京都で、「医療の質・安全学会学術集会」が開催されました。

ちょっと長い名前ですが、医療安全に関する学術集会というものです。

たとえば、転倒や薬の飲み間違い、安全教育、針刺し事故、などヒヤリハットを予防し、大きな事故にならないようにするためにはどういう取り組みをするべきか、ということを研究発表する場です。


一口に医療安全と言っても、その内容は超多肢にわたります。

医師指示の受け忘れをなくすためには?とか、生体監視モニターをもっと効率よくするためには?とか、まだまだありますが、薬間違いや針刺し事故のようなことだけじゃなく、カルテの取り扱い方のようなことも含まれます。もちろん、スタッフ教育もそうです。


この学術集会には全国の病院や施設から各取り組みの紹介やセミナーなどが開催されました。

これらも聞きに行ったのですが、今回の私の目的は発表やセミナーを聞くことではありません(講師の先生方、すみません…)。


私の一番の目的は、いろんな医療器機メーカーが出展している医療安全に関するモノを見ることです。

実際の病院の現場で使えそうなモノを探してくること。

で、いろいろありましたよ。

今回は各医療器機メーカーの医療安全に関するモノをちょっとご紹介します。


◆ 医療安全に関わるさまざまな出展品











会場の京都国際会館


中は複雑な構造で、とても広いです


慣れていないと迷子になりそう…


国際的な大きな大会や会議が行われるところです















京都国際会館の入り口

ここから入ります


大きな看板…

















これはたくさんある会場のひとつ


たくさんの人が来ていますね

このような大きな会場が他にもたくさんあります

全部回るのが大変

















これは車いすのうしろに点滴棒をアームで固定するもの

点滴棒と車いすの2つをそれぞれ片手で持って移動するのが大変

これを使えば、点滴棒と車いすが一体となります

点滴棒ごとリハビリや検査に行くとき安全に運びやすいですね

車いすに点滴棒の棒だけを差し込むホルダーは

ありますが、棒だけだと車いすから離れられないので、

点滴棒そのものを持っていくことでリハビリ室で動くことができます













こっちは歩行器バージョン

歩行器と点滴棒が一体となっています

点滴棒に酸素ボンベも取り付けてあります

これなら点滴しながらや酸素吸入をしながら、

検査などに行くことができますね















これは透明ミトン  点滴を抜かないように手に付けます

病院でよく見るのは白いメッシュタイプです

これは透明のビニールで作られていて

指先にパルスオキシメーターを付けれたり、蒸れない、

手の状態を観察できる、握手できるというタイプのミトンです














床に敷いてあるのは、滑り止めシート

ベッドのすぐ下に敷きます

ポータブルトイレを使用するときなど、

足元が滑ると危険なので、
これを使えば滑りにくくなります


















これは静脈の位置が可視化できる装置

どこに血管があるのか見えるんです!

おおー、私の腕の血管が丸わかりです(p_-)

血管がわかりにくい人の採血や点滴するときに重宝しそう

すごー

でもここまでして採血に失敗したら…かなりへこむこと100%
















個人的にはこれは気に入りました

網状のギブス

網になっているので蒸れない、だから痒くなりにくい

患部が観察しやすい

さらにこのままお風呂もOK

いいじゃないですかー♪


スタッフの方がデモをしてくれました











私も付けてみました

肌に触れるところはソフトなので痛くない

骨折後のギブスとしてだけでなく、麻痺や拘縮のある方に

関節の固定具としても使えます

熱すると柔らかくなり、冷めると固まる
繰り返して使えるという優れモノ







他にもたくさんの出展があり、全部はご紹介できませんが、いろんなモノを見るのは面白いです。

「へぇー、こんなのありそうでなかった」

と、アイデア勝負の商品ばかり。


あとは、病院が採用してくれるかどうか。ここが一番の難所。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。