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脳卒中は、突然やってきます。

いきなり症状が現れるのが通常です。

しかも脳卒中の治療は時間が勝負です。

急いで病院に行くのが理想です。


「でも脳卒中かどうかなんてわからない…」

と思う方がほとんどでしょう。

これが脳卒中なのかを見極める方法があります。

それが「ACT FAST」(アクトファスト)です。


◆ 3つの症状をみてください



ACT FASTのFASTは、それぞれのスペルに意味があります。

F=FACE(顔)

A=Arm(腕)

S=Speech(しゃべり)

T=Time(発症時間)


FACE(顔)は、特に口がゆがんでいたり、口からご飯がこぼれまくっていたりと、普段と違う状態になったら要注意です。

「顔がゆがむ」と言いますが、本当にそういう状態になります。

「イーっと言ってみて」と相手に言わせてみて、口の片方が動かなかったり垂れている。

または、「笑ってみて」と相手に笑顔を作らせて、普段のように笑えないのなら急いで119番です。


A=Arm(腕)は、両手を上にして前へならえのポーズをとります。

10秒間、両腕をまっすぐ伸ばしたまま保持してもらいます。

もし麻痺が生じていたらその腕が落ちるはずです。

その場合は急いで119番です。


S=Speech(しゃべり)は、まったくしゃべれなくなったり、呂律が回らなくなっている状態です。

「今日は天気がよい」と言ってみて、と相手にしゃべらせて呂律が回っていなかったり、しゃべれない状態だと急いで119番です。


最後にT=Time(発症時間)ですが、いつこの症状が起きたのかを知ることは、医師が治療をするうえで重要な情報になります。

あわててパニックになっている家族さんもいるでしょうけど、何時何分に生じたのかを知ることは重要ですので、できるだけメモをするか覚えておいてください。

あと、「急いで病院へ」という急ぎという意味もあります。


◆ 3つのうち1つ該当すると脳卒中の確率は70%



この3つの症状(顔・腕・話し)のうち、1つでも該当すれば

脳卒中の可能性は70%です。

2つ該当すれば80%を超えます。

だから、もしこのような症状があらわれたら、もう脳卒中として行動するべきなんですね。

ためらう必要はありません。

急いで119番です。


このACT FASTは、もともとアメリカ脳卒中協会で作られたものです。

広く市民に脳卒中に気付いてもらうためです。


いざ使う場面にはすっかり忘れているかもしれませんが、大事なことですのでご紹介をしました。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。