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◆ 高齢者のやる気を出す方法はとてもシンプル

高齢者がリハビリを嫌がるという記事を書きましたが、今回は「高齢者のやる気を引き出す方法」を書きます。

Google検索で「高齢者 やる気を引き出す」「高齢者 リハビリ やる気」と検索すると多数のサイトがでてきます。上位表示されているサイトの中を読んでみると、要求を満たしてあげるとか目標は低く設定するとか一緒の仲間と運動するのがいいとか家族がサポーターをするとかいろいろ書いてありますが、私の答えはとてもシンプルです。

それは「褒めること」です。

ではその理由を述べます。

◆ 一番効果があるのは「褒める」こと

この効果はやる気を引き出すために、リハビリの効果を上げることです。リハビリ効果が上がると、患者さんのやる気が引き出せます。


医療ジャーナリストの市川衛氏の記事によりますと、

2010年、アメリカや日本など7カ国で国際研究が行われました。

脳卒中の患者さん179人を調べた結果、歩くリハビリをする際に「ほめられた」患者さんは、「ほめられなかった」患者さんより、歩くスピードが大幅に速くなることがわかったのです。 

研究のリーダーで脳卒中リハビリの世界的権威、ブルース・ドブキン教授(UCLA神経リハビリテーション科)に直接伺ったところによると、最新のリハビリ器具や医薬品でも、これほどの効果をあげるのは容易ではないのだそうです。

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ブルース・ドブキン教授(市川衛氏の記事より)

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ちょっと見にくいですが、上の表は、リハビリの結果、どれだけ早く歩けるようになったか?を調べたテストの結果です。

ほめられたグループは、10秒間で9.1m歩けるようになった一方で、ほめられなかったグループは7.2mに留まりました。

リハビリ開始前からの改善効果は

およそ1.8倍。

全く同じ内容のリハビリをしたのに、結果には大きな違いがあわらわれたのです。

歩く速度は、生活の質に大きく関係します。例えば横断歩道を信号が変わらないうちに渡れるかどうかによって、外出のハードルは大きく変わりますよね。

どうして「褒める」ことで大きな効果が出たのでしょうか?

ドブキン教授は

「私たちの脳には、「報われる」ことに反応する特別なシステムがあります。

今回の研究で、私たちは「ほめる」というシンプルな方法により、このシステムを刺激することに成功しまた。それにより、大きな改善を得られたと考えています 」

と述べています。

 さらに、

脳はいつも、ほめられたがっています。

これは脳が自らをよりよいものとするために持つ基本的なシステムです。

私たちが調べるかぎり、国籍や人種、文化にかかわらず同じシステムを、私たちの脳は持っています。

だからこそ、周囲の助けが必要です。

その人の成長を見つめ、よりよい方向に行ったときにそれを気づき、ほめてくれる人が、必要なのです。


教授はそう述べて、褒めることの効果を説明しています。

そして私はこれを実践してみると、高齢者の「やる気」も引き出すことができたのです。

嘘のほめるは絶対にダメです。真実を具体的にすさかず褒めることで、やる気も出てきた患者さんが多数いました。やはり脳は褒められたがっているんです。

脳は褒められると快感を感じます。そしてまた同じことをすることで快感を得ようとします。つまり褒められたことをまたしようとする。上手くいったことを褒められるとそれをしようとするのです。これがリハビリ効果をもたらすのと、やる気を引き出すのです。

実際にやってみると効果を感じる事例はたしかにあります。

やってみる価値はあると考えています。


◆ どう褒めたらいいのか?

3つのポイントがあります。


①「具体的」に褒めよ

②「すさかず」褒めよ

③目標は「低く」せよ


①の「具体的」にはたとえば、歩行距離が0.5mのびたら、「昨日に比べて0.5m多く歩けましたよ!」というように褒めるということです。

「いいですよー」「よくできてますよー」という漠然としたほめ方ではなく、具体的に褒めることがミソなのです。

そして何か進歩があったらすさかず褒めること。すぐに褒めるんです。あとになってからとかではいけません。

そして目標はだんだん高くしていくのがいいそうです。

この3つのほめるポイントはしっかりと押さえておきましょう。

科学的に研究されているものです。

リハビリ以外でも、仕事や勉強やスポーツにも応用できそうですね。

◆ 礼儀正しいという香辛料を加えるとさらに効果的

そして私流にさらにアレンジしたことは、「礼儀正しさ」です。

高齢者にはとりわけ「礼儀正しさ」が非常に効きます。

高齢者だからというわけではないのでしょうけど、高齢者に何かと礼儀正しさをアピールした言動は非常に好まれます。

実際に現場で実践すると、

たとえばあえていつもより深くお辞儀をする、労いの言葉をかける、落ち着いた丁寧なことば使いで終始しゃべる、ちょっと大げさなくらいで、且つわざとらしく失礼のないように礼儀正しさを出していきます。

褒めることに礼儀正しさをプラスすることでさらにやる気をだすことが可能になります。

実際にあれこれ試行錯誤を繰り返して私が発見した方法です。

あっ、単発に礼儀正しくしてもダメです。一回、二回くらいでは効果はありません。できるだけ毎日続けることです。褒めると礼儀正しさを。

リハビリの合間には、「さっきのリハビリはどうでしたか?どんなことをしましたか?」と話しかけてみてください。

「平行棒で歩いたんだよ」といわれたら、何往復したかを聞いて褒めてあげるとか、そういうことも含みます。聞いてほしいんですよ。自分のことを。気にかけて欲しいんです。褒めて欲しいんです。


脳は褒められたがっているんです。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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