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やはり認知症の人はできるだけ入院しないか、入院しても早期に退院して元の環境に戻るほうがいいです。


◆ 認知症は環境の変化に弱い



入院を機に認知症が悪化するということはよくあります。

本当によくあります。


入院中の様子を家族さんに説明すると驚かれたり、信じてもらえなかったりすることがあります。

それぐらい入院してから認知機能がおとろえることがあるんです。


携帯電話で患者さんと家族が会話をしているとします。

あとで家族から

「ここの病院はなにもしてくれない。放ったらかしにされてる、って言ってるんですけど。どうなってます?」

と、いぶかしげに言ってこられることがあります。


認知機能が落ちた患者さんから

「ここは放ったらかしにされている。夜は誰も来ない」

など、事実とは違うことを言うことはよくあります。

家族は家族の言ったことを信じるので、家族はまんまと騙されます。

で、病院に不信感を抱くということですが、本当によくあります。



◆ 隠れ認知症もある



認知症は周りの人が気づくほどの程度もあれば、

周りの人が気づかない程度の隠れ認知症もあります。


入院前から家族が「ウチの人はボケている」と分かっていたらいいのですが、

ずっといると認知症かどうかわからないことがあります。

ちょっと変なことを言っても、

ちょっと変な行動をしても、

「まあ、これぐらいなら年相応なことだろう」

と思って、認知症とは気づかないで暮らしている家族はたくさんいます。


そういう人が入院したら、

入院を機に認知症が悪化して、けっこう悪化した認知症になることがあります。

すると、家族は

「いやいや、ウチの人はそこまでボケでません。ウチの人が嘘を言っているとでも言うんですか!」

と、反論したくなるのでしょう。

家族は家族の言うことを信じますから、こういうことはよくあります。


でも実際は、ボケが進行したのです。


認知症は環境の変化に弱いですから、入院という環境の変化で悪化したのです。

家族が気づかないほどの隠れ認知症の場合、

入院前の様子と入院後の様子がまったく違いますので、家族もにわかに信じられないのです。


◆ 早く退院させたいのだが…



認知症は環境の変化に弱いので、

できるだけ在宅療法にして入院しないようにするか、

入院してもできるだけ短期間にして早く元の環境にもどしてあげるのがいいのです。


でも実際はむずかしいです。


病院は自宅退院できるようにならないと、責任問題をおそれて自宅退院させないし、

そうすると、入院期間いっぱいまで入院してリハビリさせたり、施設を探したりするので、早期に退院が難しくなります。

早期に退院しないと、認知症がますます悪化するという負のループになります。


こうしたケースはたくさんあります。

本当は早く退院したほうが認知症にとってはいいのですが、むずかしいです。


なので、家族さんは、

①高齢になると、いままで気づかなかった認知症が出てくることがある

②入院を機に認知機能が落ちることはよくある

③入院してから変なことを言うことはよくある

④入院期間が長いくなると認知症が悪化することがある

⑤家族でも気づかない認知症ある


こういうことを知っておくことが大切です。





それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。




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