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イメージ写真です。私は♂ですから。

早いもので看護師国家試験に合格してからちょうど8年になります(もうすぐです。3月末で。)

いわゆる「中堅」と呼ばれるようになりました。

その間に転職も経験し、いろいろな経験をしてきました。

自分のなかでは「新人の気持ちはまだ分かる」と思っていますが、そもそも看護師になったのが遅かったので、ジェネレーションギャップは大きいなあと近頃感じています。(遅いか・・・)



さて中堅になった私ですが、看護師になる前と新人の頃とではどう仕事に対する考えが変わったのか。

たまに考えたりしますが、今日も考えます。

◆ 看護師になる前は理想のかたまりだった

皆さんもあるかもしれませんが、看護師に対するイメージってありますよね。ドラマや映画のようなスターのような存在。病院でテキパキと働き、急変にも的確に対応し、普段は患者さんに笑顔でやさしい・・・そんなイメージを持っていました。

心のなかでは「まあ、現実はそうでもないだろう。あれはドラマとしての役だから」と現実はそうではないとも思っていました。

私は大学を卒業してから、いろいろな職業を経験してきたので、いろんな仕事の現場が分かります。

理想だけではやっていけない。

それも分かっていました。しかし、看護学校に入ってからは早くなりたいと思う気持ちが強くて、早く看護師資格をつかみたくて、看護師を高みの人のように感じていました。

いい年をした中年の男が、無職で学生をやっているという世間から取り残されたような疎外感があったから、そう思ったのかもしれません。

「看護師は安定しているし、給料もそこそこいい。早く職について、定期的に収入が入るようにしたい」

これです。

この気持ちが強かったのです。

ビジネスマンだった私は、無職の看護学生になってから3年間、ずっと思っていました。


でも勉強はけっこうがんばりました。

年下の子たちばかりの教室で、成績が悪かったらカッコ悪いという気持ち。

いざ看護師として働きだしたら患者さんに迷惑がかかるという気持ち。

人体、病気って興味深くておもしろいという気持ち。

こうした気持ちで看護学校生活を送りました。

勉強は面白くて好きでしたから、自慢じゃないですけど、国家試験は落ちる気がしなかったです。

実際の試験では、試験終了後よは手ごたえを感じられる結果でしたから、合格発表を待っている間も「これは絶対合格している。間違いない」と思っていました。

そして、合格。

いよいよ社会人経験をしてきた看護師としてスタートすることになりました。




◆ 新人看護師のころ、地獄の修行道場。

ビジネスマンとして頑張っていたあの頃の自分は、遠い雲のかなたに。

「私ってこんなに仕事ができなかったっけ???[あせあせ(飛び散る汗)]

と思うくらいどんくさい看護師でした。

毎日先輩看護師からガミガミ攻撃。

もうね、完全にプライドをズタズタにされました。

ガミガミ言われ過ぎると、逆に怖くて怖くて、何もできなくなるんです。


耐えに耐えた新人時代。

看護師の世界がよく分かりました。身に染みて分かりました。

嫌なことも、いいことも、変えなきゃいけないことも。

なぜ看護師は毎年大量に辞めていくのか。よく分かりました。


つらかった新人時代でしたが、不思議と脳外科は嫌いにならなった。

言い遅れましたが、最初は脳外科に配属されました。病院自体が脳外科病院ですので、当然と言えば当然。ここの病院で働こうと思った時から、脳外科で働くんだなあと思っていました。ですから、もともと脳外科は嫌いではなかったんです。


あの時はとても辛くてしんどかったけど、あれがあったから、今の私がいるんだなと前向きにとらえています。


悪いことばかりではなかった。看護技術、観察力、知識、などいろいろ勉強になりました。

脳外科病院を辞めるまえは、そこそこ使い物になる看護師になっていたように思います。

同僚看護師から「すごく成長しましたね」と言われたくらいですから(笑)


脳外科病院は嫌で辞めたのではありません。

今度は回復期を見たくなったのです。

私は脳卒中が好きです。もっと脳卒中患者さんに関わりたい。違うステージでみてみたい。

そして脳卒中は恐ろしく、残酷で、人生のいろんなものを奪います。

脳卒中の最前線にいたことで、本当に勉強になりました。

命を救う現場に立てたことに感謝し、とにかく救命に力を入れてきた3年間。

「仲間と一緒に命を救う」

そういう気持ちで走り抜けました。

もうジェットコースターのように激しく、早く時が過ぎていきました。

病院を辞めるまえは、脳卒中がもっと好きになっていました。

脳卒中を追いかけていこうと考えて、回復期リハビリテーション病院に転職しました。


◆回復期はおもしろい。これがやりたかったんだと気づいた。

あんまり辛い新人時代を過ごすと、看護師が嫌になってしまう人もいます。

でも私は看護師が嫌にはなりませんでした。

むしろこの働きにくさは、環境が自分に合っていないんだと思うようになりました。

なぜなら、前の病院では最初は急性期病棟で働いていましたが、そこではとてもつらかった。

でもSCUに配属されてからは、逆にとても働きやすかったのです。

「えっ、集中治療室のようなバリバリの救命なところで?」

と思われるかもしれませんが、とても働きやすかった。それは環境のおかげです。チームワーク抜群でしたからお互いをうまくサポートしながら働けました。


働きにくい環境と働きやすい環境の両方を経験できたため、転職した回復期病院では、働きやすい環境を構築できるようにしたいと考えました。


回復期の看護は私に合っています。仕事内容は嫌いではありません。

ただ、他の看護師をみていると、やりがいを感じられなかったり、看護師としてスキルアップができず悩んだりしている人が多くいました。


これは職場がまだまだ高度な取り組みができていないからです。

回復期の役割ややりがいということが、先輩ですら分かっていないからです。自分の役割が納得して分かっていないと思います。


あと井の中の蛙ということ。

他の病院のいいところを取り入れていない体制。古い考えや発想・仕組みでとても非効率な業務となっている。ここにメスをいれないと根本的に職場改善は難しいと考えています。


従業員を大切にしない職場はもはや相手にされません。

多くのメディアで取り上げられてように、従業員がいかに快適に働けるかが今後の発展につながります。


まだまだこれが分かっていない上層部が多いのです。


私の基本スタンスは、

看護技術を教えるだけではなく、看護師のありかた、職場改善の大切さ、なにより、回復期リハビリテーションのやりがいを教えていく。

患者さんと家族に再発予防を勉強していただくことも大切です。もう二度と入院しなくていいように。

ご自分の病気について詳しくなっていただくと同時に、リハビリへの支援もしていく。


前の辛い3年間はいまでは無駄になっていないと感じています。


いろんな職種を経験しましたが、看護師はやりがいがあり、大変おもしろい仕事です。


私はいつでも患者さんとご家族の応援団です。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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