インシデント書いてもまったく今後に反映されないという現実。この現実を知っているだけに、書くことの意味を見失い、書くこと自体が「罰」のように感じてしまう。 https://t.co/qQHmDoiaPD
— ふるたによしひさ@看護師×医療Webメディア (@yoshihisanurse) August 15, 2022
医療現場でなにかミスやトラブルが発生すると「インシデント」のレポートは書くことになります。
そのリアルはどうなっているんでしょうか。
◆ インシデントレポートを書いたら…
医療現場でなにかミス等があると「インシデントレポート」を書きます。
ほとんどが看護師が書きます。
これ自体、不平等だと思いますが、それは置いといて。
このインシデントレポートは、医療事故の再発防止のために分析や資料に使われます。
というのが建前です。
現実は、ただ書いただけになっています。
本当に医療事故の再発防止のために大いに活用されているのは、ほぼないでしょう。
大学などの研究機関が資料として使うことはあるでしょうが、
そのへんの町の病院がインシデントレポートを活用して再発防止をしているのは、幻想です。
単に書いただけ。
でもなんでそうなるの?
◆ 分析、改善実行まで手が回らない
これが本音ですね。
がんばっている病院も、せいぜい統計をとる、簡単に分析する、というところでしょう。
ほとんどんの病院は、インシデントレポートを書いただけ、で終わっています。
「今月はこんなことが起きた」ということを、みんなに回すぐらいです。
インシデントレポートをもとに病院改善をしたいところですが、現状はまったくできず。
他の病院の看護師に聞くと、やはり同じで、活用まで手が回っていません。
まれに活用している病院があるようですが、レアです。尊敬します。
◆ 看護師の仕事の合間にするような仕事ではない
医療事故の調査、報告、改善というのは、看護師が日々の業務をやっている隙間時間でできるようなことではありません。
レポートの集計、分析、改善と、やりたいことはあるけど、日々の業務が多忙すぎてなかなか手が回りません。
本気で医療事故と向き合っていくなら、専任の担当者が必要だなあと思います。
だから同じような事故がしょっちゅう起きるんでしょうね。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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