入院時の患者の持参薬が非常に煩雑なことがある。お薬手帳と残薬が合っているのか?とにかく普段から整理することと、できるだけ薬は少なくしたい。
— ふるたによしひさ@教育系看護師YouTuber&ブロガー&ライバー (@yoshihisanurse) October 27, 2021
入院時持参薬の把握するのは誰の役目か:DI Online https://t.co/Q3B1kANtmi #日経メディカル
入院するときに、今飲んでいる薬を自宅から持ってこられます。
大概の患者さんは大丈夫ですが、なかにはとても複雑な人がいます。
これが困るんです。
◆ 入院時の持参薬はわかりやすく整理 してほしい
いろんな種類の薬を飲んでいる患者さんが入院してくると、把握するのが大変です。
お薬手帳を持参されるとまだマシですが、それを忘れたり、無くしたりする方がいます。
そうなると、もっと複雑です。
できればお薬手帳は忘れずに持ってきてほしいです。
そ・れ・と
薬を一つの袋にガサーっとごちゃ混ぜにして持ってくる人…
ちゃんと整理整頓してきて!
一種類とか二種類とかならまだいいですよ。
何種類もの薬をバサーーーっとごちゃごちゃにしている人がいます。
なにがなんだかよく分からない。
間違いの元です。
というか、あなたは家でどういう管理をしていたんですか?と言いたくなる患者さんがいます。
そういう人は、失礼ながら管理ができないんだなあと思われてしまいます。
◆ 持参薬は薬剤部で鑑別される
入院すると、持参薬はまず薬剤部に行きます。
薬剤部で持参薬をどうしているのかというと、当院で採用されている薬かどうかを判別します。
もちろん持参薬のこの薬が何錠あって、この薬が何錠ある…という数をかぞえることもしていますが、もっとも重要なことは「ここの病院に採用されている薬かどうか」です。
薬は、病院によって「ある」のと「ない」のとがあります。
病院はすべての薬を持っているわけではありません。
たとえば患者が持ってきた薬が「ロキソニン」でした。
ところが、この病院は「ロキソプロフェンナトリウム」しかありません。
こういうことが、よくあります。
ちなみにロキソニンのジェネリック薬が「ロキソプロフェンナトリウム」です。
同じ成分で作られているけど、薬効もほぼ一緒だけど、違う薬しか置いていない。
こういうことがよくありますので、
持参薬はまず病院内の薬剤部にいって、そこでウチの病院に採用されているのはどれか?無いなら似たような薬はどれか?を鑑別します。
これを元に、主治医が入院期間中の内服薬を決めます。
ちなみにこの時点で、主治医が「こんな薬、飲む必要ない」と判断されると、その薬は出ません。
◆ 普段から薬はシンプルにわかりやすく管理しましょう
これに尽きます。
ちゃんと管理していないと間違いの元です。
一目瞭然にしておきましょう。
自分だけがわかっていたらいい、という考えだといざ急に入院となったら家族も病院も困ります。
薬の基本は、間違いを避けるということです。
シンプルに分類し、パッと見てわかる薬管理を心掛けたいものです。
カレンダーでお薬管理
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