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殴られるのは、看護師の対応が悪いというわけではありません。


◆ 殴られる時はなにをしても殴られる



認知症患者さんの対応、

高次脳機能障害患者さんの対応、

これらをたくさん経験した人ならわかると思います。



殴られることがあります。

爪でひっかかれることがあります。

爪を食いこまされることがあります。


なにかしら介護をする人がケガをします。


それについて、お偉いさんやコメンテーターらは

「介護する側に問題があったのでしょう」

というコメントします。


それは介護をわかっていない人のコメントです。

ベテランでも突発的な暴力を受けます。

怪我します。

それは介護する側の対応がまずかったからというわけではありません。


◆ 本に書いてあることはサンプルにすぎない



そりゃあね、

認知症対応のやり方とか高次脳機能障害患者さんの対応とか

本にはいろいろ書いていますよ。

勉強会や研修でも、いろんな対応の仕方を学びますよ。


でもそれが目の前の患者さんにうまく当てはまることは少ないのです。

むしろ、まったく効果がないことも多いです。

人間一人一人違いますからね。


なので、現場は手探り状態です。

あれこれ試しながら、もっとも本人が暴力を振るわない方法を探ります。

日によっても違いますから、

一つの方法がうまくいったからといって、それがいつも通用するとは限りません。

これが難しいところです。


一日のうち、時間帯によっても違います。

本当に対応は難しいのです。


それを

「介護する側の対応がまずかったからだ」

とテレビのコメンテーターや司会者は言いますが、

これはまったく現場を知らない人の発言です。


現場はどれほど試行錯誤を繰り返しているか知らないのでしょう。

みんな、大なり小なり、ケガしています。

ボクも大仁田厚なみにケガしていますよ。


「介護は誰でもできる底辺の仕事」

「現場が下手だから暴力を振るわれるのだ」

という人は、ぜひ1年間介護をやってもらいたいと思います。




それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。




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