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回復期リハビリテーション病棟は、文字通りリハビリを主におこないます。

患者によりますが、長い人で一日に三時間リハビリをやります。

そのほかの時間は、だいたい自由時間です。

なのでけっこう長い時間をどうやって過ごすのかを考えないといけません。


ボクは入院患者さんの趣味やいつもルーティンでやっていること、

大事にしていることなど聞くようにしています。

なぜ患者さんの趣味などを聞くのでしょうか?

その目的は3つあります。


◆ 回復期リハビリテーション病棟で患者の趣味を聞く3つの目的とは



リハビリに活かす


リハビリってけっこうしんどいのです。

セラピストからあれして、これして、そうじゃないと、指示がきます。

患者はこの動きがいつもの自分だと思っていても、「そうじゃない」と修正されたりします。

思ったとおりに動こうとしても、実は思った通りの動きじゃないことがあります。

これはとてもストレスです。

入院という自宅と違う環境にいるだけでも、人によっってはストレスなのに、

さらにストレスを感じます。

そうすると、だんだんとリハビリ意欲がなくなることがあります。

そういう患者さんを何人も見てきました。


そこで、リハビリに患者さんの趣味を取り入れることで、リハビリを楽しくおこなうことを目的とします。

単調な運動訓練では気持ちが乗らなくても、趣味となればやる気がでるもの。

実際、趣味の編み物をリハビリでやって作品を作ってきた患者さんがいます。

「見て見て、これさっきのリハビリで作ったのよ」

と病棟に帰ってきて、看護師にうれしそうに見せてきました。

そのうち作品がどんどん溜まってきて、看護師におすそ分けをしてくれました。


セラピストは趣味をおこなっている患者の指の動きやスピード、巧緻性などを観察します。

おもしろいことに、単調動作より趣味をおこなっているほうが動きが良いことが多いです。

なにより患者さんの表情や口調が明るくなります。


趣味も立派なリハビリなのです。


自由時間に活かす


リハビリは最長で一日三時間。

さて、空いた時間をどう過ごそうか…。

もちろん、ゆっくりと体を休めることもいいでしょう。

しかし、それにしても時間は十分にあります。

何もしないまま何カ月も過ごすのはかなりキツイ。

というか、時間がもったいないですね。

趣味も立派なリハビリと言いましたが、趣味をすることでリハビリをしているという意識なく、身体を動かすことができるでしょう。


病棟でできない趣味ならば、逆に今までやったことがないことをやってもいいです。

プラモデルをつくったり、パズルをやったり、病棟でできることをやってみるのもいいでしょう。

ある患者さんは、生まれて初めて「写経」を病室で始めました。

また別の患者さんは、家から愛用のノートパソコンを持ってきてもらい、毎日キーボードを打っていました。88歳の男性の方でした。


無理のない範囲で自由時間を充実させられたら、いいですね。


生活スタイルの再構築に活かす


趣味を聞くと、だいたいの生活スタイルが見えてきます。

ヒトの趣味をとやかく言うつもりはありませんが、生活スタイルを知ることで、自宅に帰ってから安全に暮らすためのアドバイスをします。

もし料理が大好きな患者さんなら、家に帰ったら絶対料理をしたくなるでしょう。

というかむしろ好きなことを続けて頂きたい。

ならばセラピストはどうすれば安全に料理ができるのか?を考えます。

リハビリ時間に実際に患者さんに料理を作ってもらうことをします。

こうした例はけっこうあって、鍋をこうやると麻痺がある手でもうまく使えるとか、

包丁を持って野菜を切るときはこうすると安全とか、アドバイスができます。


その人の生活スタイルを知ることで、自宅での危険リスクが分かります。

セラピストは患者さんの限界能力をよく把握しているので、自宅で安全に暮らしていけるための訓練にむすびつけることをします。


◆ まとめ



回復期リハビリテーション病棟では患者さんの趣味を大事にします。

セラピストはそのことを理解しています。

ボクが患者さんに趣味を聞くと、

「なんでそんなことを聞くんだ」

と言われる患者さんがいますが、上記の目的を説明すると納得されます。


趣味でリハビリが進む、自宅で再び趣味ができる。

病気やケガで落ち込んでいる方が未来に希望が持てるようになってほしい。


なので、いつも思うのですが、

趣味がこれといってない人は、ぜひなにか趣味をもつことをおすすめします。

その趣味は、元気なときも病気になったときも、あなたを救ってくれるかもしれません。


回復期をもっと知りたい家族や医療者必読。ボクはすごく勉強になりました。サクッと読めるのもグッド。



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それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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