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新人看護師は本当に苦労が多いものです。

ボクは大学卒業後、一般企業のサラリーマンから看護学校に入り、看護師になりました。

一般企業の新人も大変です。

しかし、新人看護師は1年目からいきなり、対人コミュニケーションスキルや一つのミスが重大な結果になるという重圧を背負うことになります。

この記事で一番言いたいことは、「まずは自分が健康であれ」ということです。


◆    自分が健康だからこそいい仕事ができます



「健康」とは、病気やケガや障がいがまったくないことではありません。

WHO(世界保健機関)の健康の定義では、「身体的、精神的、そして社会的に満たされた状態を健康」といいます。

新人はなにかとストレスを受けるものです。

そして今までの生活とガラッと変わってしまった日常を送ります。

そうした環境の変化もあり、慣れない仕事がともない、先輩のようにテキパキと仕事ができない自分にストレスを感じやすいです。

強いストレスによって自分の体や心が病んでしまっては仕事どころではなくなります。

自分が健康でないと、超多忙な看護の仕事はできません。


◆ 自分の悩みや苦しみを吐き出すのは恥ではありません



まじめな人ほど弱音を吐いてはいけないとか、途中で投げ出してはいけないと思うものです。

仕事を全うしよう、最後までやり抜こうという意思は大事ですが、そのために自分が壊れてしまっては本末転倒です。

自分を壊してまで仕事をしようとしないこと。

法律も職場の安全や健康について近年厳しくなりました。法律は自分を犠牲にしてまで働くことを禁止しています。

経営者は従業員の健康に配慮する義務があります。そ

して「自分は苦しい。つらい」と声をあげるのは、自己管理がちゃんとできている証拠なのです。

本当はとてもつらいのに「大丈夫、大丈夫」と言って、そのあとつぶれてしまった新人を何人も見てきました。

だから、自分の苦しみを声に出すことは大事です。

恥ずかしいことではありません。

むしろ自分の健康管理ができているので、上司に相談しましょう。


◆ まずは自分のストレスの状態を知ろう



以前この「TIS」で日本初の看護師のためのストレス管理アプリ「NuRseCall」(ナースコール)の記事が掲載されました。

私はさっそくこのアプリをスマホにダウンロードして使ってみました。

自分の性格診断や毎月のストレスチェックができます。ぜひお試しください。

これは自分の傾向とストレスの状態を調べるためのアプリなので、実際にどう解決すればいいのか、ストレスをどうコントロールしていけばいいのかは、職場の産業医に相談するという方法があります。

上司に相談するのも大事です。

どうしても上司に相談しにくいのなら、外部のカウンセラーや信頼できる友人や先輩などに相談してください。

とにかく自分から「私はつらい」と発することをためらわないことです。

心が病んでくると、まるで一人ボッチのような寂しい気持ちになります。

しかし、決して一人ボッチではありません。あなたの声に耳を傾けて助けてくれる人は必ずいます。

患者さんの健康管理と同様に、自分の健康管理もしっかりやっていきましょう。





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