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食べることが難しくなった患者さんに、やわらかい食事を提供するのですが、見た目やおいしさにこだわる食事を提供する人たちがいます。


◆ 兵庫中央病院での試み



神戸新聞の記事から引用です

山形県鶴岡市の料理人、延味(えんみ)克士さん(54)が、味にも見た目にもプロの技を生かした嚥下食を作っているのを、上野さんがNHKのテレビ番組で知った。

すぐに医師の坂下建人さん(50)が連絡を取り、延味さんは「介護施設からの依頼はあるが、病院からは初めて。おいしいものを食べさせたいという病院の熱量がすごかった」と快諾。今回の企画が動き出した。名付けて「フードハピネスプロジェクト」だ。



プロの料理人を病院に呼んで、

本格的な料理で嚥下食をつくろうというプロジェクトです。


その嚥下食は、本格的なものです。延味さんは提供日の前日から三田市内に入り、レンタルキッチンで仕込みを進めた。
当日も午前8時から調理を始め、午後3時過ぎまで作り続けた。
だし一つとっても、昆布を60度で2時間煮出すなど、すべての工程に手間暇を惜しまない。
完成した料理は、どれも知恵や工夫、技術が詰まっていた。

すしのうなぎはだしを合わせてミキサーにかけ、フライパンで焼いてから冷やした。
マグロやサーモンは包丁でたたいて細かくし、ネタによってゲル化剤の量を調節してぎりぎりの硬さを維持。形を整え、おかゆ程度の柔らかさのシャリとともに握った。


揚げ浸しの天ぷらは、一度すり下ろしてから固めたタケノコや、すり身に山芋と卵白、昆布だしを合わせ、蒸してから形を整えたハモなど。
どれも食材の風味を残したまま、口の中で簡単にほぐれる一品に仕上がった。

ハンバーグは、焼いてからミキサーで砕き、コンソメスープを加えて伸ばした。
ラップで成形した後、バーナーで表面に焦げ目をつけるなど見栄えにもこだわる。
ニンジンやインゲン、クレソンも添え、彩り豊かな洋食に仕立て上げた。



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写真:神戸新聞より


これはすごいですね!嚥下食ですよ。

まさに本格的な料理ですね。


記事によりますと、こうした食事会に参加して食べた患者さんからは大絶賛だったとのことです。


◆ 新たな楽しみの創造



嚥下食ってけっこういろんな種類がありまして、

ドロドロのペースト状のものから、形はちゃんとした食材ですが噛むとめっちゃやわらかいものまで、種類があります。


患者さんの嚥下能力の程度によって、食事形態を変えていくのが医療のやり方です。


なので、料理の見た目を残したいのなら、形が崩れないギリギリのやわらかさが求められます。

歯茎だけでつぶせられる程度といえばわかりやすいでしょう。

いくら味がめっちゃおいしくても、見た目がどろどろのペースト状だとちょっとねぇ。


でもさすがプロの料理人ですね。

見た目も味も妥協しません。


こうした本格的な料理で嚥下食って、広まるといいですね。




それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。




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