当院で発生しているコロナ患者さんは、皆さん高齢ですが軽快してきています。

症状は、「発熱」と「喉の痛み」が多いです。


◆ 主な症状は「発熱とのど痛」



今回のBA.5オミクロンに感染した人を観察しますと、発熱とのど痛の人が非常に多いです。

遭遇くる頻度は少ないですが、たまに「発熱なし」の人がいます。

濃厚接触者としてPCR検査をすると「陽性」の人です。


あと、喉が痛いというのは主たる症状のひとつなのですが、「しゃがれ声」「かすれた声」の人がいました。

なので、普段会話をしている声とは違う…「あれ？声がかすんでいる…？」という人は要注意です。

実際にこういう症状の人がいますので、声に要注意です。


発熱がない人もいますが、多くは発熱がある印象です。

それ以外の症状は、喉痛い、咳がでる、頭痛、しゃがれ声が多い印象です。


◆ 多くは数日で症状がおさまる



今回のBA.5患者さんを観察すると、多くは4～6日ぐらいで発熱はおさまり、症状も軽くなっています。

ただし、人によっては「咳が続く」「喉の痛みがなんとなくまだある」といったように、じわーっとゆるく続く症状もあるようです。



当院の医療従事者で感染後に職場復帰した人の話を聞きますと、

「味覚異常が続いている」

という人がいます。


感染してかれこれ3週間ほど経ちますが、味がよくわからないという症状が継続しているそうです。

初期のコロナでも味覚異常は指摘されていましたが、BA.5でもあります。

味覚異常は数か月から年単位で正常に戻っていくと言われていますが、な、長いですね…。

早く正常に戻ってくれたらいいのですが。


◆ 感染症の基本はかからないこと



いくら風邪のような症状とはいえ、感染症はかからないのが一番です。

「あ、風邪だったらかかってもいいよ」という人はいないでしょう。

風邪でも嫌ですよね。


コロナのいやらしいところは、「後遺症がある」ことです。

幸いなことに重症化することは少なくなってきました。

しかし、一定数「後遺症が残る」のが困った問題です。






小児ではコロナ感染後に1型糖尿病になる子がいるとのことです。

大人では味覚障害や倦怠感がずっと残る人や関節痛がずっと残る人がいます。

いずれも生活の質を大きく落とすことになります。

ただの風邪ならこんなことはないので、コロナの厄介なところです。



それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。


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