ボーッとする時間はもったいないと思っている人がいたら、それは違います。ボーッとしている時にひらめいたり、何かが浮かんでくる。ボーッとしている時間は脳はアイドリングをしている時間で記憶や情報を結びつけて整理している。いい仕事をしたいのなら、やるときはやってボーッとする時間も大切に。
— ふるたによしひさ＠看護師×医療Webメディア (@yoshihisanurse) June 29, 2022
ボーっとする時間って実は超大事なんです。
いろんな意味で大切な時間です。
◆ デフォルトモードネットワークとは？
デフォルトモードネットワークとは、簡単に言いますと、ボーっとしている時間の脳の状態のことです。
たとえば、ボーっと散歩している時。
ランニングをしている時。
サイクリングをしている時。
庭いじりをしている時。
こういう時は深く何かを考えているのではなく、単調な作業（運動）をしているときに、脳が休んでいる状態です。
ランニングだと、単調な運動をしながら特にその他のことを考えずにただボーっとランニングを続けている状態です。
単調作業をしていて何も考えていない状態です。
この時、脳は、車で例えると「アイドリング」をしている状態になっています。
これこそが「デフォルトモードネットワーク」という状態です。
脳は活動しているんだけれど、実は小休憩をしている状態で、この状態が非常に大事だと言われています。
◆ ひらめきの時間
脳がデフォルトモードネットワークになると、今までの情報や記憶を整理してつなげてくれる作業をします。
ドットとドットをつなぐと言いますか、点と点をつなぐと言いますか、ある情報と関連する情報をつなげたり、整理整頓をしたりします。
すると、ぽっとアイデアが浮かんだり、ひらめいたり、行き詰った展開の先が見えたりします。
こういうことってありませんか？
ボクはあります。
ぶらぶらと、特に何も考えることなく歩いていると、ふいにアイデアが沸いたり、伝えたい言葉が思い浮かんだりします。
これこそがデフォルトモードネットワークのおかげですね。
◆ 自分にあった単調作業（運動）をみつけよう
ボクは散歩や、最近始めたランニングですね。
嵐山の渡月橋まで散歩したりランニングしたりすることで、ボクの脳はデフォルトモードネットワーク状態になります。
デフォルトモードネットワークは人によってその環境は違います。
ある人は植物の世話だったり、ある人は草刈りだったり。
散歩、ヨガ、瞑想、座禅…。
デフォルトモードネットワークは、頭を使わないで無意識になれる単調運動がいいのです。
ベッドやソファに寝ている状態ではなかなかできません。
瞑想や座禅は、座る「型」があります。
その「型」を維持するために背筋を伸ばして足や手を組むに続けるということが必要ですよね。
単調なことを「する」ことが必要で、ただ寝るだけではダメなようです。
おすすめは「散歩」や「ランニング」です。
脳科学者の茂木健一郎さんも、デフォルトモードネットワークのために「ランニング」をしているそうです。
◆ やりすぎるのはNG
デフォルトモードネットワークはやり過ぎないこと。
散歩やランニングにしても、だいたい30分～1時間ぐらいで終わりましょう。
あまり長くやり過ぎないほうがいいです。
デフォルトモードネットワークのときは、実は脳はかなりエネルギーを消費しています。
ボーっと単調運動しているわりに、脳はけっこう疲れるんです。
だから長時間やっていると、かえって脳は疲れてしまい、ひらめきどころか寝てしまったり、ネガティブな考えが沸き出てきたりします。
デフォルトモードネットワークは脳にとって良いことなのですが、やりすぎはNGです。
◆ デジタルデトックスをしましょう
じゃあネットサーフィンやYouTubeをぼーっと見るのはいいの？
いいえ、デジタル画面は避けましょう。
スマホやテレビやパソコンなどでぼーっとする時間を作ってもあまり効果はないみたいです。
だからこそ、先ほどから散歩やランニングや草刈りなど、デジタルと離れた運動がいいんです。
アナログの場面がひらめきに良いようですので、ぜひ自分に合ったぼーっとする単調作業を見つけてください。
◆ うつ病対策にも良い
メンタルを病んでしまう人の特徴の一つに、
「四六時中いろいろ考えごとをしている」ということがあります。
まじめな人がよくやりがちなのは、頭の中をずっといっぱいにしていることです。
メンタルを病んでしまう人はいろいろ考え過ぎてしまって脳がしんどい状態です。
そこで、デフォルトモードネットワークです。
散歩する、ランニングする、掃除する、洗車する…。
自分がぼーっとできる運動をしましょう。
脳をデフォルトモードネットワーク状態にすることで、脳を休ませましょう。
このとき、脳は自分で整理整頓をしています。
脳をごちゃごちゃした思考から解放させて、一旦落ち着かせましょう。
◆ まとめ：デフォルトモードネットワークのすすめ
ネガティブな思考や疲れた脳からさよならする方法として、デフォルトモードネットワークがあります。
これは単純な作業（運動）をしているときに、ぼーっとしている時間の時に起こります。
この「ぼーっとしている」時に、脳はアイドリング状態になり、記憶や情報の整理整頓をしています。
散歩、ランニングなど、頭を空っぽにできることをやりましょう。
新しい道は行かないでください。
新しい道を歩くと「あ、こんなところにお店がある」と、新しい情報を脳にインプットしてしまいますから。
新しいことを学ぶためではありませんので、ぼーっとしていても歩けるぐらい馴染みのあるいつもの道を歩きましょう。
インプットもアウトプットもしない、ただぼーっと何かを単調にやっている状態を作りましょう。
ひらめきやアイデアはこの時に生まれやすいです。
溜まったストレスはこのデフォルトモードネットワークをうまく使って解消しましょう！
ぜひ、自分だけのデフォルトモードネットワークを持ちましょう。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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