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夜勤はしんどい。

夜勤は眠い。

もう、勤務前から憂鬱…。


夜勤はどうもネガティブなイメージが付きまといます。

夜勤を経験されたことがない方にしたら、夜勤は未知の世界ですよね。

私はちょっと変コツなので、夜勤は好きなんです。なんか非日常的な感じがして、しかも夜はスタッフの数が極端に少ないので自分のペースで仕事ができるし、急変とかあると自分の力を最大限に発揮してやりがいがさらに高まるというなんともドSな性格だからです。


とはいえ、夜は本来寝るためにあるもの。寝ましょう。

でも仕事で夜働かなくっちゃいけないことがあります。24時間、誰かが見守ってくれている、誰かが動かしてくれているから、ここまで高度で便利な社会を作れています。

でもやはり夜勤というのは体に悪いことに違いは無さそうです。今日はそういう夜勤に関する寿命の話です。




◆ 夜勤者の寿命は10年以上縮める⁈ フランスでのこんな研究発表があります。

フランス政府の委託で約2万人の交代勤務労働者を対象とした調査を担ったヴィスナール教授は、「夜勤者は寿命を10年以上縮める」と言い切っている。夜勤は長くなればなるほどイライラや意気消沈、不眠、胃病などの症状が現われ、それらが短命の理由になるというのだ。『朝日新聞』1976年11月20日


夜勤者は10年短命と報じたのは上記の発表です。

これ、昔からあり、どうもどこからの資料かはっきりしません。教授とありあますが、いったいどこの教授なの?

1970年代の朝日新聞の記事からとありますが、非常に古い記事です。

なので、どうもうさんくさく、仮に本当だとしても古すぎてあまり参考にならないと思います。


じゃあなんでこれを載せたの?というと、けっこうこの引用があちこちでされているからです。

でも信ぴょう性がちょっと…ね、いまだに使われている不思議。


◆ 日本看護協会が発表している夜勤に関する研究では、夜勤は悪い事しかない。

日本看護協会の「看護師の夜勤・交代制勤務に関するデータ 」というのがありまして、

[看護労働の実態~『2010 年病院看護職の夜勤・交代制勤務等実態調査』から~]という資料があります。

このなかの項目は以下のとおり。


◆短い勤務間隔(「日勤→深夜勤」シフトと「準夜勤→日勤」シフト)  

◆短い勤務間隔による「日常生活の時間のゆとり」と「ヒヤリ・ハット」のリスク

◆夜勤の拘束時間(三交代・二交代別)        

◆短い仮眠時間と「ヒヤリ・ハット」と「疾患の自覚症状」のリスク  

◆看護師長への教育・研修、スタッフの疾病リスクに関する知識  


これらの項目についてのデータを発表していますが、いづれも「健康に悪い」という結果です。

夜勤では長時間拘束になるし、日常生活にゆとりもないし、不注意が増えて事故も増えるし、知らぬ間に居眠りをしてしまうし…。

こうしたことが発生すると、心身ともにストレスマックスですよね。


しかも夜勤は作業効率が下がるんです。効率が悪くなる。

さらにがんになる確率が高くなるというデータもあります。


もうこれだけで、寿命が縮むと思いませんか?


◆ でも世の中には夜勤したい人もいるんですよね。

一番の理由は「お金」。

そう、夜勤は時給がとてもいいんです。

看護師なんか、夜勤しないとかわいそうなくらいの低賃金ですから。


身を粉にして働いたからこそ、高いお給料が支払われる。夜勤はもっと稼ぎたい人には必要なんです。

また、生活事情で、夜勤しか働けない人もいます。


夜勤をしているとよく分かります。


「やっぱり体にワル…。自分を消耗させているな…」


夜勤の重労働で身をすり減らしているすべての労働者に、「お疲れ様です」。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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