看護師以外に病棟で活躍している職種に、看護助手さんと介護士さんがいます。
他にも社会福祉士さんやクラークさんもいます。
看護師の仕事の一部を看護助手さんがおこなってくれますし、介護士さんも大活躍してくれています
以前勤めていた病院は「看護助手」さんが病棟にいて一緒に働いていました。介護士さんはいません。
現在勤めている病院は「介護士」さんが病棟にいて一緒に働いています。看護助手さんはいません。
しかしここで何が言いたいかというと、
看護師は超多忙。
そこで看護師の仕事をほかの職種の方にやっていただこうということで、看護助手や介護士を採用している病院がほとんどです。
ただ、看護師から言うと、看護助手であれば助手というだけあっていろいろと頼みやすい。
でも介護士だと看護師とは違う職種という側面が非常に強くなり、看護師の仕事の一部を頼みにくい。
介護のプロとして独立した職種で介護士がいるので、看護助手と比べて頼みにくいんです。
というお話です。
◆ 看護助手とは。そのリアル。
看護助手は、とくに資格はありません。
ユーキャンで「看護助手」という資格が用意されていますが、あれは単にユーキャンから「看護助手とはこういう仕事をするんですよ」ということを勉強しましたとユーキャンが独自に作った、いわば「学習しました認定」といえます。
資格はいりませんので、誰でもできます。
病院のやり方によるでしょうが、看護助手さんという存在は、看護師にとって非常に助かります。
もうそれこそ、看護師じゃなくてもできることは、なんでもやってくれます。
・ベッド周りの掃除
・ベッドから車いすへの移乗
・配茶
・食事介助
・更衣
・入浴
・排泄(トイレでの補助、オムツ交換)
・入院退院時のベッド周りの準備
・検査のとき検査室へ患者さんを連れて行く
・注入食の準備
・薬局など他部署からステーション間のトランスポーター
・物品の補充
など本当にいろいろやってくれるので、非常に病棟にいてくれるとありがたい存在です。
かなりざっくり言うと、医療行為を行う手前までやってくれるということです。
看護師にとって看護助手さんの存在は大きく、もういなかったら病棟は仕事が回りません。
夜勤もします。
看護師と一緒に夜勤をこなしますが、オムツ交換やトイレ誘導、寝かしつけ、朝起こす、更衣、洗面、食事等、いろいろやってくれますし、採血時など患者さんが暴れるときは、体を支えてくれます。
助手ということで、何かと頼みやすい。
本当にいろいろ頼みやすい。
看護助手さんからしたら「もー、何でも頼んでくるんだから」と思うかもしれませんが、それほど頼りにしているのです。
◆ 介護士とは。そのリアル。
介護士というのは国家資格とは違います。昔でいう「ヘルパー」さんも介護士といったりします。
「介護福祉士」は国家資格です。
無資格で老健などの高齢者施設で働くことができますが、そういう方はいわゆる「介護士」さんと呼ばれます。
介護と名前が付いていることから、どちらかといえば介護に重点を置いた存在といえます。
・ベッド周りの掃除
・ベッドから車いすへの移乗
・配茶
・食事介助
・更衣
・入浴
・排泄(トイレでの補助、オムツ交換)
・入院退院時のベッド周りの準備
・検査のとき検査室へ患者さんを連れて行く
このあたりはおそらくどこの病院でも業務としておこなっているかなと思います。
介護士さんは、国家資格を持っていない「介護士」と国家資格を持っている「介護福祉士」にざっくり分かれます。
夜勤も看護師といっしょにします。
介護士と看護助手、どちらがどうこう言うことはなく、仕事内容は一緒です。
介護士さんも病棟では大活躍で、看護助手さん同様、非常にありがたい存在です。
病院によっては、介護士さんのことを「ワーカー」と呼ぶところもあります。
介護士さんは、患者さんの生活そのものを支えることに重点を置いています。
看護師と介護士、それぞれ独立した職種の存在といえます。
◆ 上手く相互作用ができればOK。でも看護助手のほうが頼みやすいなあ。
看護助手、介護士(ワーカー)、両方と一緒に仕事をしてきた経験からいうと、看護師が業務を頼みやすいのは、圧倒的に看護助手です。
看護助手も独立した職種なのですが、看護師の補佐という色が強くて、看護師の秘書というとちょっと違うかもしれませんが、右腕とでもいう存在です。親分子分に近いような感じかな。
あれこれ小間使いのようにされる印象があるかもしれませんが、病棟では看護師を支える非常に助かる存在です。
かたや介護士は、看護師・介護士というように、独立した別々の職種という側面が大きいと思います。
助手ではないので、看護師の仕事を頼みにくい。
「それって看護師がやったら?」「うちは介護士だから」
と思われそうで、なんだか遠慮しがち。
「いえいえ、ウチの病院では介護士さんは看護助手のようになんでもやってくれますよ」
というところもあるでしょう。
でもね。助手ではないので、こちらとしても頼みにくさがあります。
ここまで書くと、看護師は自分の手足のように動いてくれる子分が欲しいのかと思われるかもしれませんが、そうではなく、結局病棟の業務がスムーズに流れるように配分をどうするかということになります。
(まあ、そういう相棒が欲しいといえば欲しいのですが・・)
結論として看護助手さんがいるほうが、看護師は非常に助かる。
介護士は助からないということではなく、患者さんの生活部分を主に担ってくれるので、それは非常にありがたい。
でも看護師が頼みやすいのは、やはり「看護助手」かなあと思います。
それではではでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
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tea-〇〇〇〇〇の某所心外2回目の入院の時看護師さんも助手さんも忙しくクラークさんがベッドメーキングしてました。日勤の看護師さん、朝7時にコンビニで会い消灯時間にまだいるという病棟でした。おそるべき。
ひでほさん>>心外なので特にバタバタしているんでいょうね。
私も前の脳外科病院では、そんな勤務でした。
昭和の猛烈サラリーマンのような働きぶりでしたね。
たしかに、おそるべしです(@_@)
看護師さんのリアルなお話、いつも興味深く拝読させて頂いています。ほぼ同じ仕事をしていても看護助手は無資格で時給が安く、病院としては使い勝手が良いのでしょうね。そうであれば
介護士ではなく看護助手だけ募集すれば良いように思いますが
そうはいかないのでしょうか。看護助手は基本的に患者さんの
体には触れられないと聞いた事がありますが、線引きは必要に応じて曖昧になっているのかもしれませんね・・。
大抵の仕事はやり甲斐だけでなく生活のために働いてますので、
国家試験に受かった介護福祉士であれば時給も上がり、補助だけでなく自分の裁量でできる事が増えるので、看護助手から介護福祉士になった人を知っています。責任が増す分、専門的知識も豊富で向上心もプライドもあるので病院から施設勤務に移られるなど棲み分けが必要になるのでしょう。
福祉施設では病院での激務を引退された年配の看護師さんが主に勤務されますが、正職員より高給で休みもしっかり取れる派遣の方が多く、仕事を覚えた頃に入れ替わるので、教える側は休む暇もなく体調を崩しがちです。
どうしたら良いケアができるのかが一番大事なことだと思いますが、看護も介護も生活の質も保障されるようにならないと、いくら外国人を呼んでも人手不足は解消されないと思います。
うりくまさん>>コメントありがとうございます。
病院によっては看護助手であったり、介護士であったり、まちまちです。
その病院の方針によるのでしょうが、介護士でなければならないことはないでしょうし、詳細は分かりません。
ですが、個人的には看護助手さんのほうがいいです。
看護助手さんと看護師が手を組んだほうが、看護師は助かります。そうすると仕事が早く終われます。結局看護助手さんも時間内に終われます。
ですので、介護士はやはり介護の専門分野で働くのが本来かなとも思います。
あと看護助手は患者さんの体に触れられないということですが、おそらくそれは医行為とみなすのはどこからか?という問題とからんでいると思います。
結論は、看護助手さんも患者さんの体の触れてもOKです。
触れてはいけないという法律はありません。
現に移乗や入浴介助もしています。めちゃくちゃ体に触れてます。
体温測定や血圧測定もします。
これは平成17年7月26日の厚生労働省の通達の中で、「これは医行為ではない」とされているからです。
ご参考いただければ幸いです。
https://www.mhlw.go.jp/stf2/shingi2/2r9852000000g3ig-att/2r9852000000iiut.pdf
お忙しいのに丁寧な返信を頂き、有難うございます。
前述の看護助手の方が、何年も勤めているけれど体に触れる
仕事はできないので移乗も入浴介助もしないと言っていたの
は、単にその病院の方針だったのかもしれません。
両方やってくれるなら当然、頼みやすい看護助手さんの方が
良いですネ。人をサポートする裏方的な仕事が好きで、気が
利いて、仕事が早く正確で、コミュニケーション能力が高け
れば尚良し!←それはどの職場でも言えますが(^^;)。
そういう方に長く意欲的に働いてもらえるような給与や勤務
形態であれば双方ハッピーな職場になりますね。
勉強させていただきました(m^^m)。
うりくまさん>>いえいえ、こちらこそ。