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お医者さんや看護師さんは、よく聴診器を持っています。テレビドラマとかで首にかけたりしていますよね。

あれって、胸の音を聞くために持っていると思っている方が多いと思いますが、お腹の音や喉の音、腕の音を聞いた入りするんです。

このように聴診器は胸の呼吸音だけでなく、体のいろんな部位の音を聞くためにあります。

聴診器は医療者が使うモノで、それ以外の人は聞いたことが無いでしょう。あってもとても少ないと思います。

医療者にとって聴診器はとても重宝します。聴診器の活用法と聴診のコツです。




◆ 胸の音を聞かれている時は深呼吸を繰り返してください。

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胸を音を聞かれる時、お医者さんから「深呼吸して」「大きく息を吸って吐いてして」と言われたことはありませんか。

あれは呼吸音をはっきり聞くためです。静かに呼吸をしていると、聞こえますが呼吸音は小さい。なので、大きく息を吸って吐いてすると、はっきり呼吸音が聞こえます。

それと呼吸音を聞いているときは、しゃべらず、咳もできれば避けたいところです。

呼吸音以外の音って結構あります。それらが聴診器から聞こえてくるので、正しく音を聞けなくなる場合があります。それくらい聴診器はいろんな音を拾います。


◆ 喉の音を聞くのは、飲み込みが不自由な方が対象です。

喉に聴診器を当てて音を聞く、これは嚥下障害のある方が対象で、喉の音を聞いて食べ物が喉に詰まっていないか、残っていないかを確認しているのです。

これは主に言語聴覚士さんがよく使っています。

喉の中は見えないので聴診器で音を聞いて異常がないかを確認しています。


◆ お腹の音を聞くのは、腸の動きを知りたいからです。

お腹の音を聞くと、「ギュルギュル、キュルキュルルルー」という音が聞こえます。これは腸が動いている音です。腸の動きが正常かどうかを確認し、便秘リスクを探ります。高齢になると便秘になったりすることが多いですから、腸の動きに元気があるのかを音を聞いて確認します。

また、口から食べられない人は鼻からチューブを入れて胃に直接食べ物(流動食)や水分を流し込みます。

このチューブがちゃんと胃に入っているのかを確認するためにお腹の音を聞きます。専用のチップで空気をチューブ内に送るとチューブ先端の穴から「ブッ!」と音が出ます。この音が胃から出ているのかを聞いているのです。最近は音だけではなく、レントゲン撮影をしてチューブがちゃんと胃に入っているのかを確認するようになってきました。


◆ 腕の音を聞くのは、血圧測定で拍動音を確認するためです。

血圧測定には聴診法というのがありまして、腕の肘窩に聴診器を当てて「ドクン、ドクン」という脈拍の音を聞いて血圧を測る方法があります。

「ドクンドクン」という音の聞き始めが最高血圧、音の消失したところが最低血圧ということです。

病院によっては電子血圧計で測るので、そういうところではあまり見かけないでしょうが、聴診器を使って血圧測定をしている病院はまだまだあります。

ちなみに、私は電子血圧計派ですが…


聴診器はこのようにいろんな使い道があります。

でも音を聞き分けられるようになるには、経験と知識が必要です。新人さんにはちょっときついかも。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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