脳卒中後にうつになる方は、約30%います。

これって、けっこうな数字です。

それくらい脳卒中になるとうつになりやすいということです。

で、実際にボクもこういう患者さんに何人も出会ってきました。

うつといっても、人それぞれ程度は違いますし、症状も違います。

今回は、「泣いてばかりいる患者さん」のことです。






◆ 変ってしまった身体を悲観する患者さん



脳卒中で入院していきたAさん(50歳代 女性)は、よく泣いていました。

ベッドに訪れると、いつも泣いている。

夜、ベッドで寝ている時、巡視にまわったときも、そう。

泣いている理由は、

「麻痺が左半身にあり、歩けない、うまく立てない。左手も動かず使えない」

幸い、頭はしっかりしています。


自分の将来を悲観する。

現状の体を悲観する。

さらに、今までの食生活などの生活習慣を後悔する。


いろんな思いが重なって、気分が沈む。


感情を外に出さない患者さんも多いけど、Aさんのように、ずっと泣いている患者さんもいます。

こうした患者さんにどう声をかけますか?

また、どういう関わりをしていきますか?

自宅に退院した後も、このようなかんじがずっと続いていたらどうしますか?


◆ 病気になったことは悲しい、けど貴方がダメになったわけではない



たしかに、脳卒中は今までの生活習慣が大きく影響することが分かっていますので、

今までの自分の生活が原因といえるかもしれません。

実際、毎日大量のビールを飲み、脂っこいものや塩辛いものを好んでよく食べていたそうです。

運動もしない。

好きな食べ物を好きな時に、好きなだけ食べていたそうです。

実際、かなりのメタボ。


自分を悔いても、もう発症してしまったら脳卒中は元に戻せません。


それは本人も身に染みて分かっています。

だから非難されるのを怖れている場合があります。

「分かりました。私が悪かった。だから、もう責めないで」


「脳卒中治療ガイドライン2015」には、脳卒中後うつについて、

精神科、または心療内科によるうつの治療をすすめています。

エビデンスでは、きちんとうつの治療を受けることで、今後のリハビリ効果があがったり、自殺予防になると記されています。

人によっては、精神科や心療内科の受診を嫌がるのですが、そこはやはり、きちんと治療を受けたほうが、将来のためになります。

涙をいつも流しながら、悲しみながら、リハビリしろっていうのがむちゃな話です。

ただでさえリハビリはつらく長い旅です。

心が原動力です。

心がしんどいのなら、まずは心を元気に。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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