平時は赤字の病院でもそれは供給能力に余裕があるということで、コロナ禍のような緊急時にこそ、その力を発揮する。平時は赤字でも耐えられるように病院をなるべく国立化していく。常に満床を目指さないと経営が成り立たない仕組みだと、緊急時は国民を救えない。平時の空床は緊急時の体力。
— ふるたによしひさ@教育系看護師YouTuber&ブロガー&ライバー (@yoshihisanurse) October 2, 2021
コロナでよく分かったのは、平時は空きベッドがあって病院が赤字でも、パンデミックになると患者を受け入れる余力がある救世主になるということです。
◆ 平時に余力があるのは、いざという時に役に立つ
病院はベッドをいかに満床にするかが経営の肝になります。
空きベッドがいっぱいあれば、「それはまずい」ということです。
病院はベッドを埋めるように常に努力をしています。
しかし、今回のコロナパンデミックでわかったことは、
平時はベッドが空いていて赤字でも、いざ緊急事態となれば、それは供給能力に余力があるということになります。
保健所もそうです。
政府は保健所の数を約6割も削減してきました。
保健所の数は昔に比べてほんとうに減りました。
そのおかげで、こうしたパンデミックになると、たちまちパンクしました。
これは皆さんもご存知のとおりです。
平時は「ヒマそうだなあ」と思われていた保健所ですが、
それは緊急時では体力に変化し、対応に余力があるということです。
コロナで保健所はパンクしましたが、もし6割削減をしていなければ、もっと細やかな対応ができたでしょう。
◆ 平時は赤字でも、いざという時に国民を守れる事業には国が財政支援を
国立病院は国立病院機構となって、独立行政法人化しました。
従来の国立病院とは違って、一応経営を重視しなければならなくなりました。
空きベッドがいっぱいあると赤字になるので、民間病院と同じように、ベッドを埋めるように努力するようになりました。
満床、満床がいいことなのです。
ところが、今回のコロナパンデミックであきらかになったように、病床数が世界一多い日本で入院できないということが起こりました。
常に満床になるように調整していたので、パンデミックになると、たちまちベッド供給量に余力がなかったのです。
平時は赤字を出さないように満床にするように努力するのは、イイと思います。
しかし、これでは緊急時に患者を受け入れる余力がないということです。
平時は赤字でも耐えられるように、いざという時に備えることが大事なんだということがわかりました。
ベッドの供給が追い付かなかった。
さらに、マスクやガウンや人工呼吸器などの供給が追い付かなかった。
国民の命を守る事業なのに、余力がなかったのです。
海外製造に依存していた、ということもあります。
平時は「もったいない」「ヒマだ」でも、それはいざという時は体力になります。
民間ではなかなか難しいですよね。
なので、こうした「いざという時」に備える、平時は赤字になることは国が財政支出をするべきだなあと思います。
「赤字になるけど、国民を守るとても大事なこと」には、国がしっかりお金を出すこと。
これが本当に大事だなあと、コロナでよくわかりました。
◆ 緊縮財政は転換し、国はもっと財政支出を
96年の消費税導入から、国はますます緊縮財政をすすめています。
「プライマリーバランスの黒字化目標」をかかげ、国の赤字を縮小しようとしています。
国債を発行しないようにして、税収だけで国を運営していこうというわけです。
プライマリーバランス黒字化は、国債発行をしないようにするということ。
これでは国民にお金が回らず、国民を守る事業もできず、みんなが不幸になります。
国が財政支出をしっかりしないと、国民が不幸せになります。
「赤字国債が1200兆円もあるんだぞー!!」「財政赤字がすごいんだぞー!!」
将来世代に赤字を先延ばしにするのか、子孫にツケを払わせるのか、と言われます。
これらは、すべて間違い。
自国建て通過で国債発行をしている国は、財政破綻しません。
誰かの負債は、誰かの資産。
誰かの赤字は、誰かの黒字。
誰かの支出は、誰かの収支。
国の赤字は? そう、国民の黒字。
国の負債は? そう、国民の資産。
だから、国は赤字でいいんです。国が黒字になったら国民が赤字になります。
国債は日銀が買い取ったらチャラになるので、インフレ率だけを気にしていれば、全然OK。
国債とは「貨幣発行」なので、いいことなのです。国民のためになるのです。
デフレ下の日本を救うのは大規模な財政支出だ。
— ふるたによしひさ@教育系看護師YouTuber&ブロガー&ライバー (@yoshihisanurse) October 3, 2021
財政破綻はありえないのだから、国は国債発行をして国民を豊かにして欲しい。政府の赤字は国民の黒字。国民もこれを理解しよう。
相当大規模な補正予算、衆院選直後に編成=甘利自民幹事長 | Article [AMP] | Reuters https://t.co/Z24s1MQzrn
というわけで、高市早苗政調会長は今回の総裁選で、「インフレ率2%達成までプライマリーバランスの凍結する」と言ってくれました。
ほんとうによく勉強されている、すばらしい議員さんだと思いました。
国は国債発行を渋ってはいけません。
国民を幸せにするために、国は赤字でいいんです。なんの問題もありません。
ぜひ、国は必要な財政支出をお願いします。
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
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コロナ禍が去ってもこの問題意識が低下しないことを祈るばかりです。
パンデミック対応なんて頭になかった病院行政はまた以前のような抑制に舵を切らないで欲しいですね
天とは何て平等なんでしょう。
青い森のヨッチンさん>>
平時の余裕は「ムダ」と言われやすいです。
しかしそれはいざという時の「余力」です。
今回のパンデミックでよく分かりました。
PopLifeさん>>
多くの人が貨幣観を間違えています。
家庭の収支と政府の収支を同じように考えています。
家庭と政府とではお金の扱いは全く違います。
政府は貨幣発行ができるので、必要なところは税収を気にせずお金を出すことができます。
政府はしっかりお金を出して国民を守ってほしいですね。