点滴のルートキープがうまい人は、自分なら成功することができる血管を見つけるのがうまい人である。採血がうまいのも同じ。
— ふるたによしひさ@看護師×医療Webメディア (@yoshihisanurse) August 17, 2022
看護師にとって採血がうまいとか、点滴のルートキープがうまいというのは、一つの評価として周りの看護師たちから一目置かれます。
そう!血管に針をちゃんと入れる看護師は、看護師界では称賛に値します。
でもそういう上手い人ってどうやっているの?
◆ 血管を見つけるのが上手い
結論!成功するであろう血管を見つけるのが上手いのです。
これは断言できます。
「だいたいこのへんだろう…」と、適当に針を刺しても成功しません。
「血管がわからないけど、今までの経験上このへんに血管があるはず…」と、だいたいの勘で針を刺しても成功しません。
採血や点滴のルートキープが上手い人は、自分が成功できるであろう血管を発見する能力が長けているのです。
自分の能力で成功するであろう血管を見つけることが上手いからこそ、実際に成功するのです。
◆ こういう血管は避けよう
失敗する人のやりがちなことはこれ。
①本当に血管かどうか不安な血管らしきものに刺す。
②はっきり血管が浮き出ていない血管を選んでいる。
③針の先端を傾けすぎ。
とにかく怪しい不安な血管は避けましょう。
自信のない血管を選んでも、結局失敗します。
では、どういう血管を選べば成功率が上がるのでしょうか。
◆ できるだけ真っ直ぐな血管を選ぶ
刺す針の長さ分が入る血管を選びましょう。
できるだけ真っ直ぐな血管です。
くねくねしている血管は、たとえ太くてしっかりしていようともお勧めしません。
ただし、入れる針の長さ分はちゃんと入る直線があれば、その直線のところに刺しましょう。
◆ もっとも浮き出ている血管を選択する
どれもこれも明らかにプクっと膨らんでいない血管ばかりのときはどうしたらいいでしょうか?
その場合は、その中で最も太い血管を選択しましょう。
血管のふくらみがどれもあきらかでない場合は、その中でもっともふくらんでいる血管を選択しましょう。
①もっとも太い血管を選択
②もっともふくらんでいる血管を選択
どの血管もはっきりしないけど、一番マシな血管を選びましょう。
◆ 正中付近に血管を選ぶ
特に点滴のルートキープが難しい場合、正中付近の血管を選択するという方法があります。
正中とは、腕の肘の内側の腕がまがるところです。
よく採血で選ばれるところです。
採血の場合は針を入れっぱなしにしませんから、腕が曲がるところ(正中)に針を刺してもかまいません。
必要な血液を採取できれば、すぐに針を抜きますので問題ありません。
点滴のルートキープの場合は、針を入れっぱなしにしますので、腕が曲がるような関節のところにいれると血管が破れやすく、また、腕を曲げたときに血管も曲がりますので、点滴液がうまく落ちなかったりします。
なので、採血とちがって点滴の場合は正中を避ける傾向があります。
ところが、正中にはいい血管があります。
ぜひとも正中の血管でルートキープしたいところです。
でも正中は、腕を曲げられてしまうとダメになってしまいます。
そこで、正中の少し下側を選ぶという手があります。
正中より少しずらして、腕を曲げても入れてある針は曲がらないところ。
テクニックとしては、針の先端だけ正中近くの太い血管に入れる、ということです。
針の長さを計算にいれて、ちょうど正中近くの太い血管に先端が入るようなイメージです。
正中には入っていないけど、正中近くの太い血管に針の先端だけ入っている。
これは上手くならないと成功しませんが、これができるようになればしめたものです。
◆ 上腕二頭筋付近を選ぶ
手から肘までのところでいい血管がなければ、上腕を見ましょう。
上腕二頭筋付近に、いい血管があることがあります。
ここは比較的まっすぐな血管がありますので、もしここにいい血管があればターゲットにしましょう。
◆ まとめ
採血にしても、点滴のルートキープにしても、いい血管を見つけることが最大のコツです。
当てずっぽうは絶対にダメ。
そもそも成功しません。
なので、普段から自分の指先を研ぎ澄ませて、微妙な血管の感覚を感知できるようにしましょう。
私も新人看護師のときは、本当に血管に針が入らなくても自分で自分が嫌になったものです。
それもこれも、血管選びが下手だったと思います。
血管を見つけることが上手くなってからは飛躍的に成功するようになりました。
やはり経験数はものを言いますね。
経験をすればするほど、「自分ならいける!」という血管は増えてきます。
あきらめずに自分の指先感覚を研ぎ澄ませて、場数を増やしていきましょう。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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入院中に看護学生の実習に引率に来ていた先生の話だと針を刺すのは男子学士絵の方が上手な子が多いといっていました(思いっきり通いとか?思いっきりだけで打たれてもこまるけど)
うちの叔母も看護師時代に注射をさせるとほぼ無痛で患者が並んだという伝説を持っていますが本人は全然そうしたコツとかなかったといっています(これも一種のGIFT?)
青い森のヨッチン さん>>
上手い人はなぜうまいのか?
これは本人にもきっとわからないのでしょう。
コツは手が覚えているのでしょうね。