記事によると脳内出血の患者で、術後、鼻出血が止まらず喉の中で血腫ができ、それが窒息の原因になった。
— ふるたによしひさ@看護師×医療Webメディア (@yoshihisanurse) March 9, 2022
窒息はあっという間に死に至る。もちろんモニター監視をしていたであろうが、最悪のことを予想して対応することが求められる。https://t.co/5NQkXjBNbs
2016年1月、男性が脳内出血で京都の医仁会武田総合病院に入院し手術を受けたが、その後術後まもなく急性呼吸不全で死亡しました。
◆ 【医療事故】医仁会武田総合病院で賠償判決
京都新聞の記事によりますと、
遺族らは、鼻からの出血が続いて喉で血腫になって気道をふさいだとし、当直医には気道閉塞(へいそく)を予見することができたと主張。
病院側は、呼吸不全の一次的原因は慢性リンパ性白血病で気道閉塞は予見できず、気管挿管しても救命できたか不明だと反論していた。
判決は、「気管挿管をしていれば死亡しなかったと認められる」としました。
病院側が負けました。
鼻からの出血が止まらず、喉のなかで血腫になり、それが気道をふさいで窒息。
とても怖いことですが、
窒息はあっという間に死に至ります。
モニター監視をしていたのでしょうけれど、お亡くなりになったのはとても残念です。
◆ 窒息しそうになったらおこなうべき処置は?
痰や血腫などで窒息しそうになったらやるべき処置は
①気管挿管
②エアウェイ挿入
③気管切開
④とにかくこまめに吸引する
①から④に順番はありません。
気管挿管は確実に気道確保ができます。
なので、これをすれば窒息はないです。
ただし、挿管される本人は苦痛ですので、通常は鎮静剤を投与して意識をなくします。
挿管されている間は会話が不可能になります。
たとえ意識があっても声帯が機能しなくなりますので、しゃべれません。
②エアウェイは、鼻の穴にやわらかいチューブを挿入します。
だいたい15センチ前後ぐらいのやわらかいチューブです。
これは鼻が詰まるのを防ぎますが、気道までとどきませんので、気道確保はできません。
③気管切開は、喉に外から穴をあけます。
喉にぽっかり穴があいている状態にします。
そこへカニューレを入れて穴を確保しつつ、外と気道との空気の通り道を作ります。
これはけっこうやっている処置で、回復期リハビリテーション病棟にもいらっしゃいます。
ただし、カニューレが詰まるとたちまち窒息します。
なので、痰の吸引やカニューレの掃除が大切です。
④とにかくこまめに吸引、まずはこれを選択します。
吸引しても追いつかない、または、ちょっと目を離したらたちまち窒息しそうなときは、
①から③を選択することが多いです。
本当に痰などで窒息する人がいます。
通常でしたら、そんなことあるの?と思うかもしれませんが、
本当に死亡することがあります。
喉の奥は見えませんので、とても怖いです。
◆ 考えられる最悪を想定しておく
術後に状態が不安定になる患者はいるので、
モニター監視をしたり、こまめに観察をおこなったりします。
状態の変化にいち早く気付くことが大切です。
ですが、窒息はあっという間に死亡します。
救命器材を用意している間に死亡するぐらい、あっという間です。
そう考えると、窒息することを前提に処置をしておくべきだったのでし
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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