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新人看護師の最初の一年は怒涛の一年になります。

とにかく覚えることや課題がとても多いので、ただでさえ仕事でクタクタなのに、追い打ちをかけるように疲労が襲ってきます。

そんな大変な一年生ですが、苦労だけじゃなく喜びややりがいも経験する貴重な一年になります。

新人看護師はどんな最初の一年を過ごしているのでしょうか?


◆ 基本的な看護技術ができるように努力の一年。



看護師は観察のプロです。

すぐれた観察力を持つことが求められる専門職と言えます。

この観察のあとに必要となるのが、看護技術です。

たとえば呼吸がつらそうな患者さんがいて、呼吸音から痰が多量にあると判断すれば、「吸引」をして痰を取り除きます。

まず正確な「観察」、次にそれに適した「看護技術」。この流れが基本的な看護師の動きです。看護技術を使うのは、使う理由があるのです。


新人看護師の最初の一年はできるだけ看護技術を習得することから始めます。

看護学校で生身の人間に行った看護技術は限られています。

ほとんどが看護師になって最初の職場で経験することになります。当然初心者です。

だからたくさん失敗します。

ちなみに私が一年目のときは、どれほど先輩たちから呆れられたことか…(涙)


とくに注射、点滴系が苦手な新人が多い傾向があります。

無理もありません。看護学校ではほとんどしませんから。本を読むだけでは、モデル人形を使って練習するだけでは、うまくなりません。

でも大丈夫です。





あと、骨髄穿刺などそれほど頻繁に遭遇しない介助があります。

こうした「遭遇する頻度の低い看護技術」は、おこなうとなれば貪欲に見学なりやらせてもらうなり、野次馬根性を出しましょう。

次はいつ遭遇するか分からないからです。


看護技術がうまくなるためのコツはこれ。

新人看護師が看護技術を使うときは、生身の人間にするのでとても緊張します。

無理もないことですが、まずは「数をこなす」ことです。

正確性を求められるのは承知していますが、まずはたくさんやること。上手くなるには相当の数をこなすことが必要です。

場数を踏むということです。

そのうえで、自分に不十分なところを潰すのに勉強を同時並行していきましょう。またうまい先輩のやり方を真似ることもアリです。


看護技術は徐々にうまくなってきます。やればやるほど、技術は向上します。

先輩ナースからいろいろと指摘されて、へこむこともあるでしょうが、少しずつ成長していきます。

臆せず、どんどんやりましょう。


◆ 生活リズムを修正するのに努力の一年。



実家暮らしをしている新人ナースも、社会人になるとリズムが崩れることがよくあります。

特に一人暮らしを始めた新人は、時間管理や体調管理をすべて自分一人でしないといけませんから大変です。

慣れない職場や不安だらけの毎日に押しつぶされそうになっているかもしれません。


そうした時に体を壊しがちです。

休みの時はしっかりリフレッシュしましょう。

「リフレッシュ」ですよ。休みの日に休んでばかりいると余計にダメになります。

これはよく勘違いしている人がいるのですが、休日に一日中ベッドでゴロゴロしているとかえってよくありません。
休みだからといって、休んでばかりいては気分が良くならない。

思い切って外に出ましょう。何かリフレッシュになることをしましょう。


社会人になって何がしんどいって、勤務時間に自分の生活が縛られることが挙げられます。

今までの自分の生活リズムが職場のスケジュール中心に変わる。

自分の思い通りの生活リズムができなくなるので、そういうストレスが溜まります。


明日の朝起きるのがつらいのに、夜更かしをしてしまう。

つらいことが多すぎて、眠れない。

一人暮らしで自由な分、生活が荒れ始めてきた。

など、あとで不調の原因になりますので、なるべく意識して修正していきましょう。


これは看護師だけでなく、他の職業の新人さんにも言えることです。

しかし明日も明後日も仕事があるので、自分をその生活スタイルに合わすしかありません。

生活リズムを修正して、体を慣らしていく一年になります。



◆ 喜びと挫折を経験する大人の階段を上る一年。
 自分の安全地帯を持とう。



看護師一年目は喜びと挫折の連続です。

国家試験に合格して無事に看護師になれた喜び。患者さんが回復していく喜び。

思っていたほど自分の力が出しきれずに挫折する日々。

医療現場のすさまじさに圧倒される日々。


看護師は医療の最前線に立ちますから、血を見ますし、叫ぶ患者の傍にいますし、便や尿を扱うし、患者の局部を見るし触るし、家族対応をするし、チームの連携をとるし、とにかく今までの人生で経験しなかったことを経験します。


時に不安に押しつぶされそうになることがあるでしょう。

そういうときは、自分の「安全地帯」に行きましょう。自分にとっての安全地帯。親、兄弟、親友、先生、そして同期の仲間たち。

とくに同期の存在は大きいです。



看護師一年目だけでなく、社会人一年目でもあります。

社会人として身に付けておくべきマナーを知らないために恥をかくこともあるでしょう。

医療業界特有のルールに戸惑うこともあるでしょう。


しかしそれでも殻に閉じこもるのではなく、たくさん経験をして自分の引き出しを多く持ちましょう。

とにかく「やってみる」こと。

チャレンジを忘れずに、なんでもやってみるくらいの気持ちでちょうどいいのです。

医療だけでなく社会を知らない新人は、これくらいの貪欲さが欲しい。



いい事ばかり続きませんし、悪い事ばかりも続きません。

挫折をするのは、もっと成長したい気持ちがあるから。

自分の安全地帯を確保しつつ、あきらめずにチャレンジをしましょう。


◆ まとめ



基本的な看護技術を習得に力を入れていく一年。
社会人として生活リズムを整える一年。
喜びと挫折を味わう濃い一年。

でも「看護っていい仕事じゃん」って思ってくれたらうれしい。


本当に濃い一年になると思います。

患者さんから多くを学ぶ一年です。

自分の安全地帯をうまく利用してセルフケアをしっかりしましょう。

患者さんを健康にするのなら、まずは自分が健康でないといけません。


自分をケアしつつ、一年目を乗り越えましょう。

こわい先輩にやられたら、その悔しさをバネに勉強しましょう。意外とその先輩も勉強していないものです。

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