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看護師になるためには、学校の教室で受ける授業のほかに、病院など現地に行って行う「実習」があります。

看護師の卵たちは、それぞれ指定された病院に行って実際の現場を体験し自分で考え動く練習をします。

そしてこの「実習」というのが、けっこうキツイのです。

もちろん座学の勉強も大変なのですが、実習はそういう知識とか勉強とかというより、人間関係に悩むのです。

多くの看護学生が実習中に泣かされると聞きます。私が看護学生だったころを思い出しても、何人もの学生が実習中に泣かされていました。

これは一体どういうことなのでしょうか。




◆ 実習は学校と提携している病院で行われます。

看護師養成学校には、大学の看護学部と専門学校があります。

大学の場合は自分のところに医学部があればそこの附属病院でも実習しますが、他の病院にも行くことがあります。附属病院を持たない大学看護学部の場合、提携している病院に行って実習をします。また、看護専門学校の場合は当然附属病院を持っていませんから、提携している病院に行って実習をします。


ここの学校はこの病院で実習をする。と、決まっているので先輩から事前にその病院実習のことを聞いておく学生もいます。

自宅から遠い病院に行きなさいと指定されることもありますので、朝が結構早くなって大変な実習もあります。


◆ 1年間に何回も実習があります。いろんな病院に行きます。

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老年看護実習、小児看護実習、成人看護実習、母性看護実習、精神看護実習など、たくさんの実習があります。もっとありますよ。これはほんの一部です。


ところで「母性看護実習」って男子学生も行くの?行ってどうするの?

という疑問がわくと思います。

ずばり、「男子学生も母性実習に行きます」

病院の産婦人科です。

そこで男子学生はなにをするのかと言うと…

私の経験ではおもに「赤ちゃんの沐浴」「黄疸の観察」「お産の見学」です。

女子学生はもっとガッツリ母親に関わりますが、男子学生はあまり母親には関わりません。

授乳の見学やおっぱいマッサージや腹部マッサージなどはできません。いや、正確にはさせてもらえません。

母親に男子学生にやらせてもらえませんか?いいですか?と聞いてもまず断られますから。


もうね、いいんです。それで。

やらせてもらえたとしても、こっちも気を使いますから。しかも男性看護師は産婦人科で働きませんから。いいんです。できなくても。


こうして各実習内容に応じていろんな病院に実習にいきます。


◆ 実習先指導者によって、運命が決まります。

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これは切実なことです。めちゃくちゃ厳しい実習指導者にあたると、もう終わりです。

それだけで最悪の実習になります。

病棟にいけばまず実習指導者さんに今日の行動計画を言います。これでペチャンコにされます。

受け持ち患者さんのところに行き、実際にケアを始めます。バイタルサイン測定をします。清拭で身体を拭いたりオムツ交換をしたり。

それぞれの場面で実習指導者さんから厳しい指摘を受けます。どんなに事前に勉強をしてきてもかないません。コテンパンにやられて心はボロボロになって帰ります。


実習指導者が学生の担当だけをしている日はまだ関わる時間が増えて話しやすいのですが、指導者さんが普段のように受け持ち患者を持って学生指導を兼ねている日は、もっと最悪です。看護業務と学生指導。その両方をしないといけませんから、大変忙しい。そうなると実習指導者さんがイライラしてさらに当たりがきつくなる場合があります。


実習病院に向かう朝の電車・バスの中で憂鬱な気持ちで揺られているのでした。


◆ とにかく寝れない、記録やレポートの山。

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実習指導者さんにボロボロにされてから家に帰ってくると、事前学習の山。学校によってはレポートなどもあります。昔は実習記録は家で書いていた時代もありましたが、最近は個人情報保護の観点から実習病院で書いてしまう、ということが主流です。家で実習記録を書くということはかなり減ってきました。


これがなかなかの量で、しかも難しい。

明日も実習で朝早く家を出なければいけないのですが、今夜も深夜まで勉強です。

多くの看護学生は実習期間中は睡眠不足になります。


でも人の命を守る仕事ですから、しっかり勉強しないとね。

パワハラとか思っても、勉強してこういう指導者をぎゃふんと言わせましょう(笑)

私は言わせましたよ(笑)


が、がんばってー(^^;)


看護学生には避けて通れない「実習」。

それは看護師になるために必要なことです。

勉強は大変ですが、後で必ず役に立ちます。勉強が後でこんなに役に立つなんて、資格の勉強あるあるです。

だからつらくてもしっかり勉強してほしいと思います。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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