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糖尿病の方にとって血糖値は、進行しているか改善しているかを測るための重要なものです。

糖尿病は、他の心疾患や脳卒中など関連疾患につながっていくため、きちんとコントロールしていくことが健康寿命を延ばすことになります。

では、気になる血糖値を下げるにはどうしたらいいのでしょうか。

内服薬や食事など、血糖値を下げるための療法はいろいろありますが、今回は運動に焦点を当てます。


◆ 【実践】血糖値は運動で下げることができる



運動をすると血糖値は下がります。

運動のなかでも、もっともおすすめなのは「有酸素運動」と「筋トレ」です。

有酸素運動をすると筋肉への血流が増えます。

そうすると細胞の中にブドウ糖が取り込まれていき、インスリンの効果が高まり、血糖値は下がります。

筋トレで筋肉を増強するのも有効です。

筋肉が増強することでインスリン効果が高まり、血糖値は下がります。


運動は裏切りません。

本格的なスポーツとまではいかなくても、体を動かすことは健康に直結します。


ただし、続かない(笑)


これが一番問題かもしれません。


◆ 実践しよう!血糖値を下げる運動例



運動で血糖値は下がります。

しかし注意があります。

激しい運動はかえって血糖値を上げるからです。

これは、激しい運動はからだのエネルギーを補充しようとして、アドレナリンが出ます。するとグルカゴンといった血糖値を上げるホルモンの分泌が増えて一時的に血糖値が上がってしまうのです。

また、激しい運動は、心臓や腎臓に負担になることがありますので、やみくもに運動をすればいいというわけではありません。


【実践】有酸素運動



有酸素運動は、息が軽くあがる程度、または汗が出てくる程度の運動です。

本によっては中程度の運動と言うこともあります。

ちょっときついなぁと感じるくらいの負荷がかかるのが理想です。

なので、運動してもまったく息もあがらず汗もかかず、平然としているような運動は負荷があまりかかっていません。

もう少し強めの運動をしてもいいです。


【実践】筋トレ



筋トレによる筋肉増強は血糖値を下げるだけでなく、他の血液データも改善します。またストレスを軽減してくれて、ダイエットにも効果的です。筋肉を増やすと脂肪燃焼がしやすくなり、太りにくくなります。


先に激しい運動は血糖値を一時的に上げるということを書きました。

これはボディビルダーがやるようなストイックな筋トレとか、スポーツ選手がガチでやるような練習を想像して頂くといいと思います。

ここまでしなくても、十分筋トレ効果は出ますので、軽く息があがる程度、汗が出てくる程度の負荷をかけて運動をしましょう。≫ 坂本トレーナーのぐんぐん歩ける膝らくサポーター


筋トレは正しいフォーム(姿勢)でするのが鉄則です。

これは専門的な指導があればいいのですが、たとえばスポーツジムに通っている方でしたら、そこのトレーナーに教えてもらうのがいいです。

ジムにあるマシーンを使って筋トレはおススメです。

なぜならマシーンを使うと使う筋肉が明確にできるのと、フォーム(姿勢)が正しくできるからです。

フォーム(姿勢)が正しいと、筋トレの効果を最大限にでき、なにより怪我の予防になります。

変なフォームややり方をすると、筋肉や関節を傷めることになるかも知れませんから、正しい姿勢で筋トレをしましょう。


◆ 継続は成果につながるが、続かない人続出



血糖値は運動で下げることができるということは分かりました。

でも、やらない人はたくさんいます。

全員に「やれ!」とは言いませんが、できるのに何だかんだ言って結局なにもせずに内服薬だけで血糖値をコントロールする人がほとんどです。


血糖値は運動で下げることができますが、運動をやめるとその効果は3日程度で失ってしまうと言われています。


これは非常にもったいないことです。

運動ができる人なら、ぜひやってほしいと思います。


◆ まずは楽しいと思えるものから始めること


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適度な運動は血液データを改善します。

これは多くの研究で明らかになっていることです。

なにも外でジョギングをするとか、スポーツをするとか、ジムに通うということだけが運動ではありません。

家のなかでできることはたくさんあります。


継続するには、まずは楽しくないと!

全員がストイックにできるわけはないので、まずは自分が楽しい!って思うものをやりましょう。

それでないと間違いなく続きません。


たとえばヨガやストレッチも効果があります。≫ 自宅でできるフィットネスサービス SOELU(ソエル)

これは血糖値改善だけでなく、リラックス効果や身体能力向上にも有効です。


また、家事やペットと遊ぶなど、日常生活のなかに運動を意識することも有効です。

なにも本格的にスポーツを始めるだけが運動ではありません。≫ いつもの一服で糖対策【匠の糖煎坊】

とにかく体を動かすことを意識しましょう。

※ 現在糖尿病でかかりつけ医にかかっている方やリハビリ通院されている方は、担当医やセラピストの助言を受けるようにしましょう。糖尿病といっても人によってその程度は違います。また既往歴も違いますから。


おすすめ本をご紹介。運動効果を高めるには、知識は必要です。やみくもにするよりも、どうせするなら効果的に、そして安全にしましょう。





それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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