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勤務の交代時に引継ぎをすることを、看護師の世界では「申し送り」といいます。

聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

この「申し送り」ですが、近年ではなるべく手短にしようという傾向があります。




◆ 時代の流れは、極力申し送りはしない方向へ。

これはおそらく現在の流れでしょう。

申し送りはなるべく短く、なんなら無くしてしまえという風潮があります。


これは今までの申し送りが、とっても長かったから。

病院によるかもしれませんが、だいたい15分から20分くらいかかっていたことがあります。

朝の忙しい時に、これはけっこう長いと思いませんか?

実際、長いのです。


なので、なるべく短く終わった方が、患者さんのところに早く行けるし、他の業務ができるということです。


世は超人手不足。


なるべく申し送りの時間を短くしていこうというわけです。


◆ 申し送りをしなかったら怖い?

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とはいえ、今までの申し送りを無くしてしまおうとか、ものすごく短くしてしまうことに、怖さを感じる看護師は少なくありません。

それは、

「なんでそんな大事なこと、言わなかったの⁈」

「そんなの聞いてないし」

「知らないなあ」

「報告されていなかったし、私のせいじゃない」


あとで、こんな事を言われることを怖れているのです。


そんなこと言われるの?と思うかもしれませんが、実際言われることもあります。

だって、普段から「報連相は大事」と教え込まれていますから。

おかしいですよね。

申し送りはするな、片や報連相をしろ。

どっちなの?


◆ 報連相が大事といいながら、伝えることをやめる?

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ビジネスの世界でも「報連相は大事」と口酸っぱく言われます。

ビジネスマンだったころ、私も上司からよく言われたものです。


申し送りをしっかりすると、患者さんの情報や医師に報告すべきことなどがしっかりと引き継がれますから、勤務が終わる看護師からしたら、すごく安心して帰宅できます。


でもすごく時間がかかる。


看護記録にそのへんのことをしっかり記載しておけば、勤務してきたときにそれを読めば分かるはず。というのが申し送り廃止論の基本です。


申し送りの内容をしっかり記録しておけば、いちいち口で言わなくても記録を読めば分かるだろう、というわけです。


まあ一理あると思います。


でも私の知っている限りでは、まだまだ申し送りは続いています。

できるだけ短い時間で終わらそうというのはありますが、しています。


まったく申し送りがないというのも、不安な感じがします。

一番考えないといけないことは、患者さんに不利益が被らないようにすることです。

無くすか継続か。

難しい問題ですが、私の予想ではまだまだ申し送りは存在するでしょうね。


それではではでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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