病院の病棟で働く看護師に付きものなのが、「夜勤」です。
病院でも外来とか、日勤だけの契約とかで働く看護師は夜勤がありません。救急病院でしたら外来の夜勤もあるところがあります。
この夜勤ですが、夜はスタッフの数が少ないので忙しいときは超忙しいですし、急変時ではいろいろと動かないといけないし、夜間の入院があればてんてこ舞い。
なので、新人ナースが夜勤をするとなると、けっこう大変です。
新人ナースが夜勤に入れるようになるには、上司や先輩のOKがいるのです。
その道のりは長いのです。
◆ まずは日勤業務ができるようになること。
夜勤は少ないスタッフで病棟全員の患者をみますから、スタッフはいろいろできるスタッフでないと困るということです。
例えば、痰の吸引や点滴の管理、注入食の管理など、日勤でもやることが夜勤でもあります。
これらができるようにならないと、夜勤でミスをしたり、トラブルになったりして危ないということ。
なので、まずは日勤業務ができるようになったら、次は夜勤をする…という流れになります。
この判断は各病院の基準によります。
どこまでできたOKなのか?
これは一応チェックシートなどで基準を作っているところもありますが、結局は先輩の意見、先輩の判断によるところが大きいと感じます。
◆ 最初の夜勤は先輩と一緒。その先輩が厳しいと次入れない?
最初の夜勤は、ただそれだけでドキドキするものです。
夜勤前は家でもやもやした気持ちを持ちながら、緊張してあんまり休めません(笑)
そういうものです。
で、最初の何回かは先輩ナースと一緒に夜勤をしますが、こわい先輩だと更に緊張します。
もうこれはしかたありません。
どんなに自分は頑張っていろいろ率先してやっても、先輩ナースから「あれができていない」「これができていない」とありとあらゆるダメ出しがきます。
先輩ナースからすると、いずれ一人立ちするので、それまでの内に厳しくしておこうという心理が働きます。
ただ先輩ナースによって新人の成長ぶりが大きく変わるということを、先輩ナースは知っておくべきです。
明けのときに先輩ナースが師長に、
「あの子だめだわ。全然できていない」
というようなことを言うと、その新人ナースは次の夜勤を外される可能性があります。
私はいままでこういうことを多く見てきましたが、これをしてもその子は成長しません。
逆に「できない子」「危なっかしい子」としてレッテルを貼られてそのまま消えていくパターンを嫌というほど見てきました。
こういうことを先輩ナースや師長は、よくよく頭に入れておくべきです。
◆ まずはやること。やらないとうまくならない。
多くの病院では、「あれができていないから、まだ夜勤をさせない」「あれができていないから、次から夜勤を外す」ということがあります。
私の考えでは、こういうのはよくありません。
「やらさない」のは、「いつまで経ってもできないままにさせる」ということです。
こういうと必ず言ってくるのが、「命にかかわるんだから、ちゃんとできないと」という言葉です。
これはまるで正論のように病棟に響きますが、新人だって看護師なんです。これをしたらマズいとかこれは大変なことになるとか、そういう判断はできます。
しかも本当に不安なら一緒にいる先輩に聞きます。
夜勤は日勤と違って、同じ病棟でもちょっと雰囲気ややり方が違います。
その場に慣れることが大切で、慣れてくると、最初の緊張していた頃よりも周りが見えてきます。
気が付かなかった大事なポイントが分かってきます。
しかも一緒に入る先輩ナースは「今夜のペアは新人さん」ということを知っていますから、ちょくちょく気にかけています。
たとえ新人ナースが夜勤しようが患者さんを危ない目に遭わせないように、みんなが動き、注意しますからね。
習うより慣れよです。
ちょっと何かができていないからといって、夜勤をさせないようでは、いつまで経っても夜勤ができるようになりません。
ヒトはやらないと、うまくならないんですよね。
新人ナースさんたち、まだまだ慣れないし、できないことも多いと思いますが、今はガツガツ吸収して経験値を上げていきましょう。
あと異変や急変時は、その場でナースコール!!とにかく先輩ナースをいち早く呼んで巻き込ませること!
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
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