岡崎信太郎さん、弁理士。小脳出血を発症体や生活がどう変わったのか、患者でなければ語れない非常に貴重な話です。
— ふるたによしひさ@教育系看護師YouTuber&ブロガー&ライバー (@yoshihisanurse) December 10, 2021
医療従事者もぜひ知っておいて欲しいです。
「前兆がない」脳卒中を経験した64歳の男性が語る「死より過酷」なリアル体験 https://t.co/PiKj8voUyn @shujoprimeより
週刊女性PRIMEの記事です。
東京在住の弁理士、岡崎信太朗さん(64歳)の体験談の記事があります。
2018年、58歳のときに小脳出血を発症しました。
詳しい記事の内容は上記ツイートリンク先でお願いします。
この記事には実際に脳卒中になるとどんな変化が体と生活に起きるのかがよく分かります。
今回は上記記事を参考に、脳卒中後の変化についてです。
◆ 小脳出血で運動や言葉が思うように動かなくなる
脳は大脳、小脳、脳幹などいくつかのパーツが合わさって構成されています。
一番大きなのが大脳、次に大きいのが小脳です。
小脳は主に運動機能をつかさどっています。
小脳にダメージがあると、体のあちこちに運動障がい、バランス障がいが生じます。
手足が思うように動かせない、動くけどカクカクヨタヨタして見ていて危なっかしい。
麻痺で動かないのと違う運動障がいです。
物をつかもうとして手を伸ばしても、カクカクブルブルと大きく震えて上手くつかめません。
麻痺で動きにくいけど、動いたとしても大きく揺れるというか震えるというか、スムーズに動けません。
そう、スムーズに動けないのです。
小脳は運動機能をつかさどりますが、「スムーズに動く」という機能もあります。
小脳梗塞や小脳出血をおこすと、バランスを失い、スムーズに動けなくなります。
これを「失調」といいます。
また言語障がいがでることもあります。
たとえばパソコンのキーボードを打とうとしても、手がじっとせず、大きく振れるので上手くキーが打てません。
個人差はありますが、リハビリをしてもこうした「バランスを失って、スムーズに動けない」症状は残ることが多いです。
◆ 仕事は?収入は?
これまで何人もの働き盛りの人の小脳出血をみてきました。
高齢ならまだしも、とは言いたくないのですが、
働き盛りで小脳出血をおこすと、もう従来の仕事ができなくなるケースがほとんどでした。
まだ子どもが高校生なのに、
まだ家のローンがあるのに、
まだこれからなのに、
体がカクカクして思うように動けず、働けなくなる患者をみてきました。
上記ツイートリンク先の岡崎信太朗さんも小脳出血を発症したときは58歳と働き盛りでした。
岡崎信太朗さんは
「収入が(発症した)その日から途絶えた」
と、ものすごい不安になったそうです。
小脳出血に限ったことではありませんが、働き盛りで脳卒中を発症すると今までの仕事ができなくなるケースがあります。
すると、その日から収入が途絶えることになります。
麻痺や失語などで再就職が難しいこともよくあります。
入院費もバカになりません。
これから一生続く薬代やリハビリ代もかかります。
個人差はありますが、こうした費用は頭を悩ませます。
◆若い人ほど途方に暮れやすい
とりわけまだ子どもが独立していない人や事業主などは困り果てます。
店を閉めるべきなのか、閉めても次はどうするか。
介護が必要な場合、実家で家族が介護できるのか。
私たち医療現場の人間も今後のことを考えますが、どうしても選択肢が限られます。
若い人が脳卒中で倒れた時、国からの支援は不十分です。
発症した本人もそうですが、家族も気の毒でなりません。
今までの生活スタイルがガラッと変わってしまうことがあります。
小脳は意識とは別の器官ですので、意識は保っていることが多いです。
自分でちゃんと考えて分かっているだけにつらいことです。
見た目は普通でも、手足を動かしたり、しゃべったりすると健常者とあきらかに違います。
頭はしっかりしているのに、それだけで「何もできない人」とレッテルを貼られてしまうことがあります。
たしかに「失調」というスムーズに動けない症状はありますが、本人にとってはつらくて悔しいことです。
◆ まとめ
小脳は運動機能をつかさどるところです。
小脳梗塞や小脳出血を起こすと、スムーズな動きができなくなります。
これを「失調」といいます。
意識とは別の器官なので、小脳出血をおこしても意識はしっかりしていることが多いです。
しかし、今までの手足の動きができなくなりますので、失業したり介護が必要になったりと生活に与えるインパクトは大きいです。
国からの支援は不十分です。
まだローンが残っている人、子どもがいる人などこれからお金がかかるという人は、本当に大変です。
「失調」はずっと残ることが多いので、継続したリハビリが必要です。
脳卒中予防は血圧管理が大事です。
普段から高血圧の人は早めに治療を受けて、血圧を適正値にしておきましょう。
酒やタバコも危険因子です。
何度もいいますが、高血圧は絶対に放置してはいけません。
血管を守るために
リハビリのコツを学びましょう
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低血圧も。
nikkiさん>>
低血圧ではめまいやふらつきやだるさなどが出ますので、
それはそれでつらいですね。
高血圧は怖いですね。私は異常に低く上が100に届かないことは多いですが。
安心?
yosuke-oさん>>
血圧は120~80の間であれば正常です。
なので普段が90とか85とか少し低くても、本人がそれに慣れているならそれでいいです。
普段の血圧が90前後の人は大勢いらっしゃいます。
120~80の間で特に困っていなければ問題ないと思います。
脳卒中は高血圧が危険因子です。
これは高血圧だと脳卒中になるリスクがあるということです。
リスクがある、ということですので、必ずなるということでもありませんし、
低血圧だと脳卒中にならないという意味でもありません。
現実として、高血圧のままでも脳卒中を発症せずに一生を終える人も大勢います。
逆に、まったく高血圧でなかったのに脳卒中を発症する人もいます。
ボクは現場で脳卒中患者を多くみていますが、教科書どおりにいかないのが病気の難しいところです。
高血圧はあくまでも「リスクが高まる」ということですので、
高血圧は避けた方が絶対にいいです。
高血圧は脳卒中以外にも動脈硬化や心疾患も引き起こしますから。
低血圧では高血圧によって引き起こされる病気のリスクは低いでしょうが、
「脳卒中は回避できる」というのではなく、
あくまでも「リスクが低い」ということをご理解くださいませ。