「経済の話をしようか②」は、国は赤字でいいという話です。
これって、いままでの常識からは考えられないことですね。
◆ 国は借金だらけって?上等上等
国と家庭の財務はまったく違いますので、一旦頭を真っ白にしましょう。
家計と同じ発想で国の財政を考えてはいけません。
お金は、無から貸借関係で生まれると昨日の記事に書きました。
国債も同じです。
誰かの負債は、誰かの資産。
誰かの赤字は、誰かの黒字。
国債は、貨幣発行です。
貨幣を新しく発行すると、世の中にお金が増えます。
公務員の給料とか公共事業などは国債発行をして国民に配ります。
そのぶんの貨幣が世の中に周ります。
国債発行をすると、国民の資産が増えます。
去年国民一人に10万円の支給がありましたが、あれは全額国債です。
国債発行をすれば、国民の資産が増える…、実際増えましたよね。
約13兆円の国債発行をしたら、その分のお金が世の中に来ました。
13兆円は国の赤字です、でも13兆円の資産が国民に生まれました。
国は赤字であるべであり、絶対に黒字になってはいけません。
赤字でいいんです。そして赤字を拡大していくこと。そのほうが国民が幸せなのです。
図:財務省国債残高
この図は財務省の国債発行残高です。
すごい額ですよね。
いったいどこまで増えるんだよー!
答えはずっと「増え続ける」です。
増えていいんです。
財政破綻しませんから。
というか、いつになったら財政破綻するんだよー!(しません)
◆ 国債が増えると、国民の資産も増える
国債発行は、貨幣発行ですから当然です。
国債発行して政府の債務が増えると、国民の資産も増えています。
政府の負債が増えると、国民の資産も増えていますね。
誰かの負債は、誰かの資産。
政府の負債は、国民の資産。
国債発行は、貨幣発行です。
なのでデフレでは世の中のお金が少なくて、お金の流れがくすぶっています。
財政支出を積極的におこなわないと、いつまで経ってもデフレを脱却できませんね。
◆ 国債は日本銀行が買い取ればチャラになる
これは以前の記事にも書きました。
国債は、日本銀行が買い取ればチャラになります。
ほんとうに消滅します。
現在、国債の約45%が日本銀行が持っています。
これは実質「ない」ものと考えてOK。
さらに、通貨発行権を持つ政府が、日本円建ての国債の債務不履行になることは絶対にありません。
MMT(現代貨幣理論)は、国債発行は脅威ではないとしています。
理論的には、国債発行は無限にできます。貨幣発行だからです。
ただし、インフレ率だけを気にしながら発行していればよい。
インフレ率がだいたい2~4%ぐらいならまったく問題なし。
インフレ率の制限は受けますが、それを気にしていれば、国債発行は問題ありません。
なぜなら、自国通貨建て国債で債務不履行はありえないからです。
だから財務省の矢野事務次官の「このままだと財政破綻する」という論文はまっかな嘘なのです。
財務省自身が公式ホームページで「財政破綻しない」と書いています。
「日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルト(債務不履行)は考えられない」
財務省が公式にこう述べています。
今もこの瞬間も書いてありますのでぜひ見てください。
矢野事務次官さん、どうやったら財政破綻するんですか?
自分が所属している財務省の公式見解で「財政破綻しない」と公表しているんですよ。
◆ 天動説から地動説へ
いままでは学校でも、テレビも、新聞も、議員も、著名な経済学者も、
みんな「このままだと財政破綻するー!!」と言っていました。
ボクもそういう教育を受けてきました。
しかし、すべては嘘でした。
かつて、「天が回っているのではなく、地球が回ってる」と言ったガリレオは、当時異端でした。
当時の主流は天動説でした。
しかし、主流派が間違えるということはあるのです。
「このままだと財政破綻する」という天動説から、
「自国通貨建て国債で財政破綻はありえない」という地動説へ。
お金は、無から貸借関係で生まれる。
銀行は、通帳に数字を記入するだけでお金を生むことができる。
お金は貸借関係で成り立っているので、貸借関係がなくなるとお金もなくなる。
国債は日本銀行が買い取ればチャラになる。
自国通貨建て国債で債務不履行はありえない。
国債発行は脅威ではない。
国債発行はインフレ率の制限のみを受ける(発行額は問題ではない)。
いままでの主流派経済学では否定されていたことが、実は事実でした。
天動説から地動説へ世の中全体が変わるまで、すごい時間がかかりました。
MMT(現代貨幣理論)はまさに、生まれたばかりの理論です。
日本には2019年ごろにアメリカから入ってきた理論です。
まだまだ信じられない人は多いのは承知しています。
しかしどんなに信じられなくても地球のほうが回っているように、
新しい貨幣観(MMT)は現実にこの世でおこっていることですので、否定しようがありません。
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
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ありがとうございます。
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財政破綻の定義が「借金が返せなくなる」とするならば、日銀がお札を擦りまくれば円での借金が返せなくなることはありません。
ただ、極端に円紙幣の流通量が増加すれば円の価値が下がり、輸入物価を通じてインフレが亢進します。
食料とエネルギーが自給できない国で輸入物価が上昇することは国民生活を圧迫します。
renbajinharuhi さん>>
いいご指摘です。ありがとうございます。
MMTの話をすると、必ず「お金を擦りすぎるとインフレになるー」という指摘を受けます。
これはもうお決まりの指摘でして、
MMTは、記事のなかにも書きましたように、
「国債発行は、インフレ率の制限を受ける」ということです。
MMTは、無限に、計画性なく、貨幣を刷ってもいいということは一言も言っていないんですね。
記事のなかにも書きましたように、
インフレ率を気にしながら国債発行をしていきましょうという理論です。
なので、国債の「発行数」で制限を受けるのではなく、「インフレ率」の制限を受ける。
逆にいいますと、インフレ率さえだいたい2~4%で収まっていれば、国債発行はなにも問題ないという理論です。
しかもハイパーインフレーションにはなりません。
財務省が公式発表で、「ハイパーインフレーションはない」と公表しています。
第一次世界大戦後のドイツや戦後日本のインフレのことを必ず指摘する人がいますが、あれは戦争で供給能力が破壊されて需要を満たせなかったからです。
現在はそのようなことはありませんので、当時と状況は全く違いますね。
今の日本はインフレ率はほぼゼロです。
なので、財務省は公式見解として「ハイパーインフレーションはない」と公表しています。