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身体拘束はできるだけ最小限にするのですが、これまた難しい問題です。


◆ やむなく身体拘束する場合は最小に



身体拘束はできるだけしないように、

もし必要があるのなら、

それは最小で他に方法がなく一時的であること、と厚生労働省はガイドラインで示しています。


具体的には、

もし身体拘束をしている患者さんがいると、

抑制カンファレンスを開いて、みんなで議論します。

もうそろそろ身体拘束を解除してはどうか?

他の方法はないか?

まだ延長するか?

など、名目上は抑制解除の方向へいけないかどうかを話し合います。


そりゃあみんな、身体拘束はないほうがいいでしょう。

でもしないとダメな場合があるので難しい問題です。


◆ 急性期では比較的よくやります



たとえば、救急病院では、手術後に体に付いているドレーンというチューブがあります。

これは身体の中にまでつながっていて、余分な血液や体液などを排出するためのチューブです。

これを自分で引っこ抜いてしまう患者さんがいます。

身体の中にまで入っているチューブを抜かれては大変なことになります。

この場合は、安全のために患者さんの手をしばったりします。


救急病院では手術をよくしますので、

術後は点滴がつながっていたり、いろんなモニターの電極が付いていたり、

排液用のチューブがつながっていたりと、いろんな医療物品が付いていることが多いです。


これらは患者さんの安全を守るために付いている医療物品ですので、勝手にとられては困ります。

しかし、患者さんは、手術後「術後せん妄」になったり、夜間に「夜間せん妄」になったり、そもそも認知症でなにをされているのは分からないということで、勝手に引っこ抜きます。

本当に危ないのです。


なので、ボクも救急病院に勤務していましたが、

やっぱり身体拘束って多いんです。

本当に勝ってに引っこ抜きます。

患者さんを説得しても無駄です。

それで収まるのなら苦労はしません。


なので、急性期病院ではいろんなものが患者さんの身体に付いているので、

安全のために身体拘束をすることがよくあります。

少なくともボクが経験したり、他の周りの看護師から聞くとそうです。


これはしかたがないと思います。

「勝手にチューブ類を引っこ抜くなんてするわけないだろ」

と思う人がいるかもしれませんが、やる人はけっこういます。


なので、個人的には身体拘束はどこかで必ずやっているので、

なくならないだろうなぁと思います。


以前、実体験として、

脳手術後に脳ドレーンが入っている患者さんが、そのドレーンを引っこ抜こうとしていたのを発見して、ヒヤッとしたことがありますから。

患者さんに悪気はないのでしょうけど、安全のために手を縛りました。

そういうことがあるんです。




それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。




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