
東北大学、脳梗塞患者への治験で自然の幹細胞「Muse細胞」の安全性と有効性を報告。Muse細胞は、2010年に東北大学のグループによって発見された自然の多能性幹細胞である。静脈内に点滴投与するだけで傷害組織に集積し、その組織の細胞に自発的に分化して組織を修復する。
— ふるたによしひさ@看護師 (@yoshihisanurse) November 12, 2023
https://t.co/VQqeg9rUe3
これはすごいですね。
◆ 東北大学がMuse細胞製剤で成果あり
「大学ジャーナル」の記事によりますと、
東北大学病院で実施された脳梗塞患者に対するMuse細胞製剤の臨床試験により、安全性が確認されたとともに、上肢の機能回復が早期から見られるなど有効性を示唆する結果が報告された。
これはすごいですね。
脳梗塞の患者さんにMuse細胞製剤を点滴すると、損傷した脳細胞が自己修復したってことでいいんでしょうか。
脳細胞は、脳卒中などで損傷した場合、自己修復が乏しいです。
昔は脳は一度壊れたらもう二度と戻らないと言われていました。
ところが、最近では、ある程度脳も修復することがわかっています。
しかし、ケガで皮膚を切ったような、完全に元に戻るようなことは難しいです。
このMuse細胞(ミューズ細胞)は、2010年に東北大学によって発見された自然の多能性幹細胞です。
これを点滴することで、脳の自己再生を促します。
Muse細胞(Multilineage-differentiating Stress Enduring Cells)は、2010年に東北大学のグループによって発見された自然の多能性幹細胞である。静脈内に点滴投与するだけで傷害組織に集積し、その組織に応じた細胞に自発的に分化して組織を修復する。
今回の報告では、重要な副作用がなかったとのことです。
これは期待ですね。
◆ 実用化に向けて動いています
大学ジャーナルの記事によりますと、
その効果について、
効果について、Muse細胞製剤またはプラセボ(偽薬)を投与する前は、ほとんどの患者がmodified Rankin Scale(神経運動機能に異常を来す疾患の重症度を評価するための尺度:以下mRS)の4(歩行に介助が必要なレベル)または5(寝たきりに近いレベル)であったが、投与後12週後にMuse細胞製剤投与群では40%がmRS 0~2(障害が全くない~日常生活自立レベル)に達した。一方、プラセボ群は10%がmRS 0~2に達したのみであった。
投与後52週後には、Muse細胞投与群では68.2%がmRS 0~2に達し、プラセボ投与群では37.5%であった。
Muse細胞投与群では、特に上肢に大きな運動機能回復が見られたといい、4週から52週までの期間、プラセボ投与群との間に統計学的有意差を持った改善を認めた。
つまり、めっちゃ簡単にいいますと、
Muse細胞製剤を投与した患者さんは、
寝たきりか介助が必要なレベルから自立して日常生活ができるレベルまで回復したということです。
全員ではないですが、
そのように劇的に回復した人が多かったということです。
これは脳梗塞患者さんの希望の光になるかもしれません。すごい技術です。他の脳卒中にも応用ができればいいなぁ。 https://t.co/jhIkSTM0d5
— ふるたによしひさ@看護師 (@yoshihisanurse) November 12, 2023
今後のさらなる研究が期待されます。
脳梗塞以外の他の脳卒中にも応用できるといいですね。
すごい技術です。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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