embrace-4788167_640.jfif


救急治療を受けている高齢患者さんは、医療に何を求めているのか?

これは医療従事者が知っておくべきことです。

皆さんはなんだと思いますか?

イギリスのレスター大学の論文で、これについての研究があります。



◆ 高齢患者は孤独をおそれる



レスター大学の論文によると、高齢患者が救急医療に求めるものはこれです。

若年患者と同様、短い待ち時間、有効なケア、明解なコミュニケーション、快適性を希望していた

求めるものは若年患者とたいして変わらなかったということです。


短い待ち時間、有効なケア、明解なコミュニケーション、快適性

きっと多くの人が同じことを望まれると思います。ボクもそうです。


また、この論文では「高齢患者は孤独を怖れる」ということも示唆されています。

つまり自分の蚊帳の外で話が進むことを嫌う傾向があります。

若い人でもあるでしょうけど、歳をとるとこの傾向が強く出てきます。


この研究では救急医療を受けている高齢患者を対象としていますが、ボクの肌感覚ではどの分野の医療も同じではないかと感じています。


◆ 意外?平易な言葉の使用は求められていない



「医療用語は難しいから、簡単な言葉で言いましょう」って看護学校などで教えられます。

患者さんに説明をするときは、なるべく簡単な言葉を選んで言いましょうと。

たぶん医療従事者はみんなこれを信じています。

そう教わりますから。

でもこのレスター大学の論文によると、「平易な言葉の使用は求められていなかった」というのです。

この結果は意外と思う医療従事者は多いはずです。

「そ、そうなの?」と。

まあ、人によるかもしれませんが、重要視されてはいないということです。

それよりも自分がコミュニケーションの輪の中に入っていないことを問題視する傾向があります。


そうそう、セミナーに参加して講師がめっちゃ難しい言葉を連発していると、聞いててチンプンカンプンですもんね。

「中田敦彦のYouTube大学」や「イケハヤ大学」が分かりやすいのは、難しいことを噛み砕いて話してくれるからですね。


老いを精神医学から考える本です。ちょっと切ない内容が多いですが、臨床の話をたくさん知ることができます


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

カテゴリ

タグ