こんにちは、ピストンです。


看護の世界(介護の世界も)も、どんどん進歩していくべきです。


世の中はものすごいスピードで進んでいます。変化しています。


僕が大学生だったころなんて、今みたいにみんながスマホを持って、LINEでバンバン繋がっている世界を想像すらできませんでした。

スタンプなんてものも誰も想像すらしていませんでした。


ほんの7~8年前までは誰も想像もできなかったことです。


ナースステーションアメリカ.jpg


テレビはすべてデジタル化し、CD,DVDは斜陽になり、電気自転車が各家庭に普及し、地震や豪雨などがあればスマホが鳴り全国民に一斉に知らせられる。テレフォンカードは僕も、周りの人は誰も持っていない。ブラウン管テレビも消えた。鍵はカード化し、決済はスマホ。


こんな時代になるなんて、つい10~15年前までは誰も想像していなかった。



世界は驚異的に進んでいます。二足歩行がやっとだったロボットは、人間ができないような滑らかな動きで階段を駆け上がります。人間に合わせてちゃんと会話ができます。

日本人が勘違いしていることで、アフリカの部落の人やアジアの貧しい国の人はスマホやFacebookをしていないと思っているが、けっこうやっています。


NYマンハッタン.png


アメリカのある病院では全職員がiPhoneを持っていてLINEでつながっています。 救急搬送があるときは、掃除のおばちゃんまでがiPhoneのLINEを見て、急いでオペ室を掃除します。スタッフ間もLINEを見て救急の受け入れ態勢をとります。

もはや誰も電話なんかしていません。


日本の看護や介護の世界はどうでしょうか?


電子カルテ導入?ハンディースキャナー導入?そんなものはもう当たり前。というかもっと進んだ最新機器がどんどん生まれています。

今、この瞬間にも。


僕たちは日々の委員会活動で改善の話や問題点の解決の話などをしていますが、それで僕たちの仕事が楽になっていますか?

なっていないことがほとんどですよね。

逆に「これができていないから、新しくチェックシートを導入して漏れないようにしよう」とか「忘れるのを防ぐために、新しく記入する表を導入しよう」「やる人を決めればいい。新しく係を作ろう」・・・・


どんどん仕事が増えていっています。

毎年、毎年、仕事が増えて、現場はルール、ルール、係、係、チェックシート、だらけです。


その係がちゃんとやっているかをチェックする仕事が増え、チェックシートがきちんとチェックできているかをチェックする仕事が増え、細かなルールを守られているかチェックするチェック係が生まれ・・・ いったいどれだけ仕事が増えていっているのか。


それで現場の人間は本業以外の仕事で、疲弊しまくっています。


もういい加減に目を覚ましていきたいと思います。


考え方が浅すぎなのです。


すぐに「あれができていないから、今度からこのチェックをするようにしよう」と考えてしまうのです。


そんなことをしても、結局負担になるだけです。めんどくさくなるだけです。

だから、最初だけで続かないし、業務負担が重くてスタッフがつぶれていくのです。


ミスを生み出しやすい職場環境になっているとなぜ気付かないのでしょう。


機械やITなどを活用し、そもそも失敗に行かないようにしていくという発想が必要です。


もうちょっと具体的にその発想を言うと、

栄養チューブに着けるチップと注射のシリンジは先端の大きさが違っていて、針や栄養チューブに間違ったものが差せないようになっています。

手術台の電動モーターを動かすリモコンスイッチは、片手では指が届かず操作できません。必ず両手で操作しないと動させないように設計されています。


家にある家電製品やパソコンなども、ボタンを同時に打ったり押したりしても壊れません。変な操作をすることを前提に、やっても大丈夫なように設計されています。

インターネットでショッピングをするときは、個人情報やクレジットカード情報を正しく入力しないと先の画面にめられないようにされています。


どこの誰もが操作しても正しくできるように考えられています。もし間違った操作をしたらその先には進めません。


自動車の工場では、高品質を維持するために、重い部品はリフトを使ったり補助ロボットを使ったりして、従業員が負担にならないように設備投資をしています。


「これしきの重さの部品くらい根性で持たんか!」という発想はありません。

こういう考えは高品質への障害となります。


看護の現場もまだまだ改善(カイゼン)できます。


根性だけでは、もう高品質な看護はできない時代です。

いかに従業員の負担を減らすのかが問われているのです。

そのための設備投資をためらってはいけません。

最終的には患者さんに、そのツケが回ってくるのですから。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。



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