出ました。出ましたよー。
「ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~」第二巻が7月16日に発売されました。
待っていました(#^^#)
早く読みたかったんですよー。
第一巻はこのブログでもレビューをご紹介いたしまして、多くの方に読んでいただきました。
自閉症の女の子とその家族のお話を描いたマンガ本です。
自閉症って名前は聞いたことがある人は多いでしょうが、ちゃんと知っているのかと言われると怪しい人がまだまだ多いのです。
もっと多くの人に自閉症を知ってもらいたい。
正しい知識を持っていただきたい。
作者のみなと鈴さんの想いに共感して、私も継続して読ませていただいています。そして多くの人にこの本が届いて、社会が自閉症に対してもっと暖かくなるように願っています。
今回、待望の第二巻が発売され、さっそく買いましたよー。
では、前回の第一巻に続きて、最新号のご紹介です(^-^)
◆ 知らなかった…療養施設という環境があります。
自閉症の子は、純粋なんです。
私たちにはない特殊な感性を持っています。
生まれつき脳の働きが悪いために、状況判断や人の表情などから感情を察するということが難しく、他者とうまくコミュニケーションがとれないとった特徴があります。
これは生まれつきです。
親のしつけのせいではありません。
このことは第一巻に詳しく書いてありますので、ぜひそちらもご覧ください。
さて、こうしたコミュニケーションが苦手で、成長を促すための療養施設というのがあります。
私はこの「療養施設」について知識がなく、存在は知っていましたが、どういうことをしているのかよく分かっていませんでした。
「ムーちゃんと手をつないで」を読むと、こうした施設について理解が深まります。
もし自閉症のお子さんがいらっしゃるご家庭、知人の方で療養施設についてご存知ないのでしたら、知っておいて損はないと思います。
そうそう、このマンガには「ムーちゃん通信」のコーナーがありまして、用語の解説をしてくれます。
これがすごく分かりやすい。マンガを読み進めていく上でありがたいコーナーです。
今回の第二巻には「ムーちゃん通信」で療養施設についての解説が載っています。
私はこれで理解を深めました。
第二巻は療養施設と幼稚園が主な舞台です。
自閉症のお子さんをどこに預けるのか悩んでいるご家族の方には、よい参考になるでしょう。
◆ 知らなかった…療養施設と幼稚園の両方に通えるんだ。
自閉症の子どもは対人コミュニケーションが苦手です。
発育が通常より遅れるので、発達を促すことやトイレやお着替えなど自分でできることを増やしていくための施設です。
私はこういう施設があることは知っていましたが、詳しくは知りませんでした。
でもこの本の中にある「ムーちゃん通信」という用語を解説してくれるコーナーがあり、それで学びました。
施設と幼稚園の両方に通える場合があります。
これも知りませんでした。
詳しくは「ムーちゃん通信」をご覧ください。
このように、この本は自閉症の啓蒙に真摯に取り組んでいます。マンガの内容もさることながら、少しでも正しい知識を広めたい、広がってほしいという願いが感じられます。
だからマンガの所だけを読むのではなく、「ムーちゃん通信」も読んでいただきたいと思います。
きっとあなたの知らないことが分かるようになります。
◆ これは一貫して家族の愛の物語です。
自閉症は持って生まれた特徴です。
親のしつけが悪いからなるんじゃないんです。親のしつけは関係ありません。
でも、それを知らない人が多いんです。
だから「あんたのしつけが悪いからこうなったんだ」「親が不摂生したからこんな子で生まれてきたんだ」という間違った認識を持っている方が多い。
正しい知識を持つことが大切です。
間違った知識は偏見を生むのです。
自閉症の子育ては、通常の子育てより大変です。
つらいことも多いでしょう。泣きたいことも多いでしょう。
この「ムーちゃんと手をつないで」は、こうした現実のきびしさもしっかりと描かれています。もちろん、人のやさしさも。
だから、とっても共感できると思います。
自閉症の子育てに悩んでいる方、関連職の方、自閉症について知りたいと思っている方にお勧めします。
「ムーちゃんと手をつないで」の中にそのすべてが入っています。
きっと、一人じゃないって感じられます。
みなと鈴さん、いつも素敵なマンガをありがとうございます(#^^#)
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
初出掲載:2019年7月26日 更新日:2019年11月25日
第一巻のレビュー記事はこちら⇩⇩
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自閉症の子供の成長を描いた漫画は「光とともに」という作品があり、
当時子育て真っ最中だった自分は読みながら共感して随分泣きました。
が、残念なことに漫画家の方が亡くなられてしまいました。
こちらの漫画については知らなかったので、読んでみたいです。
いつまでたっても世間一般の認識はあまり変らず、うんざりすることも
多いですが、理解を示して下さる人が増えたり有益な情報を得られる事
で、当人や家族の生き辛さが少しでも緩和されれば良いなあと思います。
(成人している長男が重度の知的障害を伴う自閉症です。)
うりくまさん>>コメントありがとうございます。
「光とともに」は有名ですね。
「ムーちゃんと手をつないで」も自閉症の勉強にもなりますし、子育てのヒントがあります。
もっと世間に自閉症の理解が広がればいいですね。