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連日報道で、「軽症者は救急車を呼ばないで」と言っていますが、現実は違います。


◆ リハビリ病院でも救急車が来る



「発熱者です。受け入れ可能ですか？」

夜勤をしていたら、救急隊から一報がありました。


おいおい、ここはリハビリ病院だよ。

夜間だし、そういうのは救急病院へ行ってもらいたいなあ。


しかしどこの病院も発熱者というだけで受け入れしないようです。

「どうせコロナだろう」と思われているんでしょうが、

救急隊からの情報だと、38℃の発熱以外は特になにもないようです。

じゃあなんで救急車呼ぶのさ！

おそらくどこの病院も同じことを思ったのでしょう。


うちはね…、院内で検討した結果、

たぶん入院するまでもないから、検査で陰性なら帰ってもらおうということで受け入れすることにしました。


◆ 抗原検査は陰性



念のため抗原検査をすると、陰性でした。


89才の女性。

到着時は体温37.8℃、SPO2：95％

咽頭痛なし、咳なし、頭痛なし、しっかりさん。


37.8℃で他になに症状がない人なら入院させる理由はありません。

夜間外来受診だけで、そのまま帰ってもらいました。


女性は高齢者施設から来た人でしたが、高齢者施設も救急車を呼ばなくてもいいのに。

軽症なら救急車を呼ばないで、って昔から言われているでしょうに。


◆ 熱だけならあわてなくていい



一般の方と医療者とでは、緊急度の判断に差があるのでしょう。

医療者からすると、「これぐらいなら心配ない」と思うことでも、一般の方では「大変だ」と思うかもしれません。

今はコロナがありますので、「もしかしたらコロナじゃないか」と心配になるのでしょう。


発熱だけならあわてる必要はありません。

ましてや救急隊を呼ぶ必要もありません。


もし、コロナかどうかを調べたいのでしたら、まずは電話です。


Yahoo！でもGoogleでもいいので、

「コロナ　発熱　電話」で検索してください。


京都でしたら

きょうと新型コロナ医療相談センター

電話 075-414-5487

にかけて指示に従ってください。

365日24時間対応です。


他の地域の人も、

「コロナ　発熱　電話」で検索すると出てきます。


もしくは、昼間でしたらかかりつけ医へ電話してください。


最近はよほどのことでないと熱があるだけでは入院させません。

する必要もありません。

発熱外来にいっても熱さましをもらうぐらいですので、市販の熱さましとほとんど同じです。

あとは水分とってゆっくり休むに限ります。

コロナだからといって特別なことはしないのがほとんどです。


ウチの母親が発熱してコロナ陽性になったときは、弟や妹が「なんで入院させないんや！」と怒っていましたが、良くない例です。

ボクの弟や妹のように「軽症でも入院させろ」というのは間違った例ですので、やめましょう。

発熱があっても咳があっても、それぐらいであわてる必要はありません。

心配まら、まずは電話をしましょう。



それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。





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