「男性看護師は女子には分からない苦労がある」という記事を過去に書きました。⇩⇩
たしかに苦労はあります。
苦労もあるが、悩みもある。男はつらいよというわけで、今回は男性看護師の悩みについてです。
◆ 女性患者さんからケアを拒否される
これは「男性看護師は女子には分からない苦労をしている」にも書きました。
ここではその内容に加えて、男性の医師なら拒否されないのに「看護師」というだけで拒否されるという、なんだか納得がいかないことがあります。
「アメリカでは男性の助産師だっているんだぜ!」っと叫びたくなりますが、
「産科には男性医師はゴロゴロいるじゃないか!」っと叫びたくなりますが、
が、・・・・言えない・・・・
ナースコールが鳴って訪室すると「女の人いないの?女の人呼んで」と言われて部屋から出て、女性看護師を探して忙しそうにしているのを「ちょっとごめん、〇〇さんのところお願いします」と言う、この納得がいかない気持ちよ。
なぜ入院してきたの⁈男性スタッフがいることくらい入院前から分かっていたはず。男性もケアに入ることくらい分かってて来たんでしょ?男性医師には聴診器を胸に当てられても何も言わないくせに!と言いたくなるのをグッとこらえて、業務に勤しんでいくのであります。
◆ 一般会社に比べると出世しにくい
どだい女性社会。出世は女性上司に認めてもらわなければいけません。
多くの看護部は女性が上司です。言い換えると上司は女性が圧倒しています。そこへ男性が食い込むことは壁が高い。男性社会で女性が登っていくのが難しいことの、反対パターンといいましょうか、出世を狙う男子看護師はその難しさを実感しているはずです。
出世したい人にはこれが悩みになります。
◆ 女性特有の人間関係に悩む
これは本当に悩みます。
ほぼすべての男性看護師が悩むのではないでしょうか。
とにかく他人の影口があるのが気になります。
言っている女性看護師はあんまり自覚がないのか、またはそうしないと女性社会では生きにくいからしているのかは分かりませんが、男性よりも影口が多いのはどの病院でも同じだと思います。転職した経験からも、多くの記事やサイト、SNSからもそうだと思っています。
対処方法は「自分は絶対に影口は言わない」ことです。
自分がされたら嫌なことはしない、これに尽きます。
◆ 相談できる同性が少ない
これも深刻な悩みです。
男性看護師はただでさえ少ないうえに、シフト制なのでうまく会えないことが多い。
「今相談したいのに・・」と歯がゆい思いをしたこともあるでしょう。
「LINEとかがあるじゃないか」と言われるかもしれませんが、会って相談したいことってあると思います。
たとえ相談したくても、男性看護師が自分と相当歳が離れているとか、全然タイプが違うとか、とにかく困って相談したくても、その相談の内容に合うキャラの男性看護師がいないというか、少ない男性ゆえに相談相手になってほしいタイプがいないこともあります。
でも基本的に、お互い数が少ないゆえに、目に見えない絆がある(と信じてる)はずですから、やさしく対応してくれるはずです。
◆ 営業マンといったビジネスをしている人と比べると、人脈が広がりにくい
ずっと病棟のなかにいるわけですから、まあ仕方がない面があります。
営業マンをしていた私からすると、ちょっと寂しい。。。。
「別にそれを気にしたことはないよ」という看護師さんもいるでしょうけど、なんか人脈の広がりが狭い世界のように感じるのです。
私はインターネットで調べて外部のセミナーや講習会に参加したりして、知り合いを増やしています。
気分転換にもなり勉強にもなるので私はけっこう好きなのですが、人脈作りとなるとそう多くは望めません。
最近はそういうもんだと思っています。
いかがでしたか。
なかなか実際は口出して言えない悩みがあるものです。
毎日いろんなことが病棟で起こりますから、グチの一つも言いたくなるでしょう。
しかしそこはグッとこらえて笑顔とパワーで今日も頑張る男性看護師、とにかくめげずに前を向いて歩きましょう。
女性看護師さんにも悩みはあるでしょうが、今回は男性に限ってのお話でした。
平成28年度末の時点で、男性看護師は看護師全体の7.3%です。
肩身の狭いのは覚悟の上。
まだまだこれからです。がんばろー。
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
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