歳をとれば老化する。

内臓も筋肉も脳も、なんでも衰えます。

これは自然の摂理で、人間にはどうしようもありません。

そういうものです。

そしていづれ口から食べられなくなり、

歩けなくなります。

本人が「口から食べたい」と思っていても咽頭や口腔が言うことを聞かない。

本人が「歩きたい」と思っていても足の筋肉が言うことを聞かない。

なかには、そういう気力すらない人もいます。

でも病院や施設は、こういう人にも毎日毎日むりやりリハビリをしますし、

「退院したい」と本人が言っても、なんだかなんだと言って退院させません。

これらは誤解されやすいので、言葉には注意を払って書きますが、

私たち医療者はどこまで「むりやり」をするべきなのでしょうか。


◆ 【病院や施設の過ごし方】どこまで無理やり関わるべきか



病院は「医療を受ける者」の意見や考えを無視できませんので、

また、監獄ではありませんので、

基本的に無理に治療をしたりすることはしません。

これは医療法に書いてあります。


ところが、現実は様子がちがいます。

患者が「もう帰る」と言っても、「はいそうですか」というわけにはいかない。

まだ治っていないし、まだ症状が不安定だし、

麻痺などがある患者なら家に帰るには手すりを設置するとかケアマネージャーを付けるとか、いろいろ準備が必要です。


「点滴したくない」

「採血いやだ」

「車いすはカッコ悪い、どうにか歩く」

「こんなご飯は食べない。ラーメン持ってこい」


現場ではいろいろ言われますが、

全部要求通りにはいきません。


糖尿病の患者が「売店でお菓子やアイスクリームやコーラを大量に買ってきて食べる」のを、黙認する病院はないでしょう。


病院側は制限します。

ダメだと言います。


これらは無理やり、します。


いまもご近所の病院ではこのような押し問答がおこなわれていることでしょう。

それくらい病院ではこのようなことがしょっちゅうあります。


こうした「医療者による無理やり」は許されるのでしょうか。


◆ どこでバランスをとるか



医療法に「医療を受ける者」の意見や考えを尊重するようにって書いてあっても、

事情というのがあります。

そう、事情。


中途半端のまま家に帰らせたら、それはそれで後でトラブルになるかもしれない。


でも、実際あまりに本人の訴えがひどくて、中途半端のまま退院させることがあります。

病棟で暴言暴力、治療に従わない、脱走する…などなど。

そういうときは、看護師や医師はちゃんと記録をとっています。

あとでやいやい言ってきても、跳ね返せるように。


ほんとうは、私たち医療者も「無理やりはしたくない」のです。

だから患者や家族が医療に協力的であってもらいたい。

意見や相談といった話し合いは歓迎。

でも協力的でないのは、困ります。

暴言暴力も困ります。

元ボディビルダーのこのボクでさえ、体中にアザを作って家に帰ることなんてザラです。

それくらい暴力は多いのです。


でも、それでも、あきらめずに上手く説得しながら、

男性看護師が女性看護師をかばいながら、なんとかかんとか治療(リハビリ)を続けています。

あまりにひどいときは、退院してもらいますが…。


こうしたことはあまり表に出てこないことなのですが、

ボクは以前から発信しています。

明日は、ある裁判の例を書きます。









それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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