倒れている人の脈をとったり息をしているか確認してみたが本当に心肺停止かどうか判断できない時は「心肺停止状態」としてすぐに胸骨圧迫を開始してください。大事なことなのでもう一度言います。倒れている人の脈拍や呼吸を確認したが止まっているかどうか微妙な時は心肺停止です!すぐに蘇生法開始!
— ふるたによしひさ@看護師×医療Webメディア (@yoshihisanurse) July 8, 2022
7月8日、安倍晋三元総理が死去しました。
撃たれた直後から胸骨圧迫を受けていたことが映像から分かります。
この「胸骨圧迫」=「心臓マッサージ」の大事なポイントをご紹介します。
◆ 医療従事者でなくてもやっていい
医師や看護師といった医療従事者でなくてもやってください。
やっていいんです。
胸骨圧迫=心臓マッサージは、素人でもやっていいんです。
AED(除細動器)も素人がやっていんです。
むしろ命を救うためにやってください。
もしそれで死亡しても罪に問われることはありません。
慣れていないとビビるでしょうが、何もしないまま死亡するより、なにかして欲しいです。
胸骨圧迫やAEDは、市民のだれもがやっていいということを覚えておいてください。
◆ 心臓が止まっているかどうか不明ならやれ!
脈を測ってみて、脈が止まっているかどうかよく分からない時は胸骨圧迫をやってください。
脈をみる場所は「頸動脈」です。
首の動脈です。ここが一番分かりやすいところです。
手首の脈でもいいです。
ここで一番のポイントは、
脈があるのかないのか、よく分からないときは、心停止とみなしてOKです。
心臓が止まっていると判断してください。
すぐに胸骨圧迫を開始してください。
仮に、かすかに脈があったとしてもかまいません。
胸骨圧迫をやってください。
脈がよく分からんときは胸骨圧迫をやってください。
これは非常に重要なポイントです。
◆ 一人でがんばらない
胸骨圧迫は非常に疲れます。
やったことがある人ならお分かりと思いますが、
2分間やってみたら息があがります。
へとへとになります。
胸骨圧迫=心臓マッサージは非常に体力をつかいます。
だから、多くの人が必要です。
一人で救急車が来るまでがんばらないでください。
助けを呼んで、交代しながらやるのが基本です。
◆ 2分ごとに脈の再開を確認する
いつまでやればいいの?ということですが、
「2分経ったら一旦手を止めて脈確認」です。
なので、周りの人が「2分経過!」って声を出して教えてください。
2分経ったら、胸骨圧迫の手を一旦止めて、脈が再開していないか確認します。
頸動脈に触れる、手首でもいいです。
脈拍を感じるかどうかチェックします。
まだ脈が再開していない、もしくはよく分からない場合は、
胸骨圧迫を続けてください。
2分で一旦脈確認、これも大事なポイントです。
◆ 倒れている人を動かしてもいい
ひと昔は「倒れている人を動かしてはいけない」というのがなぜか広まっていました。
今でも「倒れている人を動かしてはいけない」と信じている人は多いようです。
しかし、これは間違いです。
道路脇や道路上など、危ない場所で胸骨圧迫をやらないでください。
車にひかれるなどの二次被害が出るかもしれません。
そんな危ない場所で救命処置をする必要はありません。
倒れている人を安全な場所に移動させてください。
周りの人と協力して動かしてください。
むしろそのほうがいいので、ぜひお願いします。
◆ 1分間に少なくとも100回のテンポで胸を押す
昔は「1分間に100回」でしたが、
いまは「少なくとも100回以上」に変わりました。
なので、別に1分間に110回でもいいし、120回でもいいです。
そんな細かいことにこだわらず、少なくとも1分間に100回以上、胸を押しましょう。
このテンポは、「もしもしカメよ、カメさんよ♪」のもしカメの音楽にのせて胸骨圧迫をするか、
「そおだ、恐れないで、みーんなのために、愛と勇気だけが友だちさー♬」のアンパンマンのテーマがいいです。
これらの音楽にのせて胸骨圧迫をやると、1分間に100回以上になります。
ただ、緊迫した現場で頭の中にこれらの音楽が浮かぶかどうかの問題があります…。
いざという時、アンパンマンのテーマが浮かばないかもしれません…。
◆ 胸を5cmへこます
どれぐらいの強さで胸を押せばいいのか?
胸が5センチへこむぐらい押してください。
けっこうチカラいっぱい押しますよ!
5cmへこむぐらいですよ。
がんばりましょう。
この時、5cmへこましたら、胸を元に戻るようにすることが超大事です。
へこませたまま、中途半端な戻りで、どんどん胸骨圧迫をやらないこと。
胸がしっかり元に戻らないと血流がうまく流れません。
へこませたら、次に胸が元の平らに戻るようにしましょう。
◆ まとめ:自分を奮い立たせて
胸骨圧迫=心臓マッサージは、慣れている人でないとビビります。
そういうものです。
しかし、目の前の人を救うのは、今、ここにいる自分だけです。
勇気を奮い立たせてやりましょう。
怖くて逃げたら一生後悔するでしょう。
だったら勇気を絞りだしてやりましょう。
「私が逃げたら、私がやらなかったら、この人は死んでしまう…」
えいやっ!と勇気をだしてください。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
自分に最適な職場にいこう
≫ナース人材バンクで高給与、好条件の看護師求人を探す
≫ナース人材バンクで高給与、好条件の看護師求人を探す
ぜひ、ボクのライブ配信に遊びに来てください(笑)
「LIVE812」のフォロワーさん、現在202名
↓QRコードをスマホで読み取ってください
↑QRコードをスマホで読み取ってください
こちらからもできます。スマホからクリック→LIVE812アプリ 無料ダウンロード
ありがとうございます。
Twitterのフォロワーさんが6,100人を超えました。
Twitterのフォロワーさんが6,100人を超えました。
Twitter≫ふるたによしひさ@看護師
YouTube≫おしえて!看護師よしひさ先生
「Clubhouse(クラブハウス)」がんばっていますフォロワー数550人
消防署で何回も救命講習を受けていますが、
胸骨圧迫は大変です。
猫またぎさん>>
そうなんです。
その通りです。
とても大変なので交代する人が必要です。