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親の介護は突然やってくる。

「もうむり!限界!」

と、施設に入れようとすると親戚から反対されたり嫌味なことを言われたりするし、

兄弟姉妹から反対されることもあります。

みんなが同意していたらどんなに楽か。

でも実際は、誰かが反対するために、施設に入れられず疲労している家庭は多いのです。


◆ 同居している人の意見を尊重すべし



もし介護が必要な親と同居しているのがあなたなら、あなたの意見を尊重すべきです。

なぜならあなたが倒れる可能性があるから。

介護は想像以上に大変です。

だから同居している人が「もう限界」という場合は、本当に限界なのです。

同居していない人がとやかく言うものではありません。

そんなに大事に思うなら、自分が引き取ってお世話をすればいいのです。


それに介護保険は介護をする家族が潰されないために使うのです。

高齢の親のために使うのではありません。

自分が介護でつぶされないために使うのです。

介護保険はそのためにあるのです。

だから家族が楽になるように使ってください。


親戚から「親を施設に入れるなんて親不孝だ」「もっと親を大切にしなさい」とか言ってきて、施設入所に反対された場合はどうしたらいいのでしょうか?

手も出さず金も出さず口だけ出してくる親戚の言葉を聞く必要はありません。

実際介護をしている同居の家族、もしくは一番日頃からお世話をしている家族が決めるべきです。

「そんなに大事におもうなら自分がみろ」と親戚に言えばいいのです。


施設に入ることは親不孝でもなんでもありません。

むしろ親の介護で子どもが共倒れになるのが一番の不幸です。

高齢の親の介護はそれほど過酷なのです。

やっていない人が想像する以上に大変です。


介護で大変な親が施設に入ることで、

夜ぐっすり眠れる。

仕事に行ける。

時間や体力に余裕が生まれる。

旅行にも行ける。

面会に行ったとき、心の余裕を持って会いに行ける。

家族が夜ぐっすり眠れるということは非常に大切なことです。

親が施設に入所してもらうことで、お世話をしていた家族は介護から解放されます。


親は介護のプロに囲まれて生活できます。

これでいいのです。

だれも不幸になりません。むしろ幸せなことが増えます。


これは考え方の問題です。

「自宅で死にたい」と言う親はいます。

それを叶えるかどうかは家族が決めます。

家族の協力がないと実現不可能だからです。


「がんばって自分が介護をする」という家族さんもいます。

それはそれで決定を尊重したらいいと思います。


問題は介護疲れをしている家族です。

こういう家族を多くみてきました。

実を言うとボクの実家もそうでした。

アルツハイマー型認知症の亡き祖母が夜中の騒ぎまくって家族が疲弊していました。

亡き祖父も自宅で介護をしていましたが、24時間介護が必要で本当に家族は困っていました。

心ない態度や言葉をだしてしまったことも何度もありました。

介護は想像以上に大変です。


なので、口だけ出してくる親戚は無視です。

ただし、これからも付き合いがあるのなら、ことあるたびに日ごろのアドバイスの御礼を言っておくとか、面会に来てくれたお礼を言っておくとか、相手の機嫌を持ち上げて大人の態度をとっておきましょう。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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