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脳卒中について理解をしようとすると、脳についての知識も不可欠です。

脳はとても神秘深くかけがえのないものです。

脳について未だによく分かっていないことも多くあり、いろいろな情報が世の中に流れているのが現状ですが、大まかに脳についてイメージしてもらおうと思います。


◆ あなた以外あなたじゃないの

なんだかどこかの歌詞にあったような・・・

人間が動いたり、考えたりするのは脳の働きです。反射はちょっと置いておいて、嬉しい悲しいという感情があるのも記憶があるのも脳の働きのおかげです。

単なるモノとして脳をみるのと、「その人そのもの」という概念で脳をみるのとでは違った見え方をします。

あなたが死ぬと、脳の蓄積されている長年の知識、ノウハウ、記憶、思考、ことば等が消えます。

脳の中には膨大なかけがえいのない情報や思いがあるのです。

こう考えると、本当に脳はその人をあらわしている臓器だなあと思います。

◆ アインシュタインの脳の重さは1,230g ちょっと小さめ

では脳をモノとして見るとどうでしょうか。

大きさは性別や体格によって少し変わってくるのですが、男性は1,500g未満というところです。ネズミの脳が1.5g、サルの脳が904gですから、ずいぶんと大きいですね。ただマッコウクジラの脳は9Kgもあるそうですし、単に大きければ知能が高くなるという比例はないようです。

事実、ノーベル物理学賞を受賞した一般相対性理論のアインシュタインの脳は1,230gで、男性としてはちょっと小さめといえます。


脳の中には1千数百億を超えるともいわれる神経細胞があって、それぞれが複雑なネットワークを作っています。神経細胞が数万ものほかの神経細胞とつながり合い、その長さをすべて足すと100万キロメートルを越えるとも言われています。

驚きですよね。これが頭の中にあるなんて。

◆ 脳は神経の固まり

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「脳は神経細胞の固まり」とよく言われますし、聞くと思いますが、この神経細胞は数のうえでは脳の細胞全体のわずか10%ほどを占めるだけです。残りの90%は、「グリア細胞」というものです。このグリア細胞は、主に神経細胞を補助する働きがあると考えられていますが、まだまだ十分に解明されていません。こうしたことから、「脳は神経細胞の固まり」というはちょっと違うんですね、神経の固まりと言えば正しいのです。ちょっと細かいですが。


脳は生命をつかさどる臓器ですが、同時にその人を形成している不思議で奥深い臓器です。

脳の魅力をこれからも学んでいきましょう。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。