世界で初めて、カマンベールチーズの摂取がアルツハイマー型認知症の予防につながる可能性があることを、ヒト介入試験で確認されました。
おぉ、これはかなり注目すべきニュースです。
BDNFは神経細胞の発生、成長、維持、再生を促進させる脳由来の神経栄養因子です。BDNFは脳の海馬に近く発現するほか、血液中にも存在しています。
カマンベールチーズを食べると、海馬近くのBDNFが増えるほか、アルツハイマー型認知症の原因といわれる「脳のゴミ」を減少させることが分ったというのです。
今まで認知症予防についての研究はたくさんありますが、適度な運動や記憶学習などである程度のパフォーマンスを高めることは知られていました。
しかし、食品がBDNFに影響をおよぼす研究はこれまでありませんでした。
認知症予防に効果があるとのことなので、これは要チェックです!
◆ カマンベールチーズを食べると認知症予防につながる可能性がある。
桜美林大学、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター、株式会社 明治の共同研究グループは、世界で初めて、カマンベールチーズの摂取が記憶・学習などの認知機能との関連が報告されているBDNF(脳由来神経栄養因子)を上昇させることを、ヒト介入試験で確認しました。
対象者:
東京都に居住する70歳以上の高齢女性689人のうち、MCI(軽度認知障害)と判断された高齢女性71。
介入:
対象者を無作為に2群に分け、1つの群は白カビ発酵したカマンベールチーズ、もう1つの群は対照チーズ(カビ発酵していないプロセスチーズ)を、それぞれ1日2ピースずつを3ヶ月摂取していただき、血中BDNF濃度を測定した。その後、3ヶ月間のウォッシュアウトを経て、摂取する食品を群間で入れ替え同様のことを実施した。
カマンベールチーズ摂取群は、対照チーズ摂取群と比較して、血中BDNF濃度が有意に高い値をしめしました。
そして結論でこう結んでいます。
本研究の結果から、MCI(軽度認知障害)の高齢者において、カマンベールチーズ摂取によるBDNF上昇作用が示され、認知機能低下抑制、ひいては認知症予防の可能性が強く示唆されました。
カマンベールチーズ摂取をしている人は、脳神経の再生や維持に関与するBDNFが多いので、認知症予防につながるというわけですね。
◆ BDNFってなに?
BDNFは、神経細胞の発生・成長・維持・再生を促進させる脳由来の神経栄養因子です。
BDNFは記憶の中枢である脳の「海馬」に多く発現します。
海馬、そうです。記憶に関わる脳の大事な部分ですね。
BDNFは血液中にも存在しています。
血中BDNFの濃度は65歳以上になると加齢にともなって低下し、認知症やうつでも大幅に低下します。
また、BDNF濃度が高いと記憶力や学習能力などの認知機能評価スコア(MMSE)が高いなど、この両者には正の相関関係があることが分っています。
この脳の栄養分ともいわれるBDNFは、加齢とともに減少しますが、適度な運動により増加し、また記憶や学習などのパフォーマンスを高めることがわかっています。
一方、食品がBDNFにおよぼす影響に関する研究はこれまで少なかった。
今回、カマンベールチーズを摂取することでBDNFの濃度が上昇したことを示す、ヒトを対象とした研究成果が報告されました。
◆ まだカマンベールチーズを食べてないの?
これはこれは、非常に気になる研究結果ですね。
カマンベールチーズ。チーズなど乳製品がダメな人もいるでしょうが、いける人はもっと食べた方がいいかも⁈
でも普段から食べている人って、そんなにいないような気がしますが…。
こうなったら、もっと食べましょう。
おつまみに、パンにつけるとか、アレンジもたくさんあります。
≫ おつまみに、おもてなしに。カマンベールチーズのおいしいレシピ集
≫ おつまみに、おもてなしに。カマンベールチーズのおいしいレシピ集
とはいえ、私は日頃、それほどカマンベールチーズを食べていませんので、正直習慣にするのは難しいかも…。
適度な運動ならできそう…かな。
普段病棟で動きまくっているので、それが「適度な運動」だと自分に言い聞かせているのでした。
でも、もう少し食べる機会を増やすようにします!
まずは、食べようという気分を上げるために、美味しそうなものをピックアップ!
まだカマンベールチーズを食べていないの?
カマンベールチーズ初心者にも大人気!しかも贅沢生クリームたっぷり
本場デンマーク産ミルクで作った本格派で驚きの値段。 高いんじゃないよ、リーズナブルで驚きだよ。これはうまそうですね。サンドイッチにもいいかも。
たしかに安!でも味はいいとレビューで絶賛。とりあえず初心者はこれがいいかも。
最後に、これ。……って、そもそもチーズと違うやん!
研究発表の効果なし。気分だけどうぞ。
研究発表の効果なし。気分だけどうぞ。
参考・引用
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。