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昨日子のニュースが流れてきました。

事件の概要はこうです。

本件は、同医師に右乳腺腫瘍摘出手術を受けた女性患者A氏が、
術後診察時に左乳首をなめるなどのわいせつ行為を受けたと訴えたもの。
医師は一貫して無罪を主張している。
2020年7月13日、準強制わいせつ罪に問われ、一審で無罪判決となっていた柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医に対する控訴審判決で、東京高裁は一審無罪判決を破棄、有罪を言い渡した。
日経メディカルでは、本日中に弁護士団のコメントなどを含め詳報する予定。


簡単にいうと、

せん妄患者の言い分が通ったということです。

一審では無罪、二審で逆転敗訴。

この医師は有罪判決を受けました。

医師は一貫して「やっていない」としています。

詳しい状況は記事に任せますが、

大部屋でそんなことはできないし、

そもそもせん妄中なので正しい判断能力が患者にあったとは思えない。

というか、せん妄中のことは信ぴょう性に欠けるのです。

そうですよね?

実際ボクは何度も何度も術後せん妄を経験していますが、

あれは本当に錯乱状態です。

錯乱ですよ。完全にイッテますよ。

裁判官さん、そのような状態を見たことないでしょ?

その時のことが証拠になるの?

だって記事によると、患者の証言を採用しているよね。


◆ じゃあ、不穏患者から暴力を受けたら訴えればいいんですね?





病院や施設では認知症患者からの暴言や暴力は日常茶飯事です。

みんな耐えているんです。

からだに傷やアザをつくりながら、

暴言を受けながら、

それでも糞尿を拭いて、お風呂に入れて、ご飯を食べさせて、

夜中に起きてきたら相手をして、

自分の休憩や仮眠は犠牲にして、

超人手不足のなか、ヘトヘトなんです。


これでは医療者は報われません。


またべつに、認知症患者が転倒してケガをしたケースや、

認知症患者が転倒して死亡したケースがあります。

このケースではどうなったかご存知でしょうか?

施設側が有罪判決を受けました。

80歳の認知症男性が転倒して死亡した例では、施設側が賠償金8,000万円ですよ。


だから拘束がなくならないんです。

縛るんです。

だって、こけてケガや死亡でもしたら、有罪ですから。

こんな判例は山のようにあるんです。

まず負けます。有罪になります。

だから、職員はやるせないのです。


ちょっと目を離したすきにこけたら…。

だから縛るんです。


北欧ではこのようなケースでは施設や病院は有罪になりません。


まずは日本の司法をなんとかしないと、身体拘束はなくならないというのがボクの考えです。

司法が「こけて死亡したら、ケガしたら、お前ら有罪だからな」と言っているんだから。

そりゃ、身体拘束はなくならないし、責任が重くてどんどん職員は病んでいく、辞めていく。

こんな安月給でやってられない、となる。

実際そうです。


◆ 医療者も理不尽な暴力は訴えたらいいという声も




今回のせん妄患者の事件では、せん妄状態でも言い分が通用した。

じゃあ、ボクたちがせん妄患者から暴力を受けたら訴えてもいいんですよ。

だって、せん妄患者でも「しっかり意思がある」「責任能力がある」ということですから。

「なんにも分かっていない人」じゃないということですから。


これからはすべての病室に、廊下に、監視カメラが必要ですよね?

暴れたら遠慮なく縛りますよ?

暴れそうでも遠慮なく縛りますよ?

下手したら医療者が有罪になりますから。

なんとも窮屈な社会は、司法が作り出している。

ほんとはこんなことは書きたくはないのです。

国会議員には、この現状を分かってもらい法整備をしてもらいたいと願います。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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