時から18時の間に入浴するようにしましょう。

これだけでお風呂の死亡リスクが減ります。


お風呂で毎年10,000人以上が亡くなっています。

◆ 安全にお風呂に入るためには



高齢者が安全にお風呂に入るためには、

リスクを減らす入り方を実践することです。


①食事直後の入浴を避ける

②深夜の入浴を避ける

③深酒のあとの入浴を避ける

④早朝の入浴を避ける

⑤入浴前後にコップ1杯の水分補給を

⑥一番風呂はなるべく避ける

⑦入浴前後は家族に一声かける

⑧湯温は39℃±1℃を基本にする

つまり熱い湯は避ける

⑨冬は脱衣所と浴室の温度をあげる


これらは、安全に入浴を楽しむための知識です。


あと、もし、浴槽でおぼれている人や

浴槽で意識のない人を発見したとき、

一番最初にするべきことは

浴槽のお湯を抜く

ことです。

まずお風呂のお湯を抜いてください。

浴槽から出せたらいいですけど、

無理に浴槽から引きずり出そうとしないでいいです。

まずお湯を抜きましょう。



たかがお風呂、されどお風呂。

お風呂の事故はあなどれないんです。