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カンファレンスとは:

会議、協議、という意味です。


医療業界ではある患者の担当スタッフで会議をする「チームカンファレンス」

本人や家族を呼んで担当スタッフと治療やリハビリの進捗状況や今後の段取りなどを話す「(定期)カンファレンス」

病棟で亡くなられた患者の振り返りをして今後のケアに活かす「デスカンファレンス」

など、いろんなカンファレンスがあります。

ここでは本人や家族を呼んで担当スタッフと治療やリハビリの進捗状況や今後の段取りなどを話す「(定期)カンファレンス」のことについてのお話です。


◆ 回復期リハビリテーション病棟では頻繁にカンファレンスを開催している。

病院で働いているとカンファレンスの段取りをしたり、出席して患者や家族と現状を説明したりすることがあります。

カンファレンスの段取りや出席は、その患者の担当看護師がおこなうことが一般的だと思います。なかには相談員(社会福祉士)さんが段取りを組んでくれる病院もあります。


急性期病院ではそれほど頻繁にみんなが集まってカンファレンスをすることはないのですが、回復期リハビリテーション病棟では、頻繁にあります。

基本は月1回の開催をおこなうのですが、病棟にいる患者が全員が月1回の開催をしていると、毎日誰かがカンファレンスをしているような感じになります。

急性期ではそんなにやらなかったし、それでも特に大きな問題はなかったので、回復期でこんなにしょっちゅうカンファレンスをすることに違和感がありました。

「そんなに頻繁に集まらなくても…」

と思ったからです。

急性期病院ではそんなに開かなかったので、その感覚が残っていたのです。

 

そのカンファレンスですが、医師、看護師、リハビリスタッフ、相談員(社会福祉士)等が本人・家族に対して、入院してからどのような治療や関わりをしているのか、本人の現状はどうか、今後の予定、質問などに答えていくということをします。


◆ カンファレンスで話す時は堂々と患者さんのことを言えるようにしましょう。

医師はメモなどを見ずに患者のことをスラスラと話されます。まあ、主治医ですから当然でしょう。

看護師はといえば、多くの看護師はあらかじめ作っておいたメモを読み上げます。

リハスタッフはPT・OT・STと分かれて担当しているのを一人のリハスタッフで話しますので、他の担当リハスタッフのメモを読みます。 リハスタッフはこのように職種が分かれているので、メモの用意もわかります。


しかし、看護師は担当なわけですから、いちいちメモに用意しなくてもわかるのではないかと思ってしまいます。 自分がその日にどうしても出席できないので、代わりの看護師に出席してもらう場合は致し方ないのかもしれませんが、担当が出席するカンファレンスでは、メモを見ずに患者のことを話してもらいたいなあと思います。  


メモを読むと目線がメモのほうに向いて下にいきますし、患者や家族を見ないし、なにより「本当にうちの家族のことをわかっているの?あなた、担当看護師でしょ。」と家族が、不信感とまではいかなくても、いい感じはしないでしょう。  


メモを用意するのは当日に大事なことを抜けたり、うまく話せなかったりするのを防いだりすることが目的なのでしょうが、自分がしゃべるのはたかが数分です。

担当看護師ならばそれくらいのことをメモを用意しなくても、患者のことを話せるようにしておきたいものです。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

初出掲載:2018年10月6日   更新日:2019年11月15日


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