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10月28日、富士山に登る様子をライブ配信していた人が滑落する姿が流れ、警察が捜索していました。30日午後、静岡県警の山岳遭難救助隊が7合目付近で遺体を発見しました。動画配信していた男性とみられ警察が調べています。

しかし、遺体の損傷が激しく、また身元が分かるものが一切なかったということです。

現在は富士山は閉山中。登ることはできません。それでも配信者は登っていきました。


◆ 滑落の瞬間の動画は残っている。これはアカンやつ。

気の弱い方は再生しないでください。



この後、かなりの距離を滑落して、7合目付近まで滑り落ちました。


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ものすごい距離を滑り落ちたことになります。

滑落の高低差約700m。滑落の距離約1,500m超。

しかも雪の上ですから、加速がついて超ハイスピードで落ちたことになるでしょう。

途中、岩に激突しながら吹き飛ばされながら、回転しながら…。


発見された遺体は損傷が激しかったという。

しかも身元が分かるものがなかったそうで、まだ現時点では誰か分かっていないそうです。


◆ 富士山、しかも雪の富士山の危険さを甘くみていた?

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男性のハンドルネームはTEDZUさん。10月28日午前10時30分ごろからニコ生で「雪の富士山へGO」と題し、山梨県側の富士山吉田ルート登山口5合目から、自身が登る様子を配信していた。滑落したのは午後2時30分すぎのこと。


現在は富士山は閉山しており、登山口はバリケードで入山を規制されています。

しかしそれでも冬に富士山を登ろうとする人は一定数いるといいます。

そのため山梨県では2017年に、夏山期間以外に登山をする場合は、警察などを通じて行政側に「登山計画書」などの届けを提出することを登山予定者に求める条例を制定しました。計画書では、連絡先、登山メンバー、日程、装備などを詳しく記すことが必要、万全な準備をせずに登ろうとする登山者は排除されるように仕組み作りをしています。

ただし、登山計画書を出さずして入山しても特に罰則はないのです。


しかも今回は動画の会話から、フリース地のジャケット、デニムのズボン、軽登山靴と、だいぶ軽装であったこともうかがえます。滑り止め防止のアイゼンや、氷雪の中で足場を構築する際に必要なピッケルも持っていなかったようで、まさに雪の富士山を舐めていたといわれても仕方ありません。


美しい自然は時に牙をむいてくることがあります。

この時期、しかも軽装備で一人で雪の富士山に登って動画をナマ配信していたので、もしかしたら自己肯定感を満足させたかったのか、再生回数を稼ぎたかったのか、今となっては想像しかできません。

雪山でなくても危険は潜んでいるもの。

登山の知識とともに安全に楽しく自然を楽しみたいものです。




それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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