コロナレッドゾーンで働くのはとてもしんどい。身をもって実感するが、「自分は感染するんじゃないだろうか」と不安になるぐらいガッツリ陽性患者と関わる。しかも通常より少ない看護師人数でだ。だから病院はオミクロンであっても危険手当をしっかりと出してほしい。 https://t.co/vlsnPaSHUh
— ふるたによしひさ@看護師×医療Webメディア (@yoshihisanurse) March 14, 2022
ボクが勤務する京都の回復期リハビリテーション病院で、2022年1月~2月にかけて、新型コロナコロナ(オミクロン)によるクラスターが発生しました。
回復期リハビリテーション病棟が、コロナ病棟に一気に変わってしまいました。
けっこう大変でしたが、こういう時の看護師の賃金って割り増しでもらえるの?
◆ 【新型コロナと看護師】コロナレッドゾーン対応の危険手当っていくら?
ボクが勤務する回復期リハビリテーション病院の場合、
コロナレッドゾーン対応をした日×3,000円でした。
コロナレッドゾーン対応とは、PPE対応をした日で換算します。
PPEはN95マスク、ゴーグル、手袋、感染防御ガウンなど、全身を完全防御したスタイルです。
陽性患者がいる病室で処置や看護をするので、看護師たちはPPEを着て対応します。
病棟内にレッドゾーン病室がある限り、勤務した日を一日として、3,000円/日になります。
PPEを着た回数や、レッドゾーン部屋に入った回数、受け持ち患者数は関係ありません。
当院の場合、コロナ危険手当の金額は、3,000円/日ということに決まりました。
合計で10日レッドゾーンだと、30,000円ということになります。
これは他の病院と比べて高いのでしょうか、低いのでしょうか。
◆ SNSでは2,000円/日という職場もある
うちでは、1日2千円…。゚(゚´ω`゚)゚。
— みぃー (@mottiri67) March 15, 2022
ボクのツイートにみぃさんという方からコメントが届きました。
みぃさんの職場では2,000円/日だそうです。
2,000円/日ってどうなんでしょうか?
他のところもだいたい2,000円/日が多いようです。
看護師さんの過酷な労働環境も話題に。
— 野口 陽 Yoh Noguchi (@ngcyh) May 25, 2021
コロナ患者の対応にあたる若い看護師さん。
「危険手当は、非常勤なので1回2千円ぐらい」と。
防護着姿で8時間働いてそれだけ? と、他の現場で働く看護師さんが驚く。 https://t.co/Z5wdRjxS7h
ということは、当院の3,000円/日はまだ良いほうなのか…。
1日7時間も8時間も、陽性患者部屋に入って奮闘している看護師の危険手当が2,000円。
時給じゃないですよ。
日給ですよ。
テレビで見たあの完全防護服の看護師たちの危険手当は2,000円~3,000円/日です。
実際に働いている現役の看護師であるボクが言うので間違いありません。
看護師の危険手当ってこんなもんなんです。
なかには「危険手当ゼロ」の職場もあるんですから。
看護師ってどれだけ軽く扱われているんでしょうか。
◆ 濃厚接触者で休んだら給料6割になる
今回のクラスター発生で、多くの看護師たちが「濃厚接触者」となり、自宅待機となりました。
このときの給料ってどうなるの?
当院では、「6割支給」でした。
じゃあ、コロナ陽性になって療養で休んだ場合はどうなるの?
当院では、「ゼロ支給」でした。
これは労働基準法第26条の規定によるもので、
「使用者の責に帰すべき事由による休業の場合には、使用者は、正規・非正規を問わず、休業させたすべての労働者に対して休業期間中の休業手当(平均賃金の100分の60以上)を支払わなくてはならない。
この条文により支払いを決定している企業は多いです。
危険を冒してレッドゾーンで勤務して自分がかかったら、休んだ分の給料はゼロです。
もちろん労災や傷病手当の対象になるので、申請して通ればお金はもらえるでしょう。
個別に保険に入っている人は、その保険を使うことができるでしょう。
◆ 勤務しても、休んでも、どっちも大変
でもなんか、納得できないですよ。
きついシフトで、リスクをとりながら夜勤もして、
陽性部屋に何時間もこもって、
いざ自分がかかったら給料が減る。
自宅療養や自宅待機になれば経済的に苦しくなる。
かからなくても2,000円~3,000円/日のプラスαしかない。
かからなくて勤務した看護師は、超ハードなシフトで身を削ります。
多くの看護師が濃厚接触者になり休んでいるからです。
「これなら私もコロナにかかって休みたい」
「濃厚接触者になって休みたい」
身も心も消耗してしまった現場の看護師たちのリアルな声です。
「とにかくきつい…。お願いだから休ませて…」
PPEを着てレッドゾーンの中で昼夜を問わず働くのって、想像以上にきついことです。
◆ まとめ:コロナ危険手当の増額を希望します
フル感染防御の姿で現場に立っている看護師たちは、かなりきつい状況に置かれています。
いくら感染防御服を着ているといっても、相手は目に見えない細菌よりも小さなウイルスです。
自分も感染するリスクは高い。
しかし、看護師の危険手当は2,000円~3,000円/日です。
ゼロの職場もあります。
なんとか増額できないものでしょうか。
我われは看護師ですからやりますよ。
給料がどうのこうのと言う前に、目の前に患者がいたらやりますよ。
誰が陽性患者のケアを、処置を、看護をするのでしょうか。
目の前に「ゲホゲホ」と咳きこんでコロナウイルスを撒き散らかしている患者のケアをできますか?
いくら防御服を身に付けているといっても、宇宙服じゃないので絶対にすき間はあるんです。
できますか?ウイルスの空間の中に、一日7時間も、8時間も、夜もずっと。
医療従事者という使命感で働いているといっても過言ではありません。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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仕事で高いところに登ったり、有毒ガスの危険がある現場に行くこともあるのですが、危険手当は¥300です…
mau さん>>
それは「無い」に等しいですね(◎_◎;)
もっと従業員を大切にしてほしいですよね。