2714747_s.jpg





最近こういうニュースが多いです。


◆ トイレに向かう途中で転倒 病院が損害賠償



CBCテレビの報道によりますと、

一宮市立市民病院(愛知県一宮市)に入院していた当時80歳の男性が、トイレに向かう途中に転倒し、歩行不能な状態になりました。 この事故について、病院側が過失を認め、男性側に450万円を支払うことで和解が成立することになりました。

 

この患者は80代の男性患者です。

この男性患者さんは、

眠剤を飲んで夜寝ていました。

深夜2時半、トイレに行きたいとナースコールを押しました。

看護師が一緒に付き添ってトイレまで歩いていました。


看護師が片腕を支えていましたが、男性患者が膝おれがあり、

そのまま一緒に転倒しました。

男性患者は右大腿骨頚部骨折。歩行困難になりました。


病院側は「車いすにしておけばよかった」とし、

450万円を支払うということで和解しました。


最近こういうニュースが多いですね。

患者さんが転倒したら病院や施設側が負けています。

今回は和解でしたが、そういうことです。


いつも思います。

もう患者さんを歩かせないほうが安全でいいんだと。

ちょっとでも転倒しそうな人は、歩かせないほうがいいと。

リハビリなんかするもんじゃないと。


◆ どうしたらいいの?



特にボクは回復期リハビリテーション病院にいるからそう思います。

回復期リハビリテーションだから、

歩ける可能性がある患者さんの場合、

どこかで車いすを卒業して、

歩行器なり、杖なり、歩く訓練をします。


でも付き添っても、女性看護師なら、

大きな男性患者の場合、支えきれず一緒に転倒することがあります。

「じゃあ車いすにすればよかったんだ」

って言いますけど、

そんなこといってたら歩く訓練ができないじゃないか。


「眠剤を飲んでいたからよけいふらついたんだ」

って言いますけど、

患者さんが希望したかもしれないじゃないか。

眠剤を飲まなかったら「くれくれ」と言われたら出しますよ。


というか、眠剤飲んでいなくても転倒なんてよくありますから。


結局、転倒したら病院が悪いということが続いています。

どうあっても病院が負けています。

80代でも何千万円も賠償金がもらえる判決が続いています。


現場の看護師や介護士たちは怖がっています。

もう、患者さんを歩かせないほうがいいよって。

「足が弱って立てないほうがいい、安全だから」

って、本当に現場では言っていますよ。


「家族は家で介護しないって言っているので退院後は施設。

じゃあ、歩行訓練をやめて足を弱らせて車いす生活にさせたほうがいいね。

そのほうが今後施設側も安心するだろうから」

って、本当に現場では言っていますよ。

だって転倒されたら賠償金だもん。

こういう社会でいいのか…。





それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。




性病検査だけじゃない、
B型、C型肝炎や薬物反応、子宮頸がんリスクなども分かる
自宅で簡単性病検査


IMG_1724-removebg-preview.png

ふるたによしひさの発信は、こちらもどうぞ。
Twitterのフォロワーさんが6,600人を超えました。


YouTubeおしえて!看護師よしひさ先生 
 ↑チャンネル登録者数1000人超えました。




カテゴリ

タグ