TVCMやドラッグストアでよく見かける第一三共ヘルスケアの「ロキソニンS」。
使ったことがある人は多いのではないでしょうか?家に置いてある方もいると思います。
でも「ロキソニンS」について聞かれると答えられないことはたくさんあるはずです。
メジャーな薬だからこそ、ちゃんと理解をしておきましょう。
ところで【市販薬】「ロキソニンS」のSって何のSなのかご存知ですか?
◆ 【市販薬】「ロキソニンS」のSって何のSなの?
「ロキソニンS」のSは、
speed、strong、safety のSです。
ロキソニンのいいところは、速く効いて、強く効くことです。
そしてプロドラッグと言って、胃に刺激を与えないように作られたものです。
だから、speed、strong、safetyの3つのSなのですね。
◆ 【マメ知識】「ロキソニンS」「ロキソニンS プラス」「ロキソニンS プレミアム」の違い。
ロキソニンSシリーズは3つあります。
それぞれがどう違うのか?
分かりやすく解説をします。
ロキソニンSとは
痛みや炎症、発熱のときにそれを緩和させる目的で使う頓服薬です。医療機関でもらうロキソニンと成分、成分量は同じです。1回1錠で、痛みにすばやく効きます。次に飲むまでに4時間の間隔をあけてください。1日2回まで使えます。
ロキソニンSプラスとは
ロキソニンSに「酸化マグネシウム」がプラスされている、より胃に優しいタイプです。「酸化マグネシウム」が胃酸を中和してくれるので胃への刺激が少なくてすみます。痛みへの効き目はロキソニンSと同等です。1回1錠で、次に飲むまでに4時間の間隔をあけてください。1日2回まで使えます。
ロキソニンSプレミアムとは
ロキソニンSの成分に加えて「アリルイソプロピルアセチル尿素」と「無水カフェイン」という特に頭痛に効くとされる成分が入っています。さらに「酸化マグネシウム」という胃粘膜を保護する成分も入っており、まさにプレミアムなロキソニンSです。パッケージに「つらい頭痛に」とあえて頭痛と書いているのは頭痛に効く成分がプラスされているからです。こちらは1回2錠で、次に飲むまでに4時間の間隔をあけてください。1日2回まで使えます。
◆ 【市販薬】「ロキソニンS」は1回1錠。1日2回まで使えます。
「ロキソニンS」は1回に飲む量は1錠です。1日に2回まで飲むことができます。
ただし!
2回目を服用するときは、必ず4時間は空けてください。
この決まりを守らない方がけっこういます。
実は看護師のなかにも、1日2回までなのに4回も5回も飲む人を知っています。
看護師も用法を守っていない人がいるんです。(喝!)
というわけで、市販薬「ロキソニンS」の正しい容量、用法を今一度確認します。
市販薬「ロキソニンS」
年齢 |
1回量 |
1日服用回数 |
成人(15歳以上) |
1錠 |
2回まで。 症状があらわれた時、なるべく空腹時をさけて服用して下さい。ただし、再度症状があらわれた場合には3回目を服用できます。服用間隔は4時間以上おいて下さい。 |
15歳未満 |
服用しないでください。 |
ここで注意するのは、15歳未満には使えないということです。
15歳未満の子どもには、アセトアミノフェンつまり「カロナール」を使います。
しかし、小児の場合は用量は体重によって変わります。
小児の場合は医療機関にかかるようにしましょう。
また、妊婦さんやインフルエンザにはロキソニンは使ってはいけません。
ロキソニンSシリーズも同じです。
◆ ロキソニンSシリーズは頓服薬です。
ロキソニンSシリーズは、症状があるときだけ使いましょう。
まるで定期薬のように継続して飲むような薬ではありません。
ましてや症状がないにもかかわらず、「念のため」とか「症状が出たら嫌だから」とかの理由で飲むのもいけません。予防的に飲むものではないのです。
このようにメーカーの説明文書にもちゃんとかいてあります。
ロキソニンSシリーズは、症状があるときだけ飲むものなのです。
症状が続くようなら医療機関に受診をしましょう。
◆ どうして次に飲むまでに4時間を空けるの?
服用間隔は4時間です。
これはロキソニンの成分が血中のなかで半分になる時期(半減期)が、約75分です。
さらに75分が経過すると血中の濃度が1/4になります。さらに75分が経つと血中濃度はほぼ無くなります。
つまり、75分×3回=225分(3.75時間)
4時間をあければ体内にほぼ無くなりますので、また次のロキソニンを飲んでもかまわないということです。
ロキソニンS(医療機関でもらうロキソニンも)は、このように体内に蓄積されないので、安全性が高い薬といえます。
でも肝機能や腎機能が悪化している方は要注意です。
自己判断で使用しないで、医療機関にかかってください。
◆ ロキソニンの副作用で代表的なのは「胃荒れ」です。
ちょっと多めに飲んだからといって副作用はすぐに出ないんです。だから別に3回だろうが、5回だろうが、飲んだところで体は何も異変はでないでしょう。
しかも、
市販の「ロキソニンS」はプロドラッグといって、未変化体で胃を通過するので胃粘膜を刺激にしくい構造にしてあります。体内に吸収されてから活性化して鎮痛効果が出るように作られているので、胃にやさしいのです。(まったく胃を荒らさないわけではありません)。
でも、だからといっていい加減に服用していいものではありません。
ロキソニンの副作用は腎障害もあります。細かいのを入れるともっとありますが、痛み止め薬に副作用は付き物と覚えておきましょう。
このように市販の「ロキソニンS」は医療機関にかかれない時や急な痛みや発熱に自己対処ができる大変便利な薬です。
しかし用法、用量を守ることと、改善しない場合はすみやかに医療機関にかかってください。
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しかもセルフメディケーション税制対象品。
1年間に12,000円以上購入し、更にその年に会社の健康診断や自治体のメタボ検診などを受けていると、超えた額が所得から控除されて税金が還付・減額される医療費控除という制度。第一三共ヘルスケアの「ロキソニンS」シリーズはこの税制度を受けられる品です。
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
双極1型障害でリチウムで治療中の為にASAIDsはリチウムの腎臓からの排泄を阻害するために飲めません。
bp1teikichi_satohさん>>
【でも肝機能や腎機能が悪化している方は要注意です。】
の記述のように、腎機能を害する恐れがあるときは、医師の指示に従うべきですね。
小生にはよく効きます。こまったときのロキソニンです。病院でもらいます。6Hおきとおもってたら4Hですか。インターフェロンのときはあらかじめのんで注射してました。
整形ではムコスタを一緒にくれます。いままで、こいつでトラアミ、クレアチニンなどあがったことはないのですが、今回なんかに感染したようで、頭痛とかいろいろによく効いています。知らぬ間にロキソニンのゾロいっぱいでてますね
ひでほさん>>
6時間空けても別に構いません。
ムコスタが一緒に処方されるのは、医療機関が出すロキソニンは「ロキソニンS」とは違うロキソニンだからです。
ちょっとややこしいのですが、医療機関の出すロキソニンはSのような胃荒れを防ぐ加工がされていませんので、胃が荒れやすい。。
だからムコスタ(胃薬)も一緒に処方されるのです。